山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

07北海道の旅: 第47日

2007-08-17 06:54:46 | くるま旅くらしの話
昨夜から一挙に涼しくなって、快適な朝を迎えることができた。寒いのも嫌だが、暑いのはもっと嫌だ。北海道の当たり前の夏の日が戻って来てホッとしている。それにしても、この5日間の逃亡生活は何だったのだろう。明日、再度別海のふれあいキャンプ場に入る予定なので、今日一日はこの辺りをぶらぶらして過ごすつもり。涼しくはなったがいささか度が過ぎる様な気がする。夜遅くから雨になり、朝も降り続いており、風もあって気温は18℃くらいか。雲の上は同じ青空なのに、ほんの少し気圧が悪戯をしただけで、こんなにも大気の温度差がでるものなのだろうか。改めて人間の弱さ、脆さを実感した。雨が降らなければ摩周湖に行こうと思っていたが、これでは視界0に違いない。諦めて、以前知人に聞いたことがある、「900草原」という所に行ってみることにした。同じ弟子屈にあり町営牧場があって、パークゴルフ場も併設されているという。地図にはキャンプ場のマークもある。そろそろ新しい泊まり場所も見つけておかなければならない。その様なつもりもあって出向いたのだった。行ってみると、そこには幾つも連なる緑の丘に、牛の群れがのんびりと草を喰む広大な牧場が展がっていた。いかにも北海道らしい雄大な景観だ。中心ね丘の上に展望台があり、その近くに分厚い芝生のパークゴルフ場があって、雨降りの中を何組かの人たちがプレーしていた。摩周湖の摩周山は雲の中だが、雨の中でも眼下に広がる景観は飽きることがない。大きな景色は、知らず人間の心を癒やしてくれるものだ。毎年北海道に来たくなるのは、この景色に出会えるからなのかも知れない。しばらく景色を楽しみ、パークゴルフの人たちを眺めているうちに、雨は止んだようだ。風は少しあるけど、これならプレーしても大丈夫そうだ。相棒の方がその気になっている。やっぱり見るよりもやる方がスポーツは楽しい。見ていたらあまりに上手でない人がプレーしているので、相棒は自分のことは忘れて競争心を燃やしたらしい。というわけで、それから3時間ほどパークゴルフに興じる。スコアのことは忘れて、一大パノラマ景観を楽しみながらのプレーは、北海道ならではの贅沢な恵みである。相棒が張り切り過ぎて腰が痛いなどと言い出したので、それを以て直ちにプレー終了。一息入れた後、寒いのでラーメンを作って食べる。さてどうするか。弟子屈の郊外に当別温泉というのがあるので、それにでも入って、今日も水郷公園で早めに休むかと考えていたら、相棒が摩周湖に行きたいという。雨は上がったけど空は雲に覆われており、行ったところで湖は霧の中だ。普通はそれで諦めるのだが、相棒は霧の摩周湖を見たいというのだ。というのも、我々が摩周湖を訪ねた時は、その殆どが良い天気で、霧の摩周湖という印象はあまりないのである。とにかく行くことにして出発。弟子屈側からの摩周湖への登り口の電光掲示板には、「濃霧注意」と出ていた。これなら間違いなく霧の摩周湖を見ることができる。ところが第1展望台辺りはあまり霧がないのだ。此処の駐車場は有料なのでパスして第3展望台へ。こちらは駐車場が無料のせいなのか、まさに濃霧の中だった。相棒は防寒の体勢を整えて霧の中へ消えて行った。霧の摩周湖というのはイメージの世界であって、霧で何にも見えないのが現実なのである。とにかく寒い。外気は12、3℃くらいではないか。まもなく寒い霧の摩周湖を見たらしい相棒が戻って来た。こう寒くては温泉に入って温まるしかあるまい。ということで昨日に引き続き川湯温泉駅前のホテルパークウェイの露天風呂へ。この様に書くと、内地の方たちには最悪の嫌みに聞こえるに違いない。それは重々承知しているのですが、現実なのですから、ま、お許しあれ。温泉で温まった後は、昨日と同じ弟子屈の水郷公園に行き、再び寒い一夜を過ごす。今日の走行距離は55kmでした。
コメント
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