山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

07北海道の旅: 第42日

2007-08-12 06:39:11 | くるま旅くらしの話
今日は12日ぶりの移動日である。今までジッと動かずグータラを満喫していたが、やはりその中には負け惜しみの部分もかなり含まれていたことは真実。正直少なからずホッとしているのは、根が動き回り好きの性分だからなのであろう。 10時半頃出発。先ずは尾岱沼(おだいとう)の浜の湯を目指す。途中の牧場の中にタンチョウの家族を発見。6羽ほどの家族が、仲良く餌を啄んでいた。50mくらい離れており、もっと近くに行きたいのだが、驚かしてはいけないと遠慮して、小さな写真を撮る。でも満足。浜の湯は二度目。この温泉は下町の銭湯の様な造りだが、温泉の源泉は二つあって、一つは42.5度の湯、もう一つは29度の湯。泉質は異なっているのは勿論だが、いずれも掛け流し100%の湯で、この二つの湯の温度差が絶妙なのがいい。熱いのとぬるいのを交互に入っていると、半日入って居ても大丈夫だ。嬉しい温泉である。浜の湯の後は、野付半島のネイチャーセンターへ。この半島にある原生花園を訪ねるためである。野付半島は我が国最大の砂嘴(さし)である。気の遠くなる様な長い時間をかけて、海が砂を運び堆積させて、それが陸地になったものだという。その距離は20kmもあり、現在もその成長は続いているらしい。エビのヒゲの様に長く伸びた半島を走る道の脇には、原生花園と呼ばれる天然のお花畑が、限りもない様に広がり続いている。我が老友は、この半島を初めて訪れた時の感動を、天国に続く道の様だったと表現したが、真に然りである。原生花園というのは、北海道を旅するようになって初めて知ったのだが、その最初が野付半島だった様に思う。内地の高山帶にあるような花が、何の不思議もなさそうに海岸の湿地帯に咲いているのを見て、驚き感動したのだった。今年の野付の原生花園は、例年になく花が多く良く咲いている様に思えた。ハマナシ、カワラナデシコ、ツリガネニンジン、アキカラマツ、センダイハギ、カワラマツバ、シオガマギク、ヤマハハコ、クサフジなどなど、派手な花も地味な花も草群を埋めて咲き競っていた。1時間半ほど写真を撮りながら散策を楽しんだ。今日の宿は羅臼の道の駅にしようと向かったが、着いてみると大混雑。諦めて少し上にある熊ノ湯傍のキャンプ場に行ってみたが、此処も混み合っていて落ち着かない。それならば、知床峠を越えて、ウトロに新しくできた道の駅に行こうと決める。知床峠を通る頃は17時近くで、暗くなるかと心配したが、雲間に青空も見えて峠の眺望はなかなかのものだった。坂を下ってウトロの道の駅に着いた時は、さすがに少し暗くなっていた。雨も降り出し、この辺りの気象の変化の激しさを感じた。早めに寝床に入る。久しぶりに車を運転して、少し疲れた。本日の走行距離158km。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする