山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

07北海道の旅: 第39日

2007-08-09 05:16:52 | くるま旅くらしの話
今日は、この地に滞在して10日目になるが、最高に暑い日となった。TVのニュースによれば、29℃近くになったらしい。キャンプ場は、朝夕は人と車の出入りで賑やかだが、日中は数人しか居なくなり、この暑さをみんなが持て余している。相棒と自転車で市街地まで買い物に出かける。相棒は持参した自転車に、今日初めて乗った。ゴルフ場の草とりおばさんスタイルで、プジョーの自転車に乗るのは如何なものであろうかと思うのだが、相棒は妙に紫外線と風で帽子が飛ばされるのを防ぐことにこだわっている。木陰は涼しいのだが、北海道には木陰を走る道が少ない。直ぐに用を済ませてキャンプ場に戻り、日陰を探して暑さを凌ぐ。今日はキャンプ場に長期滞在して、連日カラフト鱒釣りに勤しむ二組のご夫婦のことを紹介したい。と言っても、ご本人たちの了解を頂いているわけではないので、内緒の(?)コメントである。Nさんご夫妻もTさんご夫妻も3、4年前からの旅の知人だが、この二組のご夫妻は、北海道の釣りを心ゆくまで楽しんでおられる。その情熱というか、エネルギーは半端ではない。この二組のご夫妻の北海道の旅は、内陸部には殆ど関心がなく、常に海のあるエリアに目が向けられている。6月頃に上陸され、北海道を取り巻く日本海、オホーツク海、太平洋を、その時期にフィットした獲物を求めて移動されているようである。釣りと言えば、普通は親父さんの道楽が多く、間々その反対もあるようだが、夫婦仲良く釣果を競い合うというのは珍しいと思う。我々の場合は、相棒は釣りには全く関心がなく、餌を見ただけで怖じ気づいている。最初会った時のNさん夫妻には、ホタテ釣りの話を聞かされびっくりしたのだった。その時は奥さんの方が入れ込んでおられ、釣った場所の記録メモ・ノートを見せて頂いたりして、恐れいったのだった。又Tさんと初めて会った時も、印象に残ったのは奥さんの言葉で、「魚と目がバッチリ合ってしまって、…」などと、カラフト鱒釣りの魅力を実にリアルに語ってくれたのだった。今頃の時期になると、この二組のご夫妻は、別海のこのキャンプ場に住み着き(失礼)、毎朝尾岱沼方面の海に向け出勤と相成る。もちろん狙うのはカラフト鱒である。カラフト鱒は、体長が50cmを超え、重さも3kgを超えるほどの大きさで、釣り応えのある魚である。その獲物を求めて、毎朝5時過ぎには必ず出勤されるのだ。今年は例年になく好調の釣果が続いているらしく、多い日には4匹も揚げたと言うから、恐れいる次第だ。シーズン中には一体どれほどの量となるのか、早く帰ってしまう我々には想像もつかない。釣った魚のおすそ分けを頂戴したたけで、この頃は十分に満足してしまっている身には、この4人の釣りにかける倦むことなきエネルギーの源が何なのか、大いなる謎である。くるま旅くらしの中で、夫婦してこのような人生の楽しみ方をされていることに、大いなる共感を覚えて、エールを送り続けている毎日なのである。
コメント
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