村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

これまでぞ 花は根に

2019-03-20 23:01:57 | 村雨庵 稽古 
昨日の続き
謡のはなし
東北トウボクの謡に

シテ「これまでぞ花は根に」
地謡「今はこれまでぞ花は根に。
鳥は古巣に帰るぞとて」
とある

これは崇徳院の御製よりとったもの
和泉式部が方丈に帰るを
鳥は古巣に帰るぞ
と掛けて謡ったものだろう

花は根に 
鳥は古巣に帰るなり 
春の行くへを
知る人ぞなき
崇徳院・千載和歌集


今日は村雨庵の水曜稽古
掛けものは
藤原時代の経切の大般若経
桜に公逹の絵
筆者は狩野常川院

狩野 常川幸信ジョウセン ノブユキ
(1717~1770)
浜町狩野家の三代目、
狩野邦信の次男。

絵の掛け軸は
ほとんど
何かの和歌に添って
描かれている

習った
桜の和歌にも色々ある
今日は
この和歌

春霞
たなびく山の
桜花
見れどもあかぬ
君にもあるかな
紀友則

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