村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

謡「東北トウボク」

2019-03-19 23:47:40 | 能・謡
今日はお謡の稽古
予約の時間には一時間早い
珈琲でも飲もうとヨックモックに入った
メニューを見ると
パンケーキがやけに美味しそう
お腹が空いていた訳でもないが
気がつくと注文していた
表面の蜜を焦がしてある
中のモンブランみたいなクリームも美味
一人のせいか飲み込むような早食いで完食

お稽古は
お腹が一杯では駄目なのだ
声が出ないし
集中力もなくなる
次回は 止めよう

六月に社中の発表会がある
その出し物も決まった
「東北トウボク」
和泉式部の物語

和泉式部は
平安時代の歌人
橘道貞 ミチサダと結婚し小式部内侍 を生んだ。
その後
冷泉天皇皇子為尊タメタカ 親王と恋愛し道貞とは離婚。
そして長保4 (1002) 年為尊親王と死別すると
翌年夏頃からその弟敦道 アツミチ親王とも恋愛。
寛弘4 年には敦道親王とも死別。
同6年頃一条天皇中宮彰子 に再出仕。
その後藤原保昌 ヤスマサと再婚。
数々の恋愛遍歴の波瀾にとんだ生涯で
道長からは「浮かれ女」
紫式部には
「恋文や和歌は素晴らしいが、
素行には感心できない」
と批評されたそうだ

お謡の内容は
京都の鬼門の方角東北に
東北院というお寺が置かれて
鬼門を守っていたが
そこには梅の木があり
見事に花を咲かせていた
その梅は
「好文木コウブンボク」又は
「鶯宿梅オウシュクバイ」といい
和泉式部の手植えの梅だと和泉式部の霊は言う
そして生前の仏縁の思い出や
和歌の徳と仏法の有難さを説き
舞を舞い方丈の部屋に入って
消えて行く

発表会まで二ヶ月半
集中して
お稽古するのみ
頑張ろう 自分
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