村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

畠山美→東美・公開講座・アンティクフェア

2014-06-14 23:54:47 | 茶道具、古美術、骨董
品川で11時に待ち合わせ
タクシーで畠山記念館へ
「茶道美術の玉手箱」明日の日曜まで


伝趙昌チョウショウ筆の国宝・林檎図 
源俊頼の古今集切

源俊頼ミナモトノトシヨリ(1055~1129)は白河天皇の命で「金葉和歌集」撰集
百人一首では
74番 うかりける人を初瀬の山おろしよ激しかれとは祈らぬものを
父は源経信ミナモトノツネノブ(1016~1097)
71番 夕されば 門田の稲葉 おとづれて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く
父子とも能書家である
覚えられない
覚えなければ

着くや否や400円でお薄頂戴し
それから名品をゆっくり拝見した



高輪台駅の近くで昼食 カレーと珈琲
そこからまたタクシーで東京美術倶楽部へ

今日は東美・美術公開講座
会場は一階、二階には講座の「利休、織部、遠州」の展覧道具が飾られている

利休、織部、遠州の茶杓 ガラス越しでなく
直に拝見できる
早めに着いたので済美庵にはまだ人も少なく
利休作の花入、与次郎の釜、水指は備前種壺、利休のケラ判のある黒大棗、原叟箱
黒楽は長次郎、茶杓は利休作など
近々と拝見
月の間には
利休の消息が2幅 花入、水指、茶器、長次郎黒楽の箱が飾られ
黒織部と熊川茶碗
何一つ手に取れないがお願いすれば高台を見せてくれる
織部と遠州の茶杓と筒 
席に戻ってもまだ始まらない
再度 道具の拝見
早く行くは三文の得

講義はテンポよく進む
が又も一番前で舟を漕いだ

東美、三階と四階ではアンティーク・フェア開催
茶道具ばかりでは無いが
日本各地の古美術店が出店
二月堂焼経の値段を聞いたところ120
芙蓉手染付10枚で50
明日の日曜日10時から5時まで
入場は無料

たっぷり美術品を見たせいだろう
心は満ち足りている



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願い笹

2014-06-13 22:23:36 | 菓子
写真は
昨日の稽古の菓子だ
行なので五つの菓子 
銘だけで季節をあらわす

紫陽花きんとん
練りきり 常夏
求肥 鬼ゆり
こなし 願い笹
水菓子は西瓜



菓子は通常は一つだが
伝物になると数が増える
四ヶ伝は三つ
行は五つ
真は七つ

多いほど嬉しい



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五月雨

2014-06-12 23:52:10 | 村雨庵 稽古 
五月雨に御物遠や月の顔 芭蕉

御物遠オンモノトオシは
離れている、遠い、よそよそしい・・・とか

木曜稽古
すでに梅雨に入ったらしい
しとしと 雨は止まずいたが
夕方には晴れた
淡々斉好みの荒磯棚を
点前畳に据える
結構大きく夏には暑苦しいかも
今日は
冷房も必要ない位の気温である
入子点の点前に使う


短冊は
待たせたる飛ばぬ月夜のホトトギス 縫女




今日の夜の最後のお弟子様デレラ嬢を
木戸まで送ると 月が天上に光っている
明日は暑くなると 誰か言った


写真は魚籠に夏椿



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ザクロの花

2014-06-12 00:27:10 | 村雨庵 稽古 
今日掛物は前田青邨の複製画
石榴の絵である

石榴の花を知っていますか
「紅一点」のことわざは
緑の中で咲く石榴の花だ
とテレビで見ましたと

勿論知っている
オレンジ色の赤い花だが
丁度今頃咲いている
6、7月が花期
原産地は、
トルコ、イランから北インドのヒマラヤ山地にいたる西南アジアとする説、
南ヨーロッパ原産とする説
およびカルタゴなど北アフリカ原産とする説などがある。
そうだ

また故事ことわざ辞典によると
【紅一点】
「万緑叢中紅一点」の略。
多くの緑の葉の中に、ただ一輪、紅色の花が艶やかに咲いている意味から。
王安石の詩『石榴を詠ず』に
「万緑叢中紅一点、人を動かすに春色多きを須いず
(人の心を動かす春の景色に多くのものは要らない。
赤い一輪の花だけで充分だ)」とあるのに基づく。

多くの平凡なものの中に、
一つだけすぐれて異彩を放つものが存在することのたとえに用られた。
とあった
花言葉は優美、円熟した優美、優雅な美しさ




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嘉祥菓子

2014-06-11 00:12:58 | 紫廼茶話会
まだ先だが
6月16日は和菓子の日

今日の菓子は虎屋の嘉祥菓子七ヶ盛
『武蔵野』
『源氏籬(げんじませ)』
『桔梗餅』
『伊賀餅』
『味噌松風』
『朝路飴』
『豊岡の里』
ひとつ食べた後撮ったので
写真は一つ少ない


法隆寺の瓦を倣って作ったというガラス作家の菓子皿に
鶴屋吉信の落とし文




かにかくに 
祇園は恋し
寝る時も
枕の下を
水のながるる  吉井勇


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梅の木

2014-06-09 20:55:31 | お勉強
青梅に手をかけて寝る蛙哉 一茶

帰りの駅までの坂道
足元に転がっている実は
手に取ると梅の実だった
近くにそれらしき梅の木はない
何処にあるのだろうと探すと
10m位離れた坂の上に
茂った大きな梅の木があり 
たくさんの実をつけている
誰もそれとる人は居ないのだろう


今日は月に一度の研究会
まだ六月だが
湿度が高く気温の割には暑い
だいたい茶室には冷暖房が無いので
汗がじわじわと沁み出る
でも涼しい顔 修行 修行だ



日曜日の茶事の主菓子「沢の松」をつくっている
土曜日の写真だ



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沢の松 還暦の茶事

2014-06-09 00:07:17 | 村雨庵 茶事茶会
向付の挨拶では
始めての茶事は台風だったと
亭主のサワワさんの話しだから
どちらかというと雨女かもしれぬが
すこし
小雨になった
これならば外に出られる

初座は
蛍籠で初炭 香合は扇面
午年の亭主
鐶は くつわ鐶
菓子のあとは中立ち
雨が少し小降りになった
空も思いのほか明るい
菓子は前日作った葛焼きで銘を「沢の松」



中立の後
蹲を使って席入りすると
あさぎ交趾の花入に額紫陽花がひと枝
亭主のサワワさんがたっぷり露をかけた
水指は菱馬に茶入は高取
茶碗は旦入の黒
茶杓はサワワさんの持出しで
鵬雲斎大宗匠の作 銘は「松寿」

建水はサハリ
後炭は常のように香合は初炭と同じ
煙草盆を出し干菓子を運ぶ
サワワさんの棗 扇面大棗で中村孝也造とか
サワワさんの茶碗はやましたで去年買ったと
「白馬に乗った王子様」黄交趾
干菓子は 大きなダイヤモンドの指輪



もうひとつの干菓子は
サワワさんは仙台生まれ
仙台堆朱の盆
幼い時を思い出し 蛍に水




茶杓は皆様のお祝い
銘は「のどか」

本席の掛物は還暦の茶事ならで赤いものをと
「丹頂千年寿」

還暦の茶事は
サワワさんにとって将に
一期一会
一生に一度の茶事だ
きっと本人は 今日を忘れない



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明日は サワワさんの茶事

2014-06-07 20:38:54 | 村雨庵 茶事茶会
明日はサワワさんの
還暦の茶事

今日は
料理の支度、
茶室の掃除、
最後は
明日の菓子を完成


植木屋さんが入ったばかりで
露地の掃除が無い分
楽だ
庭はまだ綺麗だが
木戸を入ってから
枝葉が着物に触れないよう
更に短くサカチカさんが切った

準備は出来た
今日は一日ずっと雨
明日は どうだろう

写真は5月20日高輪の開東閣
美しい茶人お二人がモデル
お部屋に良くお似合いである




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大雨注意報

2014-06-06 22:57:39 | 茶の事
かたつぶり 角ふりわけよ 須磨明石  
 芭蕉

一日中雨だ
途中からとても強い雨になった

茶事の支度に
サカチカさんとサワワさん
午後から来た
道具を箱から出して水屋の棚に並べる
空になった箱だけでも嵩張る

明日はまた茶事の支度だ



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もう一つの 馬の絵

2014-06-05 23:45:51 | 村雨庵 稽古 
茶事の待合に馬の絵を掛けようかと
用意した馬の軸だ
馬がやけに太っている
昔の馬だからだろうが
良く見るとかわいいのだが
バンビの様な
サワワさんには相応しくないので止めた

今日の木曜稽古は夜だけだ
昼は探し物をし、午後に整体へ出かけた
食欲も十分すぎるほど出て来た
ホントに元気になったと自覚
皆様に御心配おかけしたが快復、
感謝だ

夜の稽古に
桃ちゃんと森金さん
お二人がお稽古に見えた
森金さんは初炭所望、唐物と盆点
桃ちゃんは濃茶点前と入子点
私めも濃茶を飲んだので
夜はきっと眠れない



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早苗月

2014-06-05 01:04:44 | 村雨庵 稽古 
川せみの御座と見へたり捨小舟 龍之介


日曜日は茶事だ
社中の茶事であっても、
亭主は巻紙で招待の案内を書き
招かれればその返事を出し、
また茶事の後にはお礼の手紙をしたためる事が
常だ

昨年11月に入門した桃ちゃんは
今回始めて茶事の客
もちろん亭主から手紙が届いたが
封筒を開けてびっくりした
還暦の茶事を披くサワワさんの手紙は
見事な達筆で勿論巻紙である
話しはしていたが現物を見ると違うのだろう
驚いて母上としばし眺めたという
巻紙も手元に無いだろうからと先輩のデレラ嬢が用意してくれた巻紙に
夜中2時までかかり漸く手紙を書き終え
既に投函したとのこと

手紙を貰うのはとっても嬉しいが
それを出すには
時間を費やし、頭を悩まし
案外苦労しているのだ

ポストにカード会社でない
いかにも私的な封筒を見ると
ドキドキする
内容が分かつている茶事の返信でも
とても嬉しいものだ


六月は 
水無月ミナヅキ
鳴神月ナルカミヅキ
五月雨月サマダレヅキ
早苗月サナエヅキ
手紙の月を書き換えるだけで優雅に見えるから
使ってみたい





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景信茶屋

2014-06-03 22:32:08 | 茶の事
庭の木々がドンドン茂り 
風通しも悪い
チャドクガも発生した
ひどい状態だ
日曜日に茶事があるが
これでは庭には出られないかと心配していたが
ようやく植木屋のあおきさんが来てくれた

まず
ご両親はお元気かとたずねると
答えは
元気元気 と重ねた程 お元気なのだろう
あおきさんのご両親は高尾山から三番目の山の景信山
その景信山に山の茶屋を土日だけ開いている
景信茶屋あおき だ
何度かテレビに出るからと電話をもらったが
最近またテレビに出たそうで 
あとフジテレビに出れば
コンプリート完成だという
殆どのテレビ局に出たということらしい
父上は84歳だったか母上は80歳とのこと
仕事があるという事が
生きがいになり元気の素となるのだろう

鋏で切る音や
落ちた葉を吸いこむ掃除機のような音がつづき
四時頃には終わった 
濡れ縁からみると
木々がすっきり
これで風も通るだろう
気分もすっきり した



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陶説

2014-06-02 23:23:44 | 美術館・博物館
月曜日 
血液検査の結果を聞きに病院へ行った
異常なのは中性脂肪だけで他は異常なし
腫瘍マーカーも正常範囲
ただの紙切れ一枚だが安心する
ピンクのビタミン注射をして、
なお元気になった

月始めには 月間誌が届く
日本陶磁協会発行の「陶説」と
短歌雑誌「まひる野」

「陶説」6月号の特集は
「日本人が愛した官窯青磁」

東博では10月13日まで東洋館で特集展示として
「日本人が愛した官窯青磁」をテーマに開催中だ

平成館の特別展
「台北 国立故宮博物院展―神品至宝(6月24日から9月15日)」
に合わせ
故宮にはない官窯青磁をと言う事らしい


是非とも行ってみよう



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磯の笠子は口ばかり

2014-06-01 21:09:20 | 懐石・料理
日曜日 
今日は六月日曜組の料理教室
もう夏の料理
カサゴとアイナメを下し
カサゴは薄造りと
アイナメは骨切りをして揚げ、大根おろしをのせ汁を張る


カサゴは笠子、瘡魚と書く
知っていたら通人級だとか

東京ではカサゴだが
九州ではガシラ
島根ではボッコ
岡山瀬戸内ではメバル

武骨な面構えから江戸時代、端午の節句の祝魚として用いられ、
佐渡ではカサゴの干物を軒先に魔除けとして吊るした。

「磯の笠子は口ばかり」と言うことわざがある
カサゴは小さい身体に口が大きく、
食べる部分が少ないことから、「口先ばかりで実行力のないこと」。だとか
クセがなく、だし、旨味があるので汁物にして非常に美味。
刺身は身が少なく歩留まりが悪いが、
上品なうまみに思わず歓声が上がる

写真は
カサゴの薄作り
白髪葱を敷き、
茗荷と胡瓜を繊に切りトマトを飾った
生姜ご飯、胡麻豆腐の吸物
他に二品


私はいつもより動きが悪かったが
茗荷を切り、胡瓜のカツラむきなど
少し仕事をした
殆ど 元気だが
言う事ばかりで働かない
「磯のカサゴは口ばかり」と言われないように

頑張るぞ 少しだけ



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