村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

山水有清音

2011-06-15 23:33:27 | 村雨庵 稽古 
今日は水曜稽古
明日用事があるので木曜の生徒も水曜にきてもらった
時間が少しあり顔ぶれが違うので、
又も手続きは簡単にして源氏香をした
今度はだれも当たらず
そうそう上手くはいかないようだ
でも面白い

今日の軸は画賛
龍澤寺 中川宗淵老師の
山水有清音サンスイセイオンアリ
賛に
松の絵は水庵とある

ちょいと洒落ている軸だ




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葉々

2011-06-14 23:27:01 | 茶の事
竹 
葉々起清風 ヨウヨウセイフウヲオコス
虚堂録に
別れを惜しむように
竹の葉のそれぞれが
サヤサヤと揺れ清らかな風を起こしているよ
という話し

竹林に風が吹き抜けていく
それが微かでも竹の羽音はサラサラと涼やかな音をたてる
誰でもがその風に吹かれたり、竹のさやぐ音を聞き
心地よいと思うだろう



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源俊頼

2011-06-13 23:33:38 | 香道のこと
午前中に
いつもの病院へ行く
内科だ
疲れてくると この病気になる
重たい物を持つとか、働き過ぎると
この病気になる
薬を飲めば治るが
何となく力が入らない
血液検査をしてビタミン注射をしてもらった
これで元気になれる ように

午後は買い物
夜は研究会

俊頼髄脳という言葉を知った
1113年 
源俊頼トシヨリが
藤原忠実の依頼で
その姫君の為の作歌の手引書だが
その名称がすごい トシヨリズイノウとフリガナがある
別名『俊頼口伝』『俊秘抄』。

耳で聞いただけでは
何もわからない
字にしてみると
少し理解できるような気がするが
ただ気がするだけだ




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六がつくもの

2011-06-12 23:06:57 | 懐石・料理
今日は六月12日の日曜日
昨日今日とわが家でお料理教室だが
少々疲れて 立っているのが辛い
明日の朝はゆっくりしよう



六月のみそかには
神社では水無月祓をする

写真は鶴屋吉信の名越川
厄災を祓う茅輪がちゃんとついている

六がつくものに
瀬戸六作がある
織田信長が選んだ瀬戸の名工だ
他に
織部が選んだ名工は織部六作という

香道に六種ムクサの薫物タキモノがある
黒方クロボウ、
梅花バイカ、
荷葉カヨウ、
侍従ジジュウ、
菊花キッカ、
落葉カヨウ

六国リッコクも六である
それは香木の種類
伽羅キャラ、羅国ラコク、真那加マナカ、真南蛮マナバン、佐曽羅サソラ、寸聞多羅ムモンタラ

難しい単語ばかりが並ぶ



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夏は鱧

2011-06-11 23:12:21 | 懐石・料理
朝方凄い雨だった
四時頃にポカッと目が覚めたら、どうも眠れそうも無い
そこで少しかたづけをした

始めると切りがない
折り返し地点を決めておかないと、結局押し込んで終わりになってしまうから
一部分だけにしよう
かたづけは凄く疲れるから

今日と明日は家で料理教室

今週は月曜日から出かけてばかりたったから
立ち続けの料理は足が痛い鱧でも食べて元気になろう


写真はおとといの表参道のお店で食べたもの
マンゴーバァフェ




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鮎は善い役

2011-06-10 20:10:24 | 懐石・料理
朝は少しのんびり起きる

お料理のお稽古に出かけるので、
支度をゆっくりしていたら時間が足りなくなって
バタバタしながら家を出る
いつもの事だ
これも序破急のうちか?


上り串という串の打ち方がある

川魚は上流に勢いよく身をくねらして上っていく
渓流は緑の木々を写しつ
涼やかな川音を立てているだろう

串の打ち方ひとつで
そんな初夏の風景を切り取るわけだ

ゆえに川魚にのみ上り串があり
海の魚はあまり身をくねらせないようだ

鮎は香魚とも言い良い香りがする
胴に黄色い斑点があり
おい星というとか
その名称だけでも
けして悪役ではない
善い役の名前だ


串を打っているので
ガスだと串を乗せる道具が必要になる
焼くときには表身から焼く
鮎の油などが落ちて煙が出ると、
その煙でいぶされて黒くなってしまう
必ず団扇を片手に
煙が上がったらうちわで扇がねば…
団扇片手の魚を焼く風景は
なかなか粋な姿に見える

魚を美味しく仕上げるよう
火のご機嫌を伺いながらも
また魚の焼き色を見ながらと
結構使うのだ 頭を

だから料理は脳トレ

ずっと立ち続けて足が痛い
で料理は筋トレ?
今日などは大勢で
なんだか格闘技のようだった




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火鎮ヒシズメ

2011-06-09 23:53:59 | 茶事 茶会 
茶会へ行く

会員ではないので本来は午後なのだが、知り合いが薄茶席を持たれ午前中に入った

受付を済ますと
番号を呼ばれるまで待つ
その間
ハイビスカスの飲み物とアイスクリームを頂く

掛け物は御三卿のひとり
田安三玄斉の自画賛
三玄斎は玄々斎のお弟子
お能の氷室の小道具
薄氷の画

賛は
かしこきは
君の
氷水ヒズもて
火鎮ヒヲシズメ

古染付に釣鐘鉄線とりょうぶ

古今集の写本がかざってある
江戸時代のだが

番号を呼ばれる
20名にて濃茶席の待合へ
軸は光悦の色紙
寛永の三筆のその文字は太く細く自在に動く
光悦とその名を聞くだけで胸の中に溢れる思いがある

菓子が出るが
見覚えがある
おととい赤坂の塩野で見たばかりのお菓子だ
唐傘の形をしている
面白いモチロン美味し

今年の二月からお庭を通り奥のお部屋を使うようになったとか
初めて入るお席は興味津々で嬉しい


茶会が早く済み時間がまだ少しある
招待券がある根津美術館へタクシーで移動し
着いたら展示を観る前に庭のお洒落なお店でケーキセットを注文
まず一休みし
その後にサッと展示を拝見した

骨董通りを歩き
もりたで夏帯を買った
今朝和ダンスを開けたとき、夏帯が欲しいと思ったばかり
願えば叶うか
叶わせかのか

表参道でお茶
最後まで一緒は
想望庵様と
早苗chan
マンゴーのパフェと珈琲
マンゴーのは三人で分けてちょうど良い
量も値段も
2500円だから


一日は早い

好事無しに如かず

特別な事はなくとも
分に合った
ささやかな茶を続けて行けばそれで良い



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源氏香 

2011-06-08 23:44:06 | 村雨庵 稽古 
水曜日の点前は続き薄茶

他に昼の部は仙遊之式を
夜の部は 源氏香をした

源氏香は五種類の香を各五包みづつ合計25包みを混ぜて
そのうちの五包みを選びそれらの香を聞く
右から縦に五本の立て線を引き、おなじ香は上でつなぐ
その図柄を香の図といい52種類ある
源氏物語は五十四帖あるので最初と最後を抜かして
其々の帖にあてはめるというわけだ

今日は私めも入って七人でするが
結果は「若紫」
ひとり 私が当たった
初めから当たる筈がないと思っていたので
メモもとらず 無心の結果である
源氏香では初めての事
うれしい

本式の干菓子は
和三盆の打ち物を使う
渦、瓢、桔梗、青楓
皆あおぞら菓子部で作った
色をつけるのが難しいが
味は美味しい
それと
念のための厄除けに
ぜひとも召し上がれ
昨日の豊川稲荷で買った 
稲荷煎餅
一箱に10枚入っていた
ほのかに艶な面ざしのお狐様
それにジュゴンに見える焼鮎を
写真に撮った



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赤坂界隈 そぞろ歩き

2011-06-07 23:46:04 | 茶の事
今日は袋物のお稽古日
その帰り道いつものように四谷見附の信号を渡るとき、
ふと見ると遠くに素敵な建物が見える
あれは迎賓館 赤坂迎賓館だろうと
思ってはいたが、
急に近くで見てみたい気持がおこり
われら、サカチカさんと飛び姫と三人で
真直ぐにその方向へと歩き始めた

天気はほどほどに良い
歩いても汗にはならず、吹く風も気持ちが良い
歩くとまもなく門の前に着くが
その門の高く大きい事
とても写真に入りきれない



美しい建物と前庭
どこを見ても絵ハガキの写真のようで
生活感はどこにもない
ひとしきり眺め 何の変化もない事を確認
そこを離れ坂道を下りる
回りは緑の樹木ばかり
お喋りしつつ、そぞろ歩く
どうやら赤坂見附へ向かっている
道なりに自然と
豊川稲荷の階段をのぼっていた
ここには何度も来ているが
今日はおまいりの人も少ない
境内をぐるっと回って
お稲荷さんの狐の瓦煎餅をお土産に
そろそろと目的も無く次へと向かう
ひと休みの場所は
赤坂虎屋黒川
地下の喫茶室で私はあんみつを食べる1,260円
飛びちゃんは宇治みぞれ、サカチカさんは宇治氷



ゆっくりおしゃべりをして次の行先は
和菓子のお店 塩野
一度行った事があるだが
迷いつつ たどり着いた
ウインドウに並んだ干菓子がきれい
中に入りドラ焼を買う それだけで満足
久しぶりに歩数が一万歩を過ぎた
私にしては
よく歩いたものだ

はじめは三井記念美術館へ行く案もあったが
今日は気まぐれに歩いて回る
好きな道を進み、気の向いた角を曲がる
疲れたら休んでお菓子を食べる
きままな一日だった
まるで
わが生き方と同じような 
のうてんき





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白鷺は涼しい

2011-06-06 23:40:55 | 香道のこと
葦の影にすっくと立つ白鷺の姿は
凛々しい
その真直ぐ視線を向けた面ざしは恐いくらいだ

一瞬をとらえた緊張感のきびしさか
見ているだけでも 
涼しい

作者は 川端玉章
天保13年京都高倉で生まれ大正2年東京にて亡くなる1842~1913
丸山派を中島来章に学び慶応2年江戸にて高橋由一に洋画を習った
明治42年川端画学校を設立
精緻な花鳥山水図を得意とした


午後には香の講義を受ける
すこし古事記などから日本の神様のお話しを伺う
難しい神様のお名前はさっぱり読めないが先生のお話しは面白かった
 
夜は又いつもの香道のお稽古
以前は畳の部屋であったが、最近は会議室のようなところが教室
毛氈を敷き座ってするのだが私めは座れずテーブルで立礼
出来あがった香炉に銀葉をのせ
香を焚く
今日はマナバンを焚いた
互いに聞きあうのが楽しみである



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紫陽花の藍

2011-06-05 21:32:27 | 茶の事
一客一亭という茶事がある
まだ私は一度もおこなった事が無い
一客一亭で紫兎庵様をお招き出来たらよいなとは
思っているが 膝の調子が悪く
今は出来ないでいる 残念だ
なんでも出来る時にしないと
すぐ出来なくなってしまう

日曜日 わが生徒の森金さんは一客一亭の茶事をしている
亭主は森金さんお客様はさかちかさん
さてどんな茶事だったかは不明だが
茶事が終わって二人揃ってわが家に寄ってくれた
森金さんちからわが家までは歩いて7分位か
さかちかさんは帰り道の途中だから二人でドアの前に立つ

手に持っている小さな紙バックの中に
今日つかった主菓子が入っていたのだ
色は黄色いような黄緑のような
銘はと聞くと
「アジサイ」と言うので思わず
吹き出した
笑ってしまった
どう探しても紫陽花のアの字も見つからない
「アジサイ?」と言って
又吹き出した

思い通りの色を出すのは
ホントに難しいのだけれど
森金さんの手作りの紫陽花のお菓子
中の餡は味噌餡
外はういろう
それにカンゴオリをまぶしてある
パクッと食べたら 美味しかった
すごく 美味しかった
笑って御免ね


金曜日の
昼饗の卓に咲き満ちて
円かにむかふ
紫陽花の碧
  釈迢空


あぢさゐの
藍のつゆけき花ありぬ
ぬばたまの夜
あかねさす昼
 佐藤佐太郎

紫陽花の短歌は
美しい情景をすぐ浮かべる事が出来る
梅雨に咲く紫陽花は艶やかに
雨に映える



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仙人が遊ぶよう

2011-06-04 21:34:55 | 茶の事
今日はアイさんと
クマショウさんちへ行った
わが家より
バスで少しの距離なのだが
住宅街のその一軒は
まるで軽井沢に来たかのように素敵
リビングは八角形の窓で囲まれ
二階までの吹き抜けで
光がたくさん入る
外見も内側もとてもお洒落な建物だ
まわりの庭は常緑樹でかこまれ
涼しい風が室内に巡り来る



気を抜くと
眠くなる
穏やかな時間が流れていた
仙人が遊ぶようだ


話しは変る
七事式の中でも
仙遊之式は一番達成感があるものだ

仙遊之式は
玄々斎考案のもの
且坐を基本とした式で

花を入れ、
炭は初炭所望、
そのあと香は本香と次香と二種の香を焚く
東が濃茶を点て東ものむ、
薄茶は花月で三服点てる

一度おこなう事を一延といい、
四季を問わずおこなう

これがスーと滞らず行えるように
それを楽しみに
お茶の勉強をしようではないか



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四睡

2011-06-03 22:35:03 | Weblog
夜にバイ様が見える予定があったが
取りやめになった
何をしょうかと思ったが

眠ることにした

こんこんと咳がでて
体がだるい
風邪気味だ


四睡という禅画がある
禅の境地をあらわしているそうだ

寒山と拾得と豊干と虎
深く眠っている

今日は寝てもよいことにしょう
私は寅年生まれ だから





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桃と青梅の練りきり

2011-06-02 23:39:37 | 村雨庵 稽古 
木曜稽古の今日
昼間の稽古が一段落したら、
社中のお菓子作り部門、
あおぞら菓子部で
練りきりを作る
写真は桃を15個、青梅を5個
桃を作ったついでに、安直に色を変えて青梅を作った



桃は
邪気を祓い不老長寿を与える果物で
仙果である
桃屋やバーミヤンも桃 
不老長寿や吉兆を表すという
菓子の桃を作るとき 
必ず割れ目の筋を入れるが
それは養分の通る道で
包合線というらしい
必ずこの線が必要だ

適当に作った桃の菓子
銘は「どんぶらこ」とする
青梅の銘は 何にしようか 今は特に銘はついていない


今日お菓子作り担当は
私も入れて菓子部の六名、
各二個づつ青梅をお土産にしたから
その分が12個
合計で今日は32個作ったと言う訳だ

大勢で作ると 早いし 楽しい
お菓子の形も色々個性があるが
それは またそれで良いのだ
自分たちで食べる菓子だ
売りものでは ないのだから
でも だんだん上手になる事を 願ってはいるが





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無功徳なるを知れ

2011-06-01 23:22:16 | 村雨庵 稽古 
今日の掛軸は 無功徳

「良い事をしました
どんな功徳がありますか」

「功徳など ありません」


「無功徳」とは
達磨大師のおっしゃった言葉だ

若い時、始めてこの逸話を知り
ギブ&テイクでは無いのだと
理解し 有る意味 安心した

与える側になった時は 
決して見返りを期待しないぞと
自分なりにはそう思っている
はずだが・・・
さて
わが日常を見渡せは

このお菓子どう?
私がつくったの 召し上がれ
どう? 美味しい?どう?

毎回自分が作ったお菓子の褒め言葉を必死に待つ
これも
ある意味見返りを期待している

「無功徳」の精神はどこに







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