村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

鮎は善い役

2011-06-10 20:10:24 | 懐石・料理
朝は少しのんびり起きる

お料理のお稽古に出かけるので、
支度をゆっくりしていたら時間が足りなくなって
バタバタしながら家を出る
いつもの事だ
これも序破急のうちか?


上り串という串の打ち方がある

川魚は上流に勢いよく身をくねらして上っていく
渓流は緑の木々を写しつ
涼やかな川音を立てているだろう

串の打ち方ひとつで
そんな初夏の風景を切り取るわけだ

ゆえに川魚にのみ上り串があり
海の魚はあまり身をくねらせないようだ

鮎は香魚とも言い良い香りがする
胴に黄色い斑点があり
おい星というとか
その名称だけでも
けして悪役ではない
善い役の名前だ


串を打っているので
ガスだと串を乗せる道具が必要になる
焼くときには表身から焼く
鮎の油などが落ちて煙が出ると、
その煙でいぶされて黒くなってしまう
必ず団扇を片手に
煙が上がったらうちわで扇がねば…
団扇片手の魚を焼く風景は
なかなか粋な姿に見える

魚を美味しく仕上げるよう
火のご機嫌を伺いながらも
また魚の焼き色を見ながらと
結構使うのだ 頭を

だから料理は脳トレ

ずっと立ち続けて足が痛い
で料理は筋トレ?
今日などは大勢で
なんだか格闘技のようだった




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