村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

薫風自南来

2009-04-29 12:32:07 | 茶道具、古美術、骨董
薫風自南来
くんぷうじなんらい

まさに木々を渡りくる風は薫風であるが
ビルの間を練りくる風もまた薫風

卯の花もちょうど盛りで白きかたまりにそのまま揺れている

それも
なんとも心地よい


山里の卯の花垣の中津みち雪踏み分けし心地こそ知れ
片桐石州の歌銘が付く
志野の茶碗がある
三井記念美術館蔵だ

三井家伝来茶の湯の名品
6月28日まで三井記念美術館で展示されている

国宝の茶碗である
因みに

国焼の国宝の茶碗はふたつ
志野卯花垣と
光悦の楽焼不二山である
人の生命は長くともわずか百年
これら国宝の焼物は四百年
未だに美しき姿で我々を魅了す
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 緑色 | トップ | 卯の花垣の中つ道 仁清と乾山 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ガゼータ)
2009-04-29 22:11:15
卯の花の匂う垣根に
ほととぎす 早も来鳴きて…♪
ウノハナが咲き始めると季節は初夏
初鰹 こいのぼり 輝ける五月
返信する
殿閣生微涼 (村雨庵シンデレラ)
2009-05-01 22:11:28
 五月の一の日。まさに薫風の爽やかさ。でも何か物足りない。。モヤッと状態。何?連休に入って脳のオイルがすでに不足なの???
 思い出しました!!文宗皇帝が先に詠んだ句(行)がありますねぇ。夏日を詠ったものが。これで起承転結あ~~すっきり脳トレ、ありがとうございました
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

茶道具、古美術、骨董」カテゴリの最新記事