村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

ももづたふ

2020-07-28 22:06:12 | 和歌と歌人
ももづたふ
磐余イハレの池に鳴く鴨を
今日のみ見てや
雲隠りなむ
 和歌・歌人・24
 大津皇子オオツノミコ
『万葉集・巻三・416』

大津皇子オオツノミコ死を被タマワりし時に
磐余イハレの池の堤にして
涙を流して作る一首。
磐余イハレの地に
鳴いている鴨を
今日を限りに見て、
自分は死んでいって
しまうのだろうか。

大津皇子オオツノミコは
663~686
24歳。
天武天皇の第三皇子
母は天智天皇の皇女の大田皇女オオタノヒメミコ。
大伯皇女オオクノヒメミコの同母弟。
母が若くして死に、
その妹の鸕野讚良ウノノサラ
(後の持統天皇)が
天武天皇の皇后となり、
その子草壁皇子が皇太子となった。
天武天皇の崩御後
まもない朱鳥元年十月
皇太子草壁皇子への謀反の罪に問われ
鸕野皇后より死を賜った。
文武に秀で、人望も高かったという。

悲運の皇子たちと言われた
山背大兄皇子
古人大兄皇子
有間皇子
大友皇子
大津皇子
七世紀の専制的古代国家の
皇位継承を中心とする政争のうちに
悲運の生涯を送り、
そして悲劇のうちに死んでいった
という
1334年前のことだ

写真は以前に頂いたチーズを
撮っておいたもの
右のひとつはすでに食べてしまった
美味
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