小倉百人一首51番
藤原実方朝臣
かくとだにえやはいぶきのさしも草
さしも知らじな燃ゆる思ひを
かく→このように
だに→~すら、~さえ
えやは~いふ→言うことができない
「いふ」→「伊吹」掛詞
「伊吹山」は、
美濃国と近江国の国境にある山。
さしも草は ヨモギ
もぐさの原料で伊吹山の名物。
伊吹のさしも草→「さしも」に掛かる序詞。
今日は
日本橋でお道具屋さんの茶会
祇園祭がテーマとか
華やかで雅びなること
誠に結構
そのあと
お昼
満腹でサントリー美術館へ
歌枕 あなたの知らない心の風景
2022年6月29日(水)~8月28日(日)
歌枕と聞くとすぐ
一条天皇から
「歌枕を見てまいれ」
と言われて左遷されたという
藤原実方の話を思い出す
藤原実方 フジワラノサネカタは
平安時代中期の貴族・歌人。
左大臣・藤原師尹の孫、
侍従・藤原定時の子。
官位は正四位下・左近衛中将。
中古三十六歌仙の一人。
実方は
一条天皇の面前で
藤原行成と和歌について口論になり、
怒った実方が行成の冠を奪って投げ捨て
一条天皇の怒りをかったといわれた
左遷ではなかったという説もあるが
平安時代には歌枕はそれほどに
認知されていたのだろうに
果たして今はどれほどの人が
知ってるかな
いつもながら
駆けるがごとく展示品を見て
短時間で美術館を出た
眼と頭をつかえば
虎屋で甘いものを食べる流れは極自然
写真は
虎屋のあんみつ
幸せ