村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

かくとだにえやはいぶきのさしも草

2022-07-25 23:43:25 | 美術館・博物館

小倉百人一首51番 
 藤原実方朝臣
かくとだにえやはいぶきのさしも草 
さしも知らじな燃ゆる思ひを

かく→このように
だに→~すら、~さえ
えやは~いふ→言うことができない

「いふ」→「伊吹」掛詞

「伊吹山」は、
美濃国と近江国の国境にある山。

さしも草は ヨモギ
もぐさの原料で伊吹山の名物。
伊吹のさしも草→「さしも」に掛かる序詞。

今日は
日本橋でお道具屋さんの茶会
祇園祭がテーマとか
華やかで雅びなること
誠に結構
そのあと
お昼
満腹でサントリー美術館へ
歌枕 あなたの知らない心の風景
2022年6月29日(水)~8月28日(日)

歌枕と聞くとすぐ
一条天皇から
「歌枕を見てまいれ」
と言われて左遷されたという
藤原実方の話を思い出す

藤原実方 フジワラノサネカタは
平安時代中期の貴族・歌人。
左大臣・藤原師尹の孫、
侍従・藤原定時の子。
官位は正四位下・左近衛中将。
中古三十六歌仙の一人。


実方は
一条天皇の面前で
藤原行成と和歌について口論になり、
怒った実方が行成の冠を奪って投げ捨て
一条天皇の怒りをかったといわれた
左遷ではなかったという説もあるが
平安時代には歌枕はそれほどに
認知されていたのだろうに
果たして今はどれほどの人が
知ってるかな

いつもながら
駆けるがごとく展示品を見て
短時間で美術館を出た
眼と頭をつかえば
虎屋で甘いものを食べる流れは極自然

写真は
虎屋のあんみつ
幸せ

コメント
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