村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

笠の下涼ミ

2022-07-26 23:11:45 | Weblog

命なりわずかの笠の下涼ミ 芭蕉

写真は
サントリー美術館の小倉山蒔絵硯箱
写真は禁止だが
この硯箱だけ撮っていい
とのことで。

作者は五十嵐派
寸法(単位cm)
幅22.8 奥行25.5 高4.2
制作年代は 室町時代 15世紀

 総体黒漆塗とし
高蒔絵と研出蒔絵によって、
山並とその麓の景を描く。
一部に青金を使用し、
精粗の金粉を蒔き分け、
さらに岩には金銀の切金を散らすことで
陰影や暈を表す。
蓋裏は各種金貝を用いながら
住吉神社の社頭を表し、
水滴は同社に縁の深い兎をかたどっている。
見込は楓と筏の流れる川を描く。
それぞれ小倉山、住吉神社、竜田川という和歌に詠まれる景を、この頃発達した技法を駆使して
物さびた趣をもって
叙情的に表現した
中世の硯箱の名品。

とにかく綺麗
室町時代の蒔絵は最高だ

コメント
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