村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

紅葉散る

2020-12-10 22:28:30 | 村雨庵 稽古 

藤原家経朝臣
もみぢちる 
音は時雨の 
ここちして 
こずゑの空は 
くもらざりけり

今日の掛け物は
種徳
筆者は南禅寺管長の
柴山 全慶シバヤマゼンケイ
1894年(明治37年) ~ 1974年(昭和49年)
昭和の禅僧。
愛知県葉栗郡浅井町に生まれる。
室号は寒松軒、
道号は文明。

「種徳」は
二巻からなる中国の雑学書の
菜根譚サイコンタンに
「種徳」という言葉がある

100分で名著の菜根譚の
現代文によると

本を読んでも内容の素晴らしさを理解できなければ、
ただの読書中毒の筆耕屋だ。
役人であっても国民を愛さなければ、
ただの制服を着た給料泥棒だ。
禅学を教えても、
実行していなければ、
ただの口先だけの知識に過ぎない。
起業して利益を上げても
社会貢献しなければ、
ただの目の前の花に過ぎない。
つまり、上辺を調えることより、
全ては本質を理解し実行しなさいということ。
言い換えれば、活人は正に「中身」なのだ。

これによると
「種徳」は社会貢献と解されている

写真はふぐの最中のアイスクリーム

コメント
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