炭屑にいやしからざる木のはかな 其角
今日は水曜稽古
炉の炭はなんともぬくぬくと暖かい
朝からの稽古が終わり
釜を上げて
炭をとると
急に茶室が寒くなる
炭の威力は思った以上に強い
炭はまだ火の付かぬクヌギ炭も
種火に接ツいで段々に熾きてくる炭も
盛りが過ぎ尉ジョウをまとい
静かに衰える炭も
そのどれもが美しい
その炭の屑クズに
色づいた木の葉がのっている
それさえ
いやしからざる
と
其角の俳句
卑しくないのだから
尊タットイい
得難い素晴らしさがある
と言うことだろう
写真は今日の掛け物
種徳
筆者は
南禅寺管長柴山全慶シバヤマゼンケイ