村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

寸松庵色紙

2020-12-26 23:01:50 | 覚えたい古筆

三色紙は
継色紙・伝小野道風
升色紙・伝藤原行成
寸松庵色紙・伝紀貫之
うち
寸松庵色紙スンショウアンシキシは
唐紙を粘葉綴した冊子 
「古今和歌集」四季の歌が書かれる
所蔵は
前田育徳会
遠山記念館
五島美術館
畠山記念館ほか

料紙は唐紙
白、赤、藍、茶などの紙に
亀甲、花襷タスキ、獅子唐草、双鳳凰唐草、
牡丹唐草、相生唐草、雲鶴、瓜文様などを
雲母摺キラズリしたもの

近世の初め、その断簡36枚が
堺の南宗寺の襖に貼られていたが、
うち12枚を佐久間将監実勝(1570―1642)が掌中にし、
歌意を描いた扇面とともに
手鑑テカガミに仕立てて愛蔵、
没後は菩提寺である大徳寺塔頭竜光院の茶室・寸松庵に納められた。

畠山記念館と文化庁の寸松庵色紙は
その扇面と色紙が共に整って
掛け物になっている

写真は
掛け布団をくぐり抜け
炬燵にもぐり込み
顔だけ出している
うちの猫

コメント
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