村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

万葉集巻頭歌 籠コもよ み籠コ持ち

2020-07-07 21:32:28 | 和歌と歌人
籠コもよ
み籠コ持ち
ふくしもよ
みぶくし持ち
この岡に
菜摘ナツます児コ
家イエ聞キかな
名告ナノらさね
そらみつ
大和の国は
おしなべて
我こそ居れ
しきなべて
我こそいませ
我こそば
告らめ
家をも名をも

和歌と歌人9
 雄略天皇ユウリャクテンノウ
『万葉集・巻一、二』

素敵な籠を持って、
とても良いふくし
(菜を取るため掘り起こすヘラ)
を持って
この岡で春の若菜を
お摘みになっている
お嬢様
あなたのお家
あなたのお名前をおっしゃって
この大和の国は
すべて私が支配し
統治しているのだよ
その私がまず言うからね
私の家をも
名前も

万葉集の巻頭の歌。

春の野で若菜摘みをしているおとめに、
雄略天皇ユウリャクテンノウが求婚した
と伝える歌。
春の初めに新しく
萌え出たばかりの野草を摘むのは、
古く神祭りのため。
若菜を摘む乙女は
春菜を神に供え
一年の豊穣を予祝してもらう
神女の資格に立つという。
古代では
女性の名を聞く事は
求婚を意味していた。
女性が男性に名を教えることは、
結婚を承諾する事だった。

雄略天皇ユウリャクテンノウは
第21代天皇
允恭天皇インギョウテンノウの子
勇武にして激しい感情の持ち主。


前にお弟子様の四十階のマンションから
地上を見た
前にスカイツリーの展望台から
地上を見たその時
家並みより先に
川が目に飛び込んできた
マンションからは多摩川が
スカイツリーからは隅田川が
想像以上大きく広く
迫力満点に流れていたのを
思い出した
自然災害の恐ろしさに
震える

写真は
高島屋のうちわ
濱田台児のカワセミ図
コメント
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