村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

玉の緒よ絶えなば絶えね

2020-06-13 23:48:52 | 短歌・俳句の事
 百人一首歌番号八十九
玉の緒よ
絶えなば絶えね
ながらへば
忍ぶることの
よわりもぞする
 式子内親王ショクシナイシンノウ
『新古今集』恋一・1034

伝説では、
内親王と定家の噂が立ったため、
定家の父俊成が別れさせようと
定家の家にやってきた。
すると定家は留守で、
部屋に内親王自筆のこの歌が残されていた。
これを見た俊成は二人の想いの真剣さを感じて、
何も言わず帰ったという。

実際には
この歌は題詠であって、
内親王自身の気持ちを詠った
ものではないとされる。

能に「定家」がある
にわか雨を避けて雨宿りした場所は
定家が雨の風情を眺めるために
建てたといあ“時雨亭”だと女は言い
一行を式子内親王の墓に案内す
石塔を覆っている葛こそ
定家の執心
“定家葛テイカカズラ”だと
内親王と定家は
浮名が立ち会えぬまま
内親王が亡くなると
定家は内親王を恋い慕い鬘になったと
やがて法華経の功徳で葛が解け
内親王は自由になるが
最後はさてどうなる

今日は雨
エアコンが必要だ
箱のない花入に袋を縫ったが
採寸しなかったので
丈が少し小さくなった
失敗した
写真は
裁縫道具入れのひとつ
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