村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

松風庵の茶事ならで 色こそ見えね

2013-02-10 23:03:41 | 茶事 茶会 
今日は茶事へ
松風庵様の茶事 
旧暦の元日ということで
お目出度い取り合わせである

待合の掛物は画賛
梅の画に賛は羅浮仙とある
紫兎先生とのお稽古で梅の季節になると「羅浮仙」が話題にのぼる
梅の精の女神さまをなんとお呼びするのか
確か ラフセン 
先週もその話題だった
さすが松風様
丁度時を得て よい掛物をと皆で納得した
ところが伺ってみると
紫兎先生から羅浮仙の話しはうかがっていないとのこと
この掛物を手にして「羅浮仙ラフセン」を調べたところ
このブログの「羅浮仙を知っているか」がヒットして
縁の深さに驚いたとのお話し
初めからワクワク 松風様ならではのお取り合わせ
茶事とは かくも心浮き立つものか
次々と繰り広がるは松風ワールド
松風様ならではの道具の取合せ
「茶事は楽しい、お客も楽しい」と思わず何度言ったかしれず

お客様は五名
ご正客はもちろん紫兎先生
次客に私めは座らせて頂く
三客は里庵さま
四客は想望庵さま
そしてお詰めは松籟庵様
嬉しい時間を共有した
でも
楽しい時間はあっと過ぎる


本席の床は
古今集の古筆切

はるのよ梅花をよめる みつね 

春の夜の やみはあやなし 梅花ウメノハナ
    色こそ見えね かやはかくるる

はつせに まうつることに やとりける人の家に
ひさしくやとらて、ほとへてのちにいたれりけれは、
かの家のあるし かくさたかになむ やとりはある といひいたして侍りけれは、
そこにたてりける むめの花ををりてよめる

つらゆき

40番の躬恒からが書かれているが
ちょいと簡単には読めない
帰って調べたところが上記の詞書きに続く貫之の歌は
百人一首で有名でその歌も心に 
掛軸を拝見しよう
人はいさ 心もしらすふるさとは 花そ昔の かににほひける


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東博特別展 円空 と 王義之

2013-02-10 01:28:18 | 美術館・博物館
今日は上野の近くに用事があった
丁度良い
帰りに東博の王義之の特別展へ寄ろうと
到着したのが1時半ころ
東洋館のロッカーにコートと荷物を入れた
身軽になりまず向ったのは
本館特別5室で開催される特別展「飛騨の円空」4月7日まで
円空1632~1695
円空仏は何度か拝見した記憶があるが
イヤホンガイドを借り
混みあった人の輪を抜けて入口を少し進むと
2mもある金剛神立像が2躯すっくと立っておられた
見上げて仏様を拝見すると
ボロボロと涙がこぼれた
図らずもマスクが吸収し
何度か瞬きすると止まったが
恥ずかしい気持ちもあり
何事も無かったかのように次へと進んだ
涙が出たのは その仏様だけだったが
わりと清々しい気もちである
お土産の「にぎりぼとけ」を買った





平成館の王義之特別展「書聖 王羲之」3月3日まで
王羲之303~361の真蹟はひとつもないとのこと
六朝から唐時代には双鉤塡墨ソウコウテンボクという方法で写しを作ったという
日曜美術館にてその方法を見た
こちらもイヤホンガイドを耳に展示品を観てまわるが
正直よくわからない
ただ昔にお習字を習っていた時
智永の「真草千字文」や
欧陽詢筆の「九成宮醴泉銘」などをお手本にしていた事を思い出した
紺色のフエルトの下敷きに
半紙をおいて墨すって
お習字がしたくなった



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