村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

俊頼は年寄り?

2013-02-11 23:41:43 | お勉強
源俊頼は
1055~1129
平安時代後期の歌人、楽人でもありシチリキの名手ともある
父は源経信 
小倉百人一首71番 経信
夕されば 門田の稲葉 おとづれて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く
俊頼→経信→道方→重信→敦実親王→宇多天皇

「無名抄」に
藤原忠通の家での歌会のこと
俊頼の短冊には名前が書いていなかった
お忘れではと言うと、そのままどうぞとのこと
その歌は
「卯の花の身の白髪とも見ゆるかな賤シヅ垣根もとしよりにけり」
名を書かずとも としよりの名前が歌に詠み込まれていた

歌会の主 忠道は平安時代の後期の公卿
藤原忠道の父は→藤原忠実→藤原師通→藤原師実→藤原頼通→藤原道長と遡る
道長から六代目
忠実、忠道は大河ドラマの「清盛」にも登場していた
そう思うと親しみがわく
忠道は小倉百人一首の76番 法性寺入道前関白太政大臣は忠道のこと
わたの原 こぎいでてみれば 久方の雲いにまがふ 沖つ白波

俊頼は小倉百人一首の74番
うかりける人を初瀬の山おろしよ激しかれとは祈らぬものを

昨年の8月4日~9月30日大倉集古館の特別企画展
「国宝古今和歌集序と日本の書」
平成20年~22年度の3ヵ年にわたり修理後の初公開があった
その美麗なる巻子本を観たが見たのは料紙の方ばかりで文字は良く見なかった
水茎うるわしいその筆者名は源俊頼
年寄りでない俊頼の文字を
次の機会には よおく拝見しよう


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