村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

三藐院サンミャクイン

2013-02-07 23:52:29 | 村雨庵 稽古 
旧暦太陰太陽暦では
立春から年が変わり新年になるのだと
単純に思っていたが
違っていた
実際は立春の近くに元日があるという事らしい 
朔は新月の日と決まっている 
閏月もあるから雨水を含む月を正月としたらしい

立春が過ぎたから
あらたまの・・・とある梅の懐紙を掛けたが
2月7日木曜日の今日
旧暦では12月27日だった
年内に立春が来るのを「年内立春」
新年に立春が来るのを「新春立春」
1日にちょうど立春が来ると「朔旦立春サクタンリッシュン」
ウィキペディアに書いてあった

お弟子さま方
旧暦正月の件、訂正しお詫びします
今年は2月10日の日曜日が新月
2月18日が雨水
よって旧暦の1月1日は2月10日
2月1日は3月12日だそうだ

さて新年になったと思って掛けた軸は
三藐院の懐紙

詠梅有佳色和歌
左大臣信輔
咲きいづる花の久しも荒玉の春に栄うる宿の梅か枝

筆者は近衛信尹コノエノブタダ (1565~1614)
関白太政大臣近衛前久の次男 永禄8年11月1日生まれ
慶長19年11月25日 49歳で没
寛永の三筆のひとり 三藐院サンミャクインのことだ
信長から一字をもらい 初めは信基、
その後 信輔 そして信尹と名前が変わった
左大臣は天正13年1585から元禄元年1592
21歳から27歳まで
書は青蓮院流を学び後に近衛流をひらいた
三藐院流ともいう

昨年陽明文庫へ行く機会があった
サカチカさんは途中で何かに気がついたらしい
コノエノブダダ 何だか聞いた事あるなぁ と
陽明文庫は近衛家伝来の古文書、古筆、美術品を保管している
勿論近衛信尹筆もある
漫画大好きのサカチカさん
大和和紀のマンガ「イシュタルの娘」に信尹の若き信基の頃の人物が登場してくる
主人公は小野於通 桃山時代の有名人がたくさん登場、
六巻まで見たが中々面白い
漫画も充分知識のもと

今週のなんでも鑑定団に
三十六歌仙の色紙帖が登場して
近衛信尹の詳しい説明があった
テレビも勿論知識のもとになる



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コメント (2)
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