村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

白鷺は涼しい

2011-06-06 23:40:55 | 香道のこと
葦の影にすっくと立つ白鷺の姿は
凛々しい
その真直ぐ視線を向けた面ざしは恐いくらいだ

一瞬をとらえた緊張感のきびしさか
見ているだけでも 
涼しい

作者は 川端玉章
天保13年京都高倉で生まれ大正2年東京にて亡くなる1842~1913
丸山派を中島来章に学び慶応2年江戸にて高橋由一に洋画を習った
明治42年川端画学校を設立
精緻な花鳥山水図を得意とした


午後には香の講義を受ける
すこし古事記などから日本の神様のお話しを伺う
難しい神様のお名前はさっぱり読めないが先生のお話しは面白かった
 
夜は又いつもの香道のお稽古
以前は畳の部屋であったが、最近は会議室のようなところが教室
毛氈を敷き座ってするのだが私めは座れずテーブルで立礼
出来あがった香炉に銀葉をのせ
香を焚く
今日はマナバンを焚いた
互いに聞きあうのが楽しみである



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香道の稽古

2011-05-02 23:54:47 | 香道のこと
今日は香道の稽古日
S先生はお休みでN先生のご指導を受く
今日の生徒は私の他に二名
久しぶりの稽古
銀葉だの香包みだの整理をしながら炭団に火をつけ、
いざ火取り香炉を出そうとしたら
香道具をみな家に忘れてしまった

今日は香炉をつくれない
見学して香だけ聞くことにしよう
それと
清秀庵氏からの香を差し上げ、
試しに聞いて頂き、
六国のどれか決めてもらう
ということ

決めるのは、なかなか難しいようだ

藝大の「香り展」には六国が並んであり、大きな伽羅の香木もあった
そのような香木には縁がないが
私の香道の稽古バックには
香がいくつも入っている
香十で買った伽羅や、羅国に
頂いたマナバン、伽羅などがある
みなどれも小さなかたまりではあるが
豊かな気分になり、もっともっと欲しくなる
着なくともいくらでも欲しい着物
使わなくとも又ほしくなる茶道具

懐は寒く狭いのに

欲は
広く深いようだ



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香に親しむ・・・

2011-04-04 23:16:09 | 香道のこと
日射しは春だが
風は冷たい
今日は午後から香の講義を聞きに行く
そして
夜はいつもの香道の稽古
今日は一日中、香に親しむ

香の講義の後に香席があり、席順を引くと一番の正客になってしまった
香組は試香が三チュウ、本香が五チュウ
私たちは志野流の系統だが、皆さんは御家流であるから扱いが違う
お家流は香を頂いたら聞き筋を回さず正面で聞くらしい
銀葉にのせた香が落ちないようにとのお話しに納得した
名乗りを聞くと
答えは殆ど私と同じで、違う答えがお一人
結果は そのおひとりだけが当たった
もし、だれも当たらなかったら、私が料紙を頂けたのに
残念


六国を六歌仙にあてはめた事もあるらしい

伽羅は宮人で僧正遍照、
羅国は武士で在原業平、
真南蛮は百姓で大友黒主、
真那加は女で小野小町、
佐曾羅は僧で喜撰法師、
寸聞多羅は地下人で文屋康秀

万葉集やら古今集からの歌のいくつかを
ホロホロと皆さまが呟く
とても、とても私には及ばず
先生の博識と会話する御連客の方々の
古典文学のレベルの高さに驚くばかり
少しショックであった
でも
いつもの稽古に出かければ
何事も同レベルすぐ安堵した
これがなにより安心だが階段は上へと登らねばならない
やはり勉強せねば…


帰ってからも
今日一日の
香の香りが漂う



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如是我聞

2011-02-07 22:24:32 | 香道のこと
香を聞くとは
頭を傾けて聞くような姿をするからではない
香を聞く
の聞くは
「如是我聞ニョゼガモン」かくのごときわれきく
の聞くである
貴い事を聞く
信じて聞く
聞くのは耳で聞くだけではなく
五感で聞くこと
今日の先生から伺った
そう伺っても
良くわからなかった


香道の話しの講義を聞きに行く
始めてお目見えする先生は御家流とのこと
香道の歴史から木所のはなし
終わって香席があり、その後薄茶を頂く
ゆるゆると流れる良い時間だ
明かりもほの暗く
なんだかボオーと眠りそう
眠いが頑張る
試香が二チュウある
本香はそれにウの伽羅が二チュウのうち
選んだ二チュウを焚く
その答えを当てるのだが
試香はマナカとスモンタラ
割とわかりやすいかと思ったが外れた
香炉がまわり、もう一度して今度は当たった
二回とも当たった方が二人 凄い

夜は私めの香道のお稽古
急いで帰らないとと思ったら
電車が事故で動かない
しかたない
ピザを食べて珈琲を飲む
香道の稽古道具も持ってなく
時間は少し遅れてしまったが
稽古場へ行こう
そこでも二チュウ香を聞く
いい香りだ

写真は今日の稽古でS先生から頂いた
キャラとマナバンだ

香を聞く事は
脳を使い
五感を鋭く
また
癒しにもなる
今日はたくさん香を聞いた
さぞや
脳も活性化したことだ



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究極の森林浴

2011-01-24 23:29:44 | 香道のこと
夜は香道の稽古
場所が駅のそばになり
時間が七時からになった
便利になったが
和室ではなくなり
立礼でのお稽古
畳みでないと手前がしにくい
風情もない


香道は究極の森林浴…と
先生がおっしゃる
なるほど
そのとおり

今日の日没は17時



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羅国と寸門多羅

2010-12-20 23:59:27 | 香道のこと
月曜日は香道のお稽古がある
いままでの教室は使えず
今日から新しい場所になったが
畳の部屋では無くなった
テーブルで香道も
足が痛くないから良い
今日の私の焚いた香は
羅国とスモンタラ
②の羅国は
甘く綿あめのようだともいうが・・・なんと言えば・・・悩む
⑥寸門多羅スモンタラは
独特の香りで漢方薬の香りに似たる
他に御存じ
①伽羅は
宮人のごとし スッキリとモットもっと聞いていたいと思ったら伽羅だとか
③真那加
④真那蛮
⑤佐曾羅
など六国といわれる六種類に分かれる

香道のお稽古は
時間もかからず簡潔である
ただし
お腹が空いていないと
必死に香を聞いても
ちっともわからない

時間があると食べているので
空腹の時が少ない
やはり
食べすぎは良くないか・・・




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六種の薫物ムグサノタキモノ

2010-12-04 23:52:44 | 香道のこと
今日は10時に家に集まり
袋物の宿題をする
電気スタンドを出したり、しまってある布を探したりして
ちゃんと縫い始めるまで時間がかかった
思えば昔から宿題などしようとすると
やけに回りが気になり
かたづけたり掃除を始めたり
やり残したこと見つけてしまい
中々宿題のところまで行かない
それは今も変わらないようだ

宿題は
最初には裏地にアイロンをかけて、
型紙を乗せしるしつけ
白墨シロズミを硯ですり
筆で直接布地にしるし通りに書いていく
次はダーツを縫い、脇を縫って
アイロン掛ける
出来あがったら底を付ける
底をつけたら糸をつけて絞り、
茶碗を入れて様子を見る
宿題はここまでなのだが・・・
今は標しつけから
まだまだ作業はある
練香作りは
2時からとあるから
それまでノンビリおしゃべりをしながら
茶碗の袋をつくろう

2時5分前に集合場所に着くと
テーブルと椅子がずらっと並んで
すでに皆さま到着している
先生の説明を伺ってすぐに練り香作り
難しい名前の香料が17種類ある
その中からいくつか選んで混ぜて炭の粉を入れ蜂蜜を加えて練る
良く練ってから
掌にのせクルクルと丸め
小さな丸い粒にするのだ

練香作りは三回目だが
毎回わたくしめは黒方を作る
今日も また黒方

有名な練香に六種類ある
六種の薫物として
梅花バイカ
荷葉カヨウ
侍従ジジュウ
菊花キッカ
落葉ラクヨウ
黒方クロボウ

黒方を朱雀院の調合でつくる
沈香ジンコウ、薫陸クンロク、白檀ビャクダン、丁子チョウジ、貝甲香カイコウコ、麝香ジャコウ

先生から頂いた調合表に合わせるのだが
自分で作るから調合の量は若干適当
半年くらい暫くは寝かせ
熟成してからつかう
待ち遠しくもあるが
楽しみが先にあるのも良い
他のみんなの香りも気になるが
そのうち聞く機会もあるだろう

帰ったら袋物の宿題の続き
夕飯はうつろものの会員さかちか、とび姫と食事
ビールを飲みつまみの南瓜の種をつまむたびに
やけに ゆかしい香の香りがする
練香を練ったてのひらとつまんだ指にすっかり
香のにほいが閉じ込められて
ちょっとやそっと洗った位では消えないのだ


この香り
生ビールには似合わないが
まあ仕方ない 
大蒜のたっぷり聞いた海老チリで相殺するか・・・





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休め紐

2010-08-10 00:19:14 | 香道のこと
くま尚さんから
誘われていた膝の体操教室へ行く
一時半から一時間半
音楽に合わせて膝回りの体操をする
なかなか良さそうなのでまた来よう
体操に使う麺棒のようなものとゴムを先生にお願いしてきた
月に二回ではあるが
続けていきたいと 今は思っているが

夜は香道の教室へ
行くはずだったが
初めての体操で疲れたかチョイと昼寝のつもりが起きたら七時近く
慌てて出かけるが 道具は持たず月謝を払いに行くだけだ
皆のお稽古場面を写真に撮った
静かな時間である 私めは香を聞くだけ
何事も日頃の小さな積み重ねが必要だと いうのに
八月だから良いか と 勝手に夏休みを決めている

茶入の蓋を柔らかい乾いた布で拭き
茶入の内部の茶をよく拭きとり
口と胴を拭く 次に蓋をして 仕覆に納め休め紐に結んでおく
茶入の袋も休むのだ・・・



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香道の稽古のあと

2010-03-29 23:37:19 | 香道のこと
5ヶ月ぶりの茶碗研究会
今月から唐物
曜変天目茶碗から河南天目茶碗までの勉強
手に取る茶碗は手取りの軽いの重いのあり様々である
来月は青磁 楽しみだ
今月から月曜日の受付を担当
受付にいるとニコニコとサカチカさんも来た
帰りには小腹がすいたと一緒に
東京駅の駅ナカへ
まだ夕食には早いが回転寿司では六皿
勉強のあとの回転寿司
満足 満足

その夜は
これまた久し振りの香道
香のかおりを聞き分けるのが香道
わたくしめは只今のところ
心もお腹も満たされている
いくら香炉に近づいて聞いても
はて何のかおりかなどとは
全く頭が働かない

ただ香のかおりは
心地よく
深く息を吸えば今も
身のまわりにほのかなる香が ただよっているらしい

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香席  師走

2009-12-08 00:53:14 | 香道のこと
香元は想望庵さま

今日は試香が2チュウ本香が5チュウ合計7チュウの伽羅を焚く 
香炉が一つ回っている最中だが本香の7チュウの順番全ての香を当てるのだ

結果は・・・

誰も当たらずで  残念

自分としては自信があったが
全部は当たらず  残念

大体そんなものだろう

後は来年に
また 頑張ろう
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香の稽古 霜月

2009-11-02 22:09:50 | 香道のこと
草苑さんは千草野という銘の伽羅
想望庵様は5番 サソラ
カギさんは4番 マナバン
ワサワ様と私め2番の羅国だった 

香の手前する香炉に香タドンを入れて灰を押さえ
香筋を入れる 五等分して50本の筋を火箸で入れる
聞き筋を入れて 銀葉を乗せて香を焚く

稽古ではふつう
自分自身で何を焚くかわからないまま自分で香を聞き 
その香の出所・・・六国のどれか 
伽羅、羅国、マナカ、マナバン、サソラ、スモンタラのどれかを当てる


稽古が終ると
部屋は清らかな香 で満たされている

まあ 当たるとも当たらずとも
それにて 麗し
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香席

2009-10-26 23:30:33 | 香道のこと
ぬれてほす
山路の菊の
露の間に
いつか千年を
われは経にけむ、

素性法師

今日は香席

菊花香という組香


良い香りを6チユウも聞いた試し香が伽羅で3チユウ
私は今日はとりあえず花をイメージした
一番目はダリア
二番目は菊
三番目はボタン
とりあえずそう思う
次に三チユウからひとつ取り除き変わりに客として別な伽羅が入る
混ぜてから回ってくるのだ
その順番を当てる

結局
誰ひとり当たらなかった
今回は正解者なしだ
伽羅ばかりなので難しい
帰りに先生に使った伽羅の香を頂いた

それがこの写真だ

五ミリ四方の伽羅
銘は
山ノ井

小さい
小さいが 嬉しい
香りとは
不思議だ
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香道 神無月

2009-10-19 23:25:25 | 香道のこと
今月
一度目の香の稽古の場所は
狭いがわが家だ
先生はおふたり
生徒は想望庵様と草苑様と私の三人
部屋がせまいし
二対三で良く目が届くこと

帰りは
想望庵様をお送りつ
例の中華屋で今日は餃子とお焦げを注文
ここがブログに良く出るお店だと
想望庵様 お見知りおき頂く

来週はいつもの場所で香席
生徒以外にも何人かお見えになるかも
香の当てっこでもあり 結構それが楽しいのだ

11月は第一月曜と第五月曜 
12月は第一月曜と第二月曜 第一には納会をする
年末の話しをするなど
今年ももうすぐ終わりに近い
そう思うと これで良かったのか悪かったのか ちょいと考えてしまう

今日は
10月19日 わが父の祥月命日だ 
数えると
あれからもう29年もたったらしい
まだ2,3年くらいに時間に思えるが

早いものだ・・・


さあ 明日は夕方から料理を習いに行く
生きてる間は 行動しよう






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香道  長月

2009-09-28 23:11:25 | 香道のこと
月曜の夜 お香のお稽古日
道中の空を見上げると
おとといが上弦の月だったので
今日は膨らみゆく こんな月だ
今日は旧暦8月10日 月齢9.3 

小さくて見えないが
最新記事を押すと写真が少し大きく見える

秋の月だ


中目から想望庵様、それとワサワ様と3人の生徒
今日は2番の
羅国ばかりを焚く
じっくりと聞いていると
ちょっと わかったような気がした  が
すぐ
忘れてしまうんだ!!
かなしいぃ・・
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香道 葉月

2009-08-24 23:14:52 | 香道のこと
紫兎庵様
軸を手にわが庵へ
茶会の掛物を決める
お持ちいただいた掛けものを掛けてみて
待合との取り合わせで ある一幅に決まった



紫兎庵さまとのお話の中
みな蓮月が好き 
皆さまお持ちであるが
わたくしめ は
何も持っていないなと言ってはみたが
いや ちょっと
考えてみると

あったアッタ 一つだけ
それが写真のものである

画さんの掛軸だ
賛は式部 画は蓮月だ
ながらく
蓮月とは気がつかなかった
写真では見えにくいが蓮月と書いてある
長押に掛け
紫兎庵さまにご覧にいれると
「蓮月よ」の一言 に

安堵である



今日は香道の日
夕方 水をまいて
さあ
出かけようかと思ったら
凄い雨 雷 
少し待っていたら止んだ
そのせいで
空気も涼しく 清らかになった

なんだそれなら
水は撒かなかったのに 予測できずザンネン

でも香道の帰りには
大雨のせいで車で稽古に見えた高木さんが
私たちを車で送ってくれた  思いがけずウレシイ

となれば 小さなことだが
これも
糾えるアザナエル 縄のごとし であるかも



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