新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

ゆったりパリ旅②

2011年11月06日 | ’11 パリ個人旅行

Cimg7458_2前日は夜の到着だったので街の様子はわかりませんでしたが、窓を開けるとさわやかな朝の街が待っていました。石造りの街はやはり重厚です。写真に見える貸自転車を使ってみたいと事前に調べましたが、交通ルールの違いで使用しない方が無難なようでした。

今日の目的は、オルセー美術館→マルモッタン美術館→オランジュリー美術館です。地下鉄のホームで地図を見ながら路線番号を確認していたとき、女の人が声をかけてくれオルセーへの路線を教えてくれました。ところがそのあと階段を下りていたその女の人がまた舞い戻ってきて、親切にもオルセーは今ストライキ中だと貴重な情報をくれました。すでに20日から始まっていて更に6日間の延長です。美術館は2年余りかけて改修し、最近やっと新装なったオルセーがまさかストだとは・・・。私は以前に一度見ていましたが、夫は一部しか見ていなくて3度目もダメかと半ばあきらめかけました。しょっぱなから予定変更で少し混乱しました。

Cimg8156_2★パリのメトロ

地下鉄は改札してから目的地まで1枚の切符で行けるので何度乗り換えても構いません。料金も10枚セットのカルトを購入すれば1枚1.3?と安くなりとても重宝します。
14路線が複雑に交差しながら走っているので、地下道を通って路線を乗り換えながら目的地へ行きます。

毎朝、使う路線の番号と最終駅名を調べてメモするのが夫の役割。コツをのみこめば実に快適に使いこなせますが、今回のように予定の変更があれば路上で地下鉄路線地図を開いて調べ直したり面倒になります。

Cimg7470_2★ マルモッタン美術館

前回も訪れたパリ16区にある小さな美術館です。分冊百科・世界の美術館50の中に選ばれており、『印象派』を生み出したモネの『印象・日の出』が展示された美術館です。1時間もあればゆっくり鑑賞できます。

16区は高級住宅街でしっとりとした落ち着きがあり、見終われば街歩きが楽しめます。

途中ビストロに立ち寄り昼食をとりました。きちんとしたレストランになるとメニューに英語表示があります。これぞフランス料理とうれしくなるようなメニューでした。

Cimg7482★オランジュリー美術館

楕円形の広間の壁一面に大型のモネの睡蓮4枚が展示してあり、真ん中にある椅子に座って見ればさながら池の中にいるようです。2室もあります。

ほかにも印象派の絵がずらり。現代絵画は難解ですが、印象派の絵はわかり易くて世界の人々が好きなようです。

日本ばかりでなくパリの美術館もかなりの行列ができます。以前来た時に娘がミュージアムパスを購入して難なく入館できたのを覚えていたので、今回も同じようにパスを使用。並んでいる人をしり目にすんなりと入館しました。

もちろんどの美術館もセキュリティーチェックが厳しく、鞄の中がチェックされセンサー付きのゲートをくぐります。

Cimg7531★ルーブル美術館

ここは到底一日では見れるものではなく2日間を予定していました。水曜、金曜は夜10時まで開いているので、それを利用して効率よくスケジュールを組みました。

一日の入場者が4万人といわれるルーブル、やはり中央入口は長蛇の列。地下鉄からの接続口からミュージアムパスを使えば難なく入れます。クロークにコートを預け日本語版の案内図をもらいました。

今日は主にリシュリュー翼3階へ。フェルメール、デューラー、レンブラント、ブリューゲル、クラナハなど北方絵画がずらーり。中でも「ルーベンスのホール」の『マリー・ド・メディシスの生涯』24枚の連作は圧巻。フランス王妃の権力のほどがしのばれます。見ても見ても終わらない絵画。でも閉館時間だけは迫ってきます。足もかなり疲れてきました。

Cimg7897★少女スリ3人組

パリの地下鉄は各駅のデザインがそれぞれ趣向を凝らしておりとてもおしゃれです。しかしこの駅での乗り換えの時のことです。混んでいた地下鉄にやっと乗り込んだ時に体がバランスを失い、女の子が体を支えてくれニッコリ微笑みかけてくれました。それがとてもかわいいのです。その笑顔に途端に気をゆるして「メルシーボークー」。旅行の時はいつもバッグをしっかり握るのが習慣になっており、その時もバッグのファスナーをしっかりつかんでいました。ところがいやに体が揺れて(今から思えば3人グループがわざと押していたと思われます)、親切そうにこのポールを握ったらとしつこく言い、右手をバッグから放させようとします。その時不審に思い始め、左手でバッグをつかみ直して右手でポールを握り、それでもバッグからは絶対に手を離しませんでした。見れば私のバッグの上に少女の大きいバッグが覆いかぶさるような形で乗っかっています。この時これがスリなのだ・・・と確信しました。

次の駅で少女たちは諦めたのか下車していきました。空いた席に座り自分のバッグを見るとファスナーが10センチほど開いています。しっかりバッグを掴んでいたおかげで手がストッパーになりそれ以上開かなかったのです。10センチでは財布も抜き取れなかったのでしょう。「日本のオバサン」はパリのギャルのスリグループに負けませんでした。これでパリの街に少し自信が持てました。初日にスリにあっていたらきっと旅行は台無しになったと思います。

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