新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

ゆったりパリ旅⑤

2011年11月11日 | ’11 パリ個人旅行

昨夜遅くホテルに帰り着いたときに、フロントでオルセーのストが解決したことを知りました。毎朝フロントに聞いていたので、フロントの人も嬉しそうに教えてくれました。ということで今日はオルセー美術館を一日中見学して、夜はオペラ座でバレエ鑑賞です。

★オルセー美術館

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地上階(1F)・・・印象派が登場する前の1850年から70年代にかけての作品で、私の大好きな部分です。ミレー『落穂ひろい』の農婦の服の色が心にしみます。マネ『笛を吹く少年』のズボンの赤に引き込まれそうです。モネの夫人のドレスの白が目にしみます。アングル、モロー、ドラクロワ、クールベ、・・・。あれもこれもと贅沢な時間でした。写真は禁止。日本語のイヤホンガイドが借りられるし1Fだけで2時間半かかりました。

Cimg7829中階(2F)で昼食。「レストラン・ミュゼ・オルセー」は宮殿のような豪華な内装でおすすめにも入っていましたが、あまり感動する味ではありませんでした。もっとおいしいと聞いていたけど・・・。このあとスラー、シニャックの点描画のコーナーへ。離れてみればマジックみたいに輝きがまして立体的にくっきりと見えるのに感動。点、点、点の根気のいる作業を思うと気が遠くなりそうです。

この後上階(3F)へ。いよいよオルセーが誇る印象派のコーナーです。オルセーのエッセンスと言われるほどの作品が集中していて、マネ、モネ、ドガ、カイユボット、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ルソー・・・。まるで宝の中にいるみたいです。印象派の絵は天井まで届くような大作がないので、目の高さで見られるところが親しみが持てるところかもしれません。それに日本でも「オルセー美術館展」は何度も開催されたり、教科書にも必ず載ったりと身近にあるせいもあります。12,3年前に娘と訪れた時に、モネの絵のあたりで偶然にも一人旅をしていた娘の友人に会ったことを懐かしく思い出しました。

Cimg7843立ちっぱなしでゆるゆると見て回ると足の痛みが出るし、疲れはだんだん増していきます。

ここで又ティータイム。オルセーのシンボルの時計の裏が見えるカフェは斬新なデザインのインテリアですが、違和感がありちょっと気になりました。

閉館の18時まで粘って、それでも後で思うと見損なったところがたくさん出てきましたが、明日は別の予定が入っているのでもう後はありません。

★オペラ座(オペラ・ガルニエ)Cimg7791_4

夕日が当たって燦然と輝いていましたが、写真では近すぎて青銅色のドームが見えないのが残念です。ナポレオン3世の建設命令から75年かかって完成。設計者は若きシャルル・ガルニエで、きらびやか、華やか、豪華、堂々、繊細、贅沢・・・と形容詞がずらりと並ぶまさに芸術の殿堂です。シャガールの「夢の花束」は軽快で天井画にぴったりです。まるで夢心地。

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2回の正面桟敷席。後悔しないようにカテゴリー1のチケットを奮発したのでよく見えました。演目は「La Source (ラ・ソース)」。ストーリーがわからないまま入場しましたが、私と夫の解釈が大体似ていたのは、バレエが手と足と体の動きだけで言葉と感情が表現できるものだからでしょう。

古い作品を新しくオペラ座レパートリーとしたものだそうです。とにかくパリッ子はバレエ好きとのこと。カーテンコールではエトワールでなくてもことさら大きな拍手が湧くと彼の人気ぶりわかります。

この時のために一応服装だけは用意をしていきましたが、ドレスコードはないということなので美術館から直行しました。実際映画で見るようなフォーマルな服装の人はあまりいませんでした。日本ばかりでなくどこの国でも常識やマナーを守ればあまりうるさく言わない・・・と世相も変わって来ているようですね。

★地下鉄

Cimg7895紫の椅子がかわいい地下鉄「Opera」のホーム。帰りは、ここで地下鉄3番線「Pont de Levallois Becon   」行きに乗り、3つ目の駅「Europe」で下車するとすぐホテルです。今回のホテルはどこへ行くにもアクセスが非常にいいので大変助かりました。

地下鉄の乗り方もコツがわかるとスムーズに行くようになります。

路線図を見て①乗る駅と降りる駅を決めます。

Cimg7828_2②乗る駅から降りる駅までを、路線の交差しているところであみだくじみたいに路線をつなぎながら複数の路線番号を確定します。

③路線ごとに自分の行く方向の最終駅名のある電車に乗ります。写真の上が路線番号、下が向かう方向の最終駅名です。

④乗り換え地点で降り、また次に乗る路線番号の最終駅名行きの電車に乗り、目的地に着くまでそれを繰り返します。

気を付けることは、乗り換えの路線に移るときに、枝分かれした迷路のような地下道を目的の路線を選びながら正しく進むことです。

大きな駅で路線が多数交差しているときは、地下道は場合によっては一駅分ぐらい歩きます。「correspondance(乗り換え)」の表示がいくつも出ているので、正しく選んで進めば目的のホームに出ます。

地上に出るときは「Sortie(出口)」の表示通りに行きます。どの出口に出るかをきちんと選ばないととんでもなく遠回りになります。

最初戸惑った地下鉄も慣れてくると、スイスイ行けるのがむしろ楽しみになるくらいです。何よりも料金が安いこと。二人で34枚のメトロの切符を使いましたが5000円ぐらいです。日本と違ってフランスの豊富な電力事情がうかがえます。

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