早い出発、7時45分!フィレンツェから1時間ほどでシエナに着きました。
シエナは、ローマ建国の際に、双子の兄ロムルスに敗れた弟レムスの子供たちによって開かれたという逸話の街です。
トスカーナの丘に立つ赤茶色の街。それがシエナです。 建物が今も当時の姿で残り中世の香ぷんぷんです。
曲がりくねった石畳の道、細い路地。細くても車も走っています。古い館に洗濯物を見ると、14世紀の歴史が今も大切に息づいているのが分かります。
シエナは南北ヨーロッパの交通の要所に当たり、商取引が発達し商人と銀行業の街として繁栄しました。巡礼の道でもあったので、巡礼者のための病院活動も盛んだったそうで、
内部にフレスコ画を持つ病院は今は美術館になっていました。 1472年の銀行は現在も続いていて、そこに誇り高きシエナを見ました。
フィレンツェの大聖堂よりも大きい聖堂をと計画されたドゥオモは、14世紀半ばのペストの流行で2/3が死亡。計画は中断されたままで、その聖堂にシエナの栄光と挫折を見ることができます。
街の中心にあるカンポ広場は、 ゆるく傾斜した貝殻状の美しい広場で、「世界一美しい広場」の異名があるそうです。市民は、ここに砂を敷いて行われる伝統行事のパリオ(地区単位の裸馬のレース)に熱狂し、市民の結束を確認するとか。
貝殻状の広場にはプブリコ宮とマンジャの塔があります。ここで添乗員さんから、伝統菓子のパンフォルテ(小麦粉、アーモンド、蜂蜜、ドライフルーツなどを固めて作った日持ちのいいお菓子)の話が出たものだから、みんないっせいお店をめがけて飛び散りました。私は入手に失敗。
バスはローマに向かって240キロをまた走る、走る!今までとはがらっと代わった近代的な街の姿、それがローマです。ここで昼食のピッツァ。顔より大きいマルガリータに「え~えっ・・・」といっていたみんな、ぺろりと平らげました。レンガ窯焼きは美味でした。
昼、夕食は、アンティパスト(前菜)、プリモ・ピアット(主食で主にパスタ)、セコンド・ピアット(魚介類)、それにドルチェ(デザート)がつきます。飲み物は各自オーダー。ドルチェはティラミスやクレーム・カラメル。ジェラートのときもあります。
以前に比べると、ローマ市内はお祭りのような人出で、特にトレビの泉やスペイン階段では疲れましたー。解説を聞きながら、塩野さんの『ローマ人の物語』の記憶を引っ張り出し、一人納得しながらわくわくしてバスから眺めていました。トラヤヌスの記念柱も車窓からですが、しっかり確認しました。フォロ・ロマーノの下車観光ができなかったのが残念です。
夕方、三越でショッピングタイム。ここで1時間半もつぶすのはもったいない。夫と2人で暗くなりかけた街を散策しました。あちこちで割引セールをしていました。ローマの人もやはり並ぶんですね~。歩かないとやはり旅の実感は味わえません。
夜はカンツォーネディナー。
マカロニを長くした穴あきパスタ。この人数では伸びるのもしかたない・・・。みんな残していました。セコンド・ピアットのチキンも量が多すぎて見ただけでお腹いっぱい。カンツォーネは声の伸びもすばらしくさすが本場です。
カンツォーネを聴いたあと、郊外のホテルに着いたのは21時。明日のモーニングコールは6時。出発は7時半。