新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

イチロー、米球宴MVP!

2007年07月11日 | スポーツ

070711allstars_014 ついにイチロー選手が、米大リーグのオールスター戦でMVPを獲得しました。

0-1の五回1死1塁で、逆転2点ランニングホームランを放ちました。これはテレビの画面ですが、まさにMVPに向かう、その瞬間を写真に撮りました。

九回で、あと1アウト打ち取れば優勝というときに、はらはらどきどきの暗~い展開、2死満塁に! 4ボールをだせば同点、ヒットなら同点か逆転。勝ちは逃げたかな…、と思っているときにフライが!それをきっちりグローブに受け止めてア・リーグの優勝! イチローのMVPが決まりました。070711allstars_005

いつも古武士のような面持ちのイチロー選手が、今日は日本で活躍していた頃のような心からの笑顔を見せていました。

「作品のようだった。過去6年とは違う自分がいる。それが感じられたのがよかった。」 「打った瞬間は、入ったと思った。・・・・ここの球場はきらいです。」と軽いジョークもとびだしました。解説の長谷川さんによれば、AT&Tパークは球場が広いということでした。

070711allstars_013 いつもはユニホーム姿しか見ませんが、晴れの受賞式にはびしっとスーツで決めてグラウンドに現れました。

自信とプライドと栄光と喜びとが入り交じった素晴らしい表情でした。

長谷川さんと梨田さんの解説もよかったです。特に長谷川さんは、米オールスター出場の経験もあり、選手の気持ちもよく分かって力みのない、愛情のある解説でした。

もう一つのニュースは、ナ・リーグの37歳の斉藤選手。マイナー契約から昇格したメジャー2年目の守護神です。『1試合完全燃焼』の文字をロッカーに貼っていたそうです。070711allstars_001

七回に登板。1回3者凡退に封じて見事に役割を終えました。この日は、晴れの舞台にたつ自分を見せようと、日本にいる家族を招待したそうです。

選手紹介のときに浴びたライバルの観衆からのブーイングに、「 子供たちは、スーパースターにみとめられたんだ、と思ってくれればいい。」  「実際に投げてみて、僕自身大きくなれたと思う。」と誇りに満ちたコメントがありました。

岡島投手はブルペンで投球練習をしていましたが、出番がなかったのが残念でした。選ばれただけでもすごいことだと思うことにします。

日本語解説では、「ランニングホームラン」といっていましたが、テレビから聞こえてきたアナウンスは「inside -the-park home run」と叫んでいました。「ランニングホームラン」とはぴったりの素晴らしい日本語訳だと思います。イチロー選手は、打った瞬間はホームランと思ったらしくゆっくり走りかけていましたが、ボールがフェンスにぶつかり跳ね返ったあたりから、あの走りに変わりました。足の遅い選手では、ホームランにはならなかったかも…。

「野球」という日本語訳は、確か司馬遼太郎『坂の上の雲』に、正岡子規が松山で友人を集めて楽しんだbaseballに命名したものだと書いてありました。諸説はあるようですが…。

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