おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Lake Tekapoの光害

2011-03-19 09:45:45 | ニュージーランド

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これが現在のテカポです。午後9時30頃に湖畔の教会から撮影したものです。他の画像を見ると「MOA天文台」があるMt John山頂まで届いています。私がテカポでは撮影しなくなった理由がこれです。私が知っている20年前からは相当変わっており、今回町をじっくり見ましたが、宿泊施設と一般の家の数が相当増えています。10年ほど前まではコーワンズヒル付近は家も無かったのに、今や住宅街が出来上がっています。


テカポで観測される方はキャナル方面へ行っていると思いますが、私が行った時はキャナルロードは通行止めになって入れませんでした。昔はテカポ湖の湖畔で星野撮影ができるほど暗かったですが、今は強力なナトリウム灯や宿泊施設等の灯りで広角での撮影は難しいでしょう。Mt Johnへは日中はマイカーで登れますが、夕方5時前後でクローズされるので登れません。


いずれにせよ、レンタカーを使える方は宿泊をテカポでされても、撮影などは少し離れたほうがいいでしょう。また、最低2人以上で遠征されるなら、ぜひとも30cm以上のドブソニアンを持っていってください。それと102度のNikonアイピースの組み合わせがベストです。Ninja320なら十分持っていけるでしょう。現地のスターウォッチングツアーは一般向けな上に40cmのF10シュミカセなので大口径のドブを見慣れている方には物足りないかもしれません。やはり自分の手で気に入った機材を持って行くのがお勧めです。


昨日から周囲のガススタンドにタンクローリーが入ってくるようになり、規制が20-30Lに上がりました。また当地では田舎であることが幸いして、並んで給油することは稀です。ですから、この連休で八ヶ岳方面へ来られてもガソリンの心配はほとんど無いでしょうから、安心して連休をこちらでお過ごしください。


NZから戻ってきましたが・・・

2011-03-17 19:50:34 | ニュージーランド

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昨日、無事にニュージーランドより戻ってきました。帰国して、まず驚いたのは地震被害のその大きさです。後泊で宿泊した成田ビューホテルが客室の大多数が地震の影響で使用できない状態で、レストランも全てクローズされていました。フロントで聞いたところ、震度6だったそうです。これにまず驚きました。翌日マイカーで成田から長野へ戻ってくる途中、ガソリンスタンドが何処も長蛇の列で、今回の地震が首都圏までも巻き込む大変な事態となっていることに、さらに驚いた次第です。


とにかく帰国してからはテレビ等に釘付けです。NZで聞いていた現状とはあまりにかけ離れた今回の大震災、津波、そして原発災害です。NZのテレビや新聞では「ニュークリア・プラント・クライシス」として相当騒がれており、多くのメディアがその深刻な状況を逐一放送していました。


海外の知人や友人から心配するメールが届いています。今や世界の話題の中心にあるのが今回の大地震災害です。日本が今後どうやって原発災害を解決し、復興へと進んでいくのか世界の関心事のようです。先日心配していた原発近くに住んでいる知人は無事であることを今日確認しました。とりあえず安心しましたが・・・、自宅に戻れる日が来るのかは原発がどうなるかにかかっているでしょう。


テレビを見て多くの人が考えているのは、メディアが撮影して映している地域は、まだ良いほうの地域であるということでしょう。実際には道路が寸断されたり孤立して空からしか救援ができない地域が数多くあるはずですが、そこへは物資などは行っていない可能性が高いと考えています。私もできるなら登山などの経験を生かし、そういった場所へ少しでも物資を運びたいところですが・・・、いかんせん、ガソリンがありません。そこまでは行けるかもしれませんが、行ったら最後、戻れる保障はありません。それこそそのまま一緒に被災者共々1ヶ月以上生活をするつもりの覚悟で行かないと逆に迷惑となるだけでしょう。私も大地震の被災者であったので、どれだけ大変なことかは少しでも理解できるつもりです。しかし、今回の災害はトリプル災害です。過去に経験したことが無い、世界でも極めて珍しい大災害です。


とにかく今は、少しでも早く被災者の方々を救援、救出してくれることを願うのみです。また多くの亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。家族を突然奪われた方々の心中は他人には計り知れないほどの痛みでしょう。


本来なら今回のNZ遠征のことを書くつもりでしたが・・・、世間が災害一色になっている状況では正直書きにくいので、また復興へ向けて動き出して落ち着いてきたら詳しく書きたいと思います。

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TimaruのMac Cafeからです

2011-03-14 10:47:35 | ニュージーランド

TwizelからTekapoを経由して8号線でTimaruへ来ました。ここで知人や家内に頼まれた食料品などをスーパーで大量に買いました。空港でも買える品物ばかりですが・・・、スーパーの3倍~5倍くらいしますので、おみやげなどは必ずスーパーで買うようにしています。空港では買えない地元の貴重な食料も安く買えます。


ところで、明日早朝のフライトで帰国します。夕方にはChristchurchの空港へ戻って翌朝3時のチェックインに合わせて空港泊まりです。昨夜も素晴らしい天候で、ほぼ朝まで快晴でした。月が沈んだ夜半過ぎから午前5時くらいまで撮影しました。最後の最後に帳尻が合った感じで好天に恵まれました。


日本の大地震以来、何処へ行ってもネット料金を無料にしてくれたり、スーパーのレジのおばちゃんに心配されたり、カフェのオーナーから親切にしてもらったり・・・と、本当に有難いことばかりでした。しかし、私は遠方の国に居るので問題などありませんが、日本で被害にあわれた方々や今も多くの孤立した施設などから救助を求めている方々が相当いるそうです。その方々が1時間でも早く無事に救助されることを願うのみです。また亡くなられた方々やご家族の方々にも心よりお悔やみ申し上げます。日本へ帰っても何もできることは無いかもしれませんが、こちらでより多くのKiwiに日本の現状を伝えたいと思います。今回のことではお互いに多くの事を知ったとともに、これまで以上に国と国とが近づけたのではないかと考えています。


そろそろチャーチへ向かわないといけませんので、これにて終わります。また帰国した後にいろいろご報告いたします。お越しいただきました方々に感謝申し上げます。


昨夜は素晴らしい星空でした

2011-03-13 08:58:10 | ニュージーランド

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Mt Cookの星空です。数日前に撮影したものですが、昨夜は朝まで雲一つ出ずに撮影ができました。おかげで寝不足です。朝6時から3時間ほど車中で寝ました。今回は車中泊は既に5日目です。星の撮影をしていると、どうしてもこうなります。モーテルなどの駐車場で観測しているなら別ですが、遠方でやっているとわざわざ寝るために戻るのも面倒なので車中で寝ます。シュラフはダウンのスリーシーズンを持ってきていますので、車中泊でも割合快適です。

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毎度の構図です。この構図もいい加減飽きてきましたが、とりあえず南天へ来るとまず撮るのがこれです。今晩も上々の天候です。しかし、40cmのDobbyは今日再梱包しないと明日では間に合いません。もう一晩使いたかったのですが、仕方ありません。昨夜も十分堪能しました。あまりの素晴らしいイメージで言葉が出てきません。しかし、最初の夜見た感動からは少し薄れつつあります。


アイピースは4本持ってきました。Nikon NAV-17mm、ES-20mm、XL-40mm、XL-28mmです。100度超を2本用意しましたが、Nikonが一番良かったです。102度の超広視界に星がギッシリと視野を埋め尽くすイメージには、一種の船酔い状態になりました。とにかく何処を見ても星だらけ・・・という感じです。日本の空でここまで見たことがありません。その中でも一番はオメガ星団です。次にNGC104でしょうか。いくら見ていても飽きません。


大マゼランのタランチュラは全く写真のままのイメージです。細かい入り組んだ星雲が手に取るように分かります。それ以上に凄かったのは、何と、オリオンM42でした。2004年だったと思いますが、西はりまの「なゆた」の2mで見たイメージ以上だったかもしれません。空が違うとここまで違う・・・というのが実感できました。他にもケンタウルスの電波銀河なども見ましたが、どれも写真を見ているようで、素晴らしいとしか言えません。


今晩が最後の夜となります。Dobbyとは一旦お別れですが、日本に戻ったら再度改良を加えてより使いやすくするつもりです。今晩は最後の夜を心行くまで楽しみたいと思います。明日はChristchurchヘ戻って空港泊まりです。宿泊施設が全て満室なので仕方ありません。これもよくあることなので慣れました。


Twizelのnet cafeからです

2011-03-12 14:56:04 | ニュージーランド

OamaruからTwizelへ移動しました。空はほぼ快晴です。このままいけば、一晩中晴れて最高の観測ができるでしょう。今夜はMt Cookに移動します。TekapoのMt John Observatryも3日前に行きました。そこで観測させてもらえないか頼んでも良いのですが、いろいろ面倒な上に、300mほどの山へ登って制約を受けながらの観測はしんどいので、自由気ままに観測できる最高の環境を選ぶことにしました。


ところで、このブログへも時々書き込んでくれる「セレファン」さんのことが心配です。今回の震災で最も被害の大きかった場所に住んでいるからですが・・・、携帯も繋がらない状態で安否確認ができません。まずこの状況ではあり得ませんが、ご本人がこのブログを見ていたら携帯等へ知らせてください。他にも当テレスコ工作工房で加工を依頼された方々で福島山形方面にお住まいの方々が心配です。NZ大地震の時と違ってかなり早く被害状況が明確になりつつあります。それとともにその被害が尋常でないこともネットから分かってきました。


NZへ大口径ドブを持って観測しにきたのが、何故か地震のことばかりになってしまいました。NZでも日本在住のKiwi3500人について安否確認をしているところです。そのほとんどは東京や大阪などの大都市に集中しているようですが、中にはそうでない方もいるはずです。今回はNZ大地震とは逆になってしまいました。


宿泊したモーテルやネットカフェでは日本人だと分かると、ネット料金をフリーにしてくれて、小さなことですが、地震被害国に住んでいる人間同士の親近感を感じずにはいられません。NZの首相も全面的に協力を惜しまないことをテレビで言ってました。有難いことです。これを機にクジラ問題も上手に解決してもらいたいものです。


Oamaru mac cafeからです

2011-03-12 07:20:30 | ニュージーランド

マクドナルドのWiFi hot spotから書いています。朝からJapan Earth Quake関連のニュースを長時間流しています。ラジオやネットでも同様で、今回のEarth QuakeとTunamiがいかに凄いものか、海外に居て実感しています。まさか、海外から日本の大災害を見ることになるとは・・・・、出発前まではNZのEarth Quakeのことばかりでしたから。宿泊したモーテルでは、有料のインターネットをフリーにしてくれました。今日はどこへ行ってもこの話題ばかりです。日本では全てのテレビ局が地震のニュースを流していると思いますが、こちらはネット環境を離れると何も分かりませんので、もう少しマックに居て情報を集めてから移動します。


残りあと3日ありますが、実際には2晩のみです。今日から明日にかけては再び高気圧に覆われるので、好天が期待できるようです。よって再度Twizelへ戻ります。Mt Cookが良ければ、そこで最終の観測と撮影をする予定です。明日は分かりませんので今晩がラストのつもりでやります。今回は去年の6月とは大違いで、ひたすら天気が悪く、一晩まるまる晴れたことがありません。今一晩晴れるようなら朝まで頑張ります。


最終日はDobbyの梱包をしないといけませんので、そのための予備日です。重量調整をしながら上手に荷物の振り分けをしないといけませんので、来る時以上に手間暇が必要です。帰国時には現重量からさらに10kg以上増えますので、きちんと調整しないと余計な超過料金を請求されます。


今回、南天の撮影画像はありますが、前回と違ってほとんどアップしておりません。画像を後々に使用することを考えて公開できるものとそうでないものの区別がしにくいことによるものです。もう少し天気が良ければ南天らしい画像をアップできるでしょう。まずは今晩に期待です。これからまた2時間のドライブでTwizelへ戻ります。Dobbyの使用感等についても、後ほど詳しく書きます。


TUNAMI WARNING JAPAN QUAKE

2011-03-11 18:02:11 | ニュージーランド

先ほど、モーテルへ戻ってきてテレビをつけて驚きました。先ほどからBREAKING NEWSで特番で地震のニュースを流しています。画像を見ると大変なことが分かります。マグニチュード8.4、震度7だそうです。日本には3500人のニュージーランド人が生活しているそうです。既に1時間以上「JAPAN QUAKE」のニュースを流しています。ニュージーランドでも最近のことなので、他国のこととは思えないのでしょう。今回の地震は特にTUNAMIが大きいので、こちらでNHKが海外メディア用に配信している映像で良く分かります。


こちらではマグニチュード8.9に訂正されています。過去の大地震でも記録に残る大きさだそうです。阪神大震災でも7.3だったと言ってます。福島空港が水没している映像を見ましたが・・・、海岸からはかなり離れていたと思います。それでもこれだけの被害になっているということは、いかにTUNAMIが巨大でパワーがあったということなんでしょう。海外のニュース番組で日本の大地震の被害を見るとは全く想像もできませんでした。今回はNZ出発直前でNZの大地震で、帰国前に今度は日本が大地震とTUNAMIですから・・・。


しばらくぶりのネット環境です

2011-03-11 13:31:53 | ニュージーランド

Oamaruから書いています。ペンギンウォッチングで有名な町です。Christchurchから3時間ほど南下した小さな町です。ここでもチャーチからバキュエートしてきた人々がモーテルなどに泊まっているそうです。TwizelもTekapoも悪天候なので、こちらに一時移動しています。ここではペンギンの撮影やデーター集めをしています。昨夜はLittle Blue penguenは62羽戻ってきました。Yellow Eyed penguenは到着した時間が遅かったので巣に戻ってきた1羽のみです。今晩も余程の雨でない限りは午後7時過ぎにコロニーへ出かけます。


Watching Southern Sky

2011-03-08 12:39:10 | ニュージーランド

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2日前にFox Glaciarの観測サイトで撮影したものです。Lake Mathesonの入り口付近です。画像の中央付近に見えている雪山はMt CookとMt Tasmanです。Dobbyも既に何度か組み立てていますが、だんだん慣れてきたので組み立てが早くなりました。昨夜も2時間ほど観測しましたが、途中で透明度が落ちてきて回復の見込みがなさそうだったので、早々と撤収してホテルへ戻りました。

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昨日から南島のTwizelにおります。Tekapoから50km離れていますが、空の状態はほぼ同じです。しかし、最近のTekapoは宿泊施設などが増えてきて、かなり明るくなっていますので、今では、Twizelが私にとっては最高の星空環境です。また、Mt Cookも近いので日中はトレッキングをしにいったりできるので便利です。今晩は今のところ天気は良さそうです。Tasman seaにある高気圧が明日から南島を覆い尽くすからです。

去年の6月と違って天気が安定しないので、今晩晴れたら一気に撮影する予定です。まだまともに星の撮影だけはできていません。

テレビはあまり見ていませんが、ひたすら地震のニュースばかりです。当然と言えば当然ですが・・・。


かなり南下してきました

2011-03-07 16:46:40 | ニュージーランド

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Flanzjozef Glaciarです。2日前に南島のPictonヘ戻り、それからウェストコーストを一気に南下して、昨夜はFox Glacierに泊まりました。そこでDobbyのファーストライトも無事にできました。Flanzjozefの氷河は登ったことはありませんが、Foxは2度自分の足で登っています。画像を見ただけでは分かりませんが、実際に傍で見ると巨大な氷の塊です。半分登るのも半日以上かかります。ルートなどあって無いものですので、ルートを探しながら登っていきます。

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かなり昔にNZ最大の氷河「タズマン氷河」を単独で10日ほどかかって上下したことがありますが、この時は氷河上部で2度クレバスに落ちかけました。ヒドゥンクレバスです。上からは全く見えませんので、落ちたら最後数百年後にミイラで発見されるでしょう。たまたまラッキーだっただけですが・・・、二度と登ることはないでしょう。もちろん、単独での話しです。

天候が良かったこともあり、人気のアトラクション「氷河ウォーク」の参加者が相当いるようでした。先頭に赤いシャツを着たガイドが先導しているのは全てこのツアーです。他にもヘリコプターを使った「ヘリハイク」もあります。

以前にも書きましたが、NZはネット後進国です。インターネットは基本的にどこでも有料です。モーテルでは、相変わらず”何メガバイト使う?”って聞かれます。ネットというとメールしかしないと思われているようで、ブログを書いたり、画像をメールで送ったり・・・ということなどしないと思われているようです。

これからしばらくはネット環境にありますので、ブログなどは更新します。