初日は、クライストチャーチからカイコウラ(Kaikoura)までのドライブで力尽きました。カイコウラは鯨ウォッチングで有名なところです。ツアーに参加すれば、かなり高い確率で見ることができます。ツアーではまず時間的な余裕がないのでコースには組み入れないでしょう。
クライストチャーチ地震の影響は、こんなに離れたところにまで及んでいるそうです。町中心にあるモーテルはほとんど満室でした。夏とは言え、平日です。チャーチから車で3時間もかかるところなのに驚きです。地震直後は、1件あるスーパーは食品類を買い集める人々で大変だったそうで、一時食料が無くなったほどの勢いだったそうです。
クライストチャーチは、空港到着時には各国のレスキュー・チームが終結して異様な雰囲気でした。レンタカーを借りて市内へ向かったのですが、ハグレーパーク周辺はテープを張ってあったので、入れませんでした。しかし、車で走っていると、あちらこちらに壊れたホテルや教会などがあり、そこにはマスコミのテント村ができていました。まだ一部しか見ていませんが、地元の方々には大変な災害だったといいうことです。国内線で私の隣に座っていたKiwiの夫婦は家が全壊したそうです。しかし、保険がカバーしてくれるようで悲壮感は全くありませんでした。いずれにせよ、一日も早く復興してくれることを願うのみです。
今、私の居るところは「New plymouth」です。富士山にそっくりの成層火山である「Mt Taranaki/ Egmont」が町のシンボルです。大変綺麗な山で、かなり遠くからも見ることができます。この山には過去に3度登山で登っています。一番思い出に残っているのは、2月に雪が降ったことです。この時は登山中で山小屋に泊まっていました。装備が軽装だったら遭難していたところです。ニュージーランドは山の上では夏でも雪が降ることがあります。日本の夏山と同じ感覚で登ると大変なことになります。基本的に”自分の命は自分で守る”というのが、こちらの常識です。携帯で呼べば直ぐに助けてくれる日本とは大きく違います。
この後天候が良くなれば、エグモント山の中腹まで登って観測、撮影をする予定ですが・・・、どうも明日から悪そうなので期待はできません。ところで、詳しく書きませんでしたが、ここは北島です。つまり、南島のピクトンからフェリーに乗って、北島のウェリントンへ入り、そこから5時間のドライブで来ました。