先日ご依頼があって製作したGPD2赤道儀をGITZOシステマティック・カーボン三脚に乗せるアダプターを製作しました。明日以降にアルマイト処理をしてからお届け予定です。
これからが南天遠征シーズンです。6~8月は夏の銀河が天頂付近で見える絶好のチャンスとなります。オーストラリア、ニュージーランドへこれから遠征される方は多いはずです。私も6月は割りと良く行く時期です。光害も皆無の牧場の丘から真っ白なミルクをこぼしたような天の川が昇ってくる姿は壮観というより、言葉を失います。一度も行ったことが無い方はぜひこのシーズンに行ってください。本物の星空がどんなものか体感できるはずです。
このGPD2は、三脚アダプター以外に極軸望遠鏡を換装しています。ポラリエでも定評ある「Kenko スカイメモ」と同じ暗視野照明、調光装置付きのものに入れ替えています。この極軸望遠鏡は南天遠征のリピーターさんには特に人気があるもので、遠征される方から良くご依頼があります。
赤道儀の取り付けはいたって簡単です。GP三脚への取り付けと同じように架台下ボルトを使って固定するだけです。工具は要りません。またアダプターとGITZO雲台ベースを交換すれば元のカメラ三脚になります。
三脚自体がツーインワンとなるので、荷物を減らしたい方にはお勧めできる改良です。ただ、このGITZOの4型ないし5型三脚は8万~10万円程度は最低しますので、余程のメリットを感じなければ改良に踏み切れないでしょう。
画像のGPD2と三脚の大きさを比較してみれば分かりますが、驚くほどコンパクトです。GPガイドパック三脚より小さいです。重量も2kgちょっとしかありません。しかし割合頑丈で、GPDでも十分使えるだけの強度があります。この三脚は、GITZOのGT4552TSです。秋葉のヨドバシへ行った時にあまりのサイズに一目で気に入って買ったものです。ポラリエにも軽くて使いやすいのでベストな三脚です。