極軸望遠鏡のコンバート加工をお受けした際に動作チェックをして欲しいということで、実際に使ってみました。これまでに市場に出ている自動導入機のほとんどは使っていますが、このEQ6proは使ったことはありませんでした。使ってみてまず驚いたのは、導入精度がこの種の赤道儀では大変良いことです。海外品の赤道儀はこれより高価な上級機でも視野から外れたりすることがありましたから、それを考えると予想外のことでした。
電源投入してからの初期設定はミードやセレストロンなどと同じく、観測地、日付け、時間、タイムゾーン、サマータイムなどの設定をしてアライメントの種類を選んでするのですが、アライメントに使用する星リストがファーストアライメントでは多いので問題ないですが、セカンドアライメントでは星数が2等星などのマイナーな星しか選択できないみたいです。何故なのかはちょっと理解できませんが・・・、それに近いのがアイオプトロンです。これもアライメントの数によって選択できる星が違ってきます。3スターが最も多く選択できるようで、マニュアルでも3スターを推奨しています。しかし、2スターでも十分視野中央に入れてくれますので、細かい観測をしない限りは十分だと思いました。
しかし、このEQ6proは重たいです。腰の弱い方にはお勧めできません。アトラクス並に重たいです。しかし、自動導入時のモーター音は思っていたより静かです。停止直前に”ガシャガシャ”と鳴る以外は気になる音ではありません。導入速度はビクセンSXWと同じくらいです。海外赤道儀はこれより早いので、鏡筒にいろいろ付けていたりすると、その向きによっては赤道儀と干渉して気がついた時には破損してしまうこともあるでしょう。また、ケーブル類をひっかけて切断してしまったりと速度が速いとそういうことが起こるので、要注意です。