Vixen AXJ エンコーダーを装着しました！

Vixen AXJ赤道儀が「 Super Equatorial Mounts AXJ 」となる最強のアイテム「AXJ エンコーダー」が本日発売となりました。早速取付けてみました。



最初はこのPF-Lを外していくところから始めます。マニュアルに従って部品を外していけばとても簡単です。



PF-Lは、本日同じく発売となった新型PF-LIIに交換するために外す必要がありましたので、ついでに外しておきます。



全ての部品を外すとコネコターが見えてきますので、後はエンコーダーをコネクターに接続するようにはめ込んでいきます。無理にするとコネクターを傷めてしまうので注意して作業をします。



エンコーダーをはめ込む際に使う工具が付いているので、それを使って装着します。



装着したら一旦外してから固定用リングをその工具でしっかり締め込みます。これでエンコーダーの装着は完了です。後は外した部品を元の状態に戻せばOKです。赤経側が終われば次に赤緯側ですが、外す部品類は違っても一連の作業は同じなので難しいことは全くありません。



自分で作業をやっていて分からないところが一つありましたが、赤緯側にエンコーダーを装着した後に画像の筒受けをはめ込んだ際に赤緯軸を横から見ると4mm程度の隙間があきます。これが分からずに何度かやっていると、手ではめただけではしっかりはまらずに隙間があくようで、その後に画像の中央の３本のキャップボルトを締込んでいくとその隙間が無くなることが分かりました。



このエンコーダーの装着に使った工具は、修理等で外す際に必ず必要となるので、無くさずに大切に保管しておいてください。



エンコーダーを装着してから電源を入れて実際に手動で動かしてみましたが、星図が全く連動せずに、機能していないことが分かりました。それでスターブックテンの設定画面を良くみるとリストの一番下に「ロータリーエンコーダ」という項目があり、設定が「使用しない」になっていたので、「使用する」に設定変更しました。エンコーダーを装着する前はこの項目が無かったのですが、装着した後に表示されるようになりました。



空が晴れていたら実際に使ってみようと思ったのですが、夜遅く迄待っていましたがが、晴れなかったので室内でシュミレーション的に動作させてみたところ、星図もきちんと連動し、手動で導入後にアライメントをしたり、自動導入したりできました。これまではアライメントの際にその都度リストから恒星を選んで導入して修正しておりましたが、これからは手動で見えている星を導入してから修正してアライメントができます。この機能を使えればリストに無い星でも星図上にあればアライメントに使えることになるので、難しい環境でも使えるようになるでしょう。
セレストロンやミードの自動導入機ではコントローラーを使ってアライメントの星を手動操作で導入して行いますが、新たなAXJ赤道儀では完全な手動でそれができるようになります。

この機能については、それほど重要ではないかもしれませんが、エンコーダーの装着によりピリオディックエラーが±0.5秒になるというのが多くのAXJユーザーの気になるところだと思います。こればかりは実写してみないと分からないので、次の好天時に検証してみます。その前にPF-Lを新型に交換してもらう必要があります。ウィルタネン彗星がそろそろ最大光輝になるので、そこで狙ってみようと思っています。

AXJエンコーダーは、初期ロットはそれほど多くないそうですので、ご要望の方はお早めにご注文されてください。もちろん当店でも扱っておりますし、既にご注文も頂いております。取り付け方法など分からない場合には当店でサポート致します。こういう特殊な部品は実際に使った人でないと分からない部分があります。それがあるので、当方では極力新しい商品は導入して使うようにしております。