
恒星社厚生閣から来年度2025年の「Astronomy Space Testカレンダー」が発行されました。発売は10月28日からですが、私も毎年ですが、写真を提供しています。今年の写真は11月に撮影した「白駒池」からの星景色です。ちょっと古いですが、これ以上の写真は各種条件が重ならないと撮れないので、自分のコレクションとしてはこれがベストの白駒池の星景色です。時期的には、今からR299のクローズされる前なら撮れる構図です。星フェスの開催日11月8-9日ならまだ道路がクローズされていないので、天候等の条件が重なれば撮れるでしょう。しかし、この撮影をした日は本当に素晴らしい透明度で空気も乾燥していたので、とてもクリアーな星空で尚且つ風が全くありませんでしたので、池面に星が映り込む絶景となりました。
海外へ行かなくなってから、あまり星景色の撮影はしなくなりましたので、カメラ機材が泣いています。海外で撮影していた時の情熱が少しづつ失われつつありますが、その分国内で撮影する機会は増えましたが、撮影したいイメージが中々撮れないので、それが撮れるまでは何年もかけて通うようにしています。
今日は、山梨県の石和温泉のシャトレーゼホテルへ出張観望会をアストロカーで行いますが、天気が悪いので車内で全てレクチャーを完了するようにします。以前と違って今では最大15名ほどのお客さんを入れてできるようになったので、例え雨が降っていても車内で話ができるようになりました。実際のところ、ホテルの室内でスライドショーなどをやるよりも、宇宙観測車内でスライドショーをする方が参加者には喜ばれています。室内でやるのは、内容が違えど他でもやっていることなので、その感動は小さいですが、日本でも唯一の宇宙観測車でのレクチャーなので、貴重な経験という意味では楽しめているのかもしれません。特に子供さんには喜ばれています。
ところで、最近知ったのですが、紫金山ーアトラス彗星が今最盛期を迎えていますが、新たに「アトラス彗星(C/2024 S1)」が発見されて、それが驚くことに、マイナス8等星にまで増光するそうです。それが10月28日頃だというのです。ただし、それだけ明るくなるということは、太陽に相当接近するので、その際に分解消滅してしまうとも言われています。消滅せずに無事に太陽最接近を超えられれば、1965年の池谷・関彗星のような姿を見られると言われています。いずれにせよ、10月に二つの大彗星が見られるというとんでもない事が起こるかもしれません。しばらくは目を離せません。