久しぶりにシャバへ出て横浜の日本カメラショー「CP+」へ行ってきました。雪が降りそうな中ででかけましたが、何とか降らずに済んでドライブできましたが、八王子を過ぎる頃から大きな事故渋滞にハマってしまい、やむなく海老名ICで降りて下道を走りましたが、そこも渋滞で酷い目にあってようやく午後にパシフィコ横浜の入り口近くのホテル駐車場に車を入れて会場入りできました。会場では天リフの山口代表と待ち合わせをしていたので、そこから一緒に今年の星フェスの出展社などへ同行してもらい、挨拶がてら今年の星フェスへの協力をお願いしてきました。
ところが、サイトロンジャパンで店長と立ち話をしていたら、そこになぜかKAGAYAさんが普通のお客さんのような雰囲気でいらっしゃったので、色々とお話をさせていただきました。昨年の10月にも星フェスサポーターのZOOM会議に参加していただいて、星フェスへのアドバイスなどをしていただいたので、久しぶりにFace to Faceでお話ができました。KAGAYAさんは、何度お会いしても偉そうなそぶりを一切見せない方で、気さくに誰とでも話してくれるので、いつも驚いています。多分、天文館系のインフルエンサーでは、最も有名人で影響力のある人ですが、そんなそぶりを一切見せないのがその人となりを如実に物語っているでしょう。もう一つ驚いたのが、山口さんも書いている入場パスが「一般」なんです。普通なら「VIP」か出展社扱いですが、本人はそんな事は全く気にしていませんでした。星フェスには、いずれ何らかの形では協力してくれそうなので、その日が来るのを楽しみにしています。しかし、天リフの山口さんも、いつ見てもニコニコしています。そんな人柄なので、星フェスのボランティアも協力してくれており、それには本当に頭が下がります。
何年かぶりにCP+に写真を提供しました。直前でサイトロンジャパンのTさんから連絡が来て、ナノトラッカーのテストをした時にアメリカで撮影した画像を貸して欲しいという事だったので、快諾して展示してもらいました。サイトロンの渡邉社長さんにはいつもお世話になっているので、少しだけお返しができて良かったと思っています。しかし、たまたまお客さんと話していましたが、ナノトラッカーのような星を追尾する雲台がある事を今だに知らない人がいる事に少し驚きましたが、ある意味ナノトラッカーは、星を簡単に撮るには、これ以上ないコンパクトな赤道儀なのだと改めて思いました。
こちらは新たなSJ-M経緯台ですが、今のZEROより頑丈で汎用性も高いようです。まだ販売は確定していないようですが、日本で生産されているので、近いうちには販売されるでしょう。25日追記:実は、もう販売されているそうです。参考出品だったのは、ポータブル赤道儀として使うためのモーターユニットでした。ただ、そこまでして星の追尾をさせて使う意味があるのかは分かりません。サイトロンの商品にはそういった完成品があるので、それで十分な気がします。
こちらも参考出品のフォーク型赤道儀ですが、形状的に大型天文台をイメージする商品です。その開発には関わってはいないようで、スカイウォッチャーの新たな商品になるかもしれません。これなら比較的大型反射望遠鏡でも扱いやすいので、その値段次第ではヒットするかもしれません。
サイトロンのブースで最も人目を引いていたのが、このセレストロンRASAを小さくしたような、5インチ版のRASAという感じの商品ですが、口径125mmですが、F2なので、最速の撮影ができます。ただし、大型のCCDカメラは使えないので、大きくても1/2サイズくらいのカメラしか使えないかもしれません。しかし、F2という明るさでこのサイズなので、海外とかにも気軽に持って行けそうです。私も次のニュージーランド遠征には、RASA8を持っていこうと考えていますが、この商品が発売になったら、その性能によってはこちらを選択するかもしれません。しかし、そうは言っても125mmと200mmの違いは同じF2でも大きく違うので、できればRASAの方を持っていきたいところです。あとは赤道儀だけですが、去年引き取った「iOptron GEM45EC」をGITZOカーボンに乗せて持って行こうかと考えています。
ビクセンブースでは、AP赤道儀にワイヤレスユニットを取り付けて展示してありましたが、どうやら昨年9月に正式に対応するアナウンスをしていたようです。今まで知りませんでしたが、実際にはその前から使って機能する事は確認していましたので驚くことはありませんでした。ただ現状では60倍速のままですが、近いうちに100倍速になるそうです。RASAを乗せて使う赤道儀としてAPを考えていますが、それを選択するにはまだまだハードルがいくつか超える必要があるので、それが全て解決できたらAPを持って行こうと考えています。スターブックワイヤレスアプリがSkySafariと同じように使えたら、100倍速でも全く問題なく使えるのですが、そこまではアップグレードしてくれるかどうかです。
ビクセンのVSD-70ですが、参考出品です。ただし販売はされるかもしれません。お値段は未定だそうですが、50万円を少し切るくらいの価格にはなるでしょう。その値段で70を買うくらいなら、90を買うかもしれませんが、海外撮影などに使う人はこのサイズが魅力だと思うので、お金のある人は買うでしょう。
これは、SDP65SSですが、ペンタックスのSDPを想像する名前ですが、この形から想像するのは、FL55SSです。これもまだ発売されるかどうか決まっていないのだと思いますが、FL55SSよりは間違いなく高くなるので、今回のビクセンのブースは、ちょっと一般的とは言い難い内容です。何だか数が出にくい商品ばかり作っているみたいで、ポラリエのように、一般の写真ファンも興味を持って使えるような商品が一つも無かったのが寂しいです。もしかしたら私が見ていなかっただけかもしれませんが、他には無かったと思います。
今回のCP+で購買意欲を誘ったのは、シグマの15mm F1.4の対角線魚眼レンズです。お値段は33万円ほどで3月中旬頃に発売だそうですが、残念なことにSONYマウントだけのようです。EOSマウントが出たら購入しようと思っていますが、いつになるか分かりません。他にもZWO社が出展していましたが、Seestar S50の後継機は出てこなかったです。多分、まだまだ一般には全然浸透していないので、それもあって敢えて一般のカメラファンが集まるCP+に出展したのでしょう。しかし、見たところマニアの人ばかり集まっていたようで、一般人にはまだまだ敷居が高い商品なのだと思いました。eVスコープもそうですが、惑星には使えないのと、直接目で覗くという事に対しては弱いのがまだ受け入れられにくいのかもしれません。