おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

機材の買取りなどに出掛けておりました

2024-02-08 16:39:35 | ブログ


昨日は、泊まりがけで機材の買取りに出かけておりましたが、その帰りに富士山周辺に泊まって撮影をと思いましたが、山中湖の雲がどうしても取れずに、午前0時まで待ってもダメだったので諦めて休みました。今日は帰る途中で行ったことが無かった「山梨県立科学館」へ立ち寄りました。ノーアポでしたが、臼井さんと井上さんが応対してくれて、館内の望遠鏡などを見せてくれました。星フェスにも来られた事があるそうで、アストロカーも見てくれて知っているとの事でその後のお話が色々と出来ました。館を訪ねた目的は、アストロカーと同じ20cmクーデ式望遠鏡がどう稼働しているか見てお話を聞きたかった事と今年から山梨県でもアストロカーでの活動をするので、ご挨拶も兼ねて訪問した次第です。しかし、ノーアポにも関わらず丁寧に対応していただけた事に感謝したいと思います。



望遠鏡を見た瞬間感じたのは、エッ! こんなに小さかった?という印象です。不動点がアストロカーのクーデ式より低くてちょっと驚いたのですが、他にも小さいと感じた理由はフードを外してしまって代わりにSolar Max90を装着していた事もそう見えたのだと思います。望遠鏡のコントロールで使われているのは、CAT IIIで、PCも10年以上前のままで、もはや骨董品的価値のあるものです。担当者はシステムアップはしたいようですが、県からその費用が出ないので、修理くらいは出てもそれ以上の予算はつけてくれないそうです。どこも今や天文関係の予算を取ることは、相当厳しくなっているようです。今はそれよりも現実的で子供達の将来に直接役立つような事にお金が使われるようになっているので、一部の治自体以外は、それが普通になっているようです。まぁ、星を見ても将来の実益にはなり得ないので、それよりも . . .と考える大人が増えてきているのでしょう。ちょっと寂しいお話ではあります。



この20cmクーデは、主に昼間の太陽観察用として用いられているようですが、フィルターを外して星も見せたりはしているそうです。昨年このSM90のブロッキングフィルターが劣化して当店で修理交換させていただきましたが、今は良く見えるようになっているそうです。SM90はダブルスタックとして機能するように2個のエタロンユニットを持っているそうです。しかし、アストロカーでのダブルスタックのイメージを見た時には驚いたそうです。うちで使っている2個のエタロン、これまで見た中でも最高ランクのものを組み合わせているので、良く見えるのは当然だとは思います。



科学館の屋上スペースですが、ここは天体望遠鏡などを使ってスターウォッチングを開催したりしているそうです。その開催には地元の天文ボランティアが応援してくれているそうですが、その存在はとてもありがたいと話していました。本来ならお金を支払ってガイドなどもやってもらうところなんだと思いますが、ボランティアはそんなのをあてにしていないので、他でもそうだと思いますが、こういった施設でのスターウォッチングでは、天文ファンと施設職員との信頼関係の上に築かれているので、長いこと続けられるのでしょう。素晴らしいことです。



屋上から眺めた甲府盆地ですが、施設が高い位置にあるあので、一種の展望台としても役立っているようです。



お客さんから先週ご連絡があって、機材を買い取って欲しいとの事で昨日から今日にかけて出かけておりました。今回買い取った機材は、素晴らしいものばかりで、Nikon 10cmED屈折赤道儀セットの他にタカハシ FCT-125や新しい鏡筒などもありましたので、トータルでの買付金額は結構なものになりました。鏡筒が4本あるのですが、いずれも非常に状態が良くて、タカハシでのオーバーホール済みから一度も使われた事が無い状態でした。その中でもNikon 10cmED屈折赤道儀セットは、ドライブなども付いたフルセットですが、実使用が全く無い貴重な商品です。いずれは希望される方に売却はしたいと思いますが、その前にまだ売却しないといけない機材が多くあるので、徐々に整理していこうと考えております。

昨年末から買取りのご依頼が多くあって、その度に何度か出かけておりますが、他店で査定をしてもらっても満足な査定をしてくれないとの事で当店にご依頼があります。うちは大袈裟な宣伝もしておりませんので、買い取ってくれるかどうか不安だとは思いますが、それを直接の商売にはしていないので、一般的な望遠鏡販売店よりは良いお値段をつけているとは考えています。