おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

タカハシ JP/NJP用ハーフピラーを製作しています

2024-02-29 18:15:37 | ブログ


たま〜にご依頼があるタカハシJP /NJP赤道儀用のハーフピラーですが、今回製作しているのは、500mmのロングピラーです。これまで作ったものでは最長です。ハーフピラーは、必要に応じて色々な長さのものをお作りできます。観測所に機材を入れたのは良いが、不動点がやや低いとか、反射望遠鏡から屈折望遠鏡に載せ替えたので不動点を高くしたい、といった理由で色々な高さのをご依頼いただきます。またカラーもライトグリーン、ライトグレー、ライトブルー(現行色)の3種類から選んで塗装できるので、ご注文いただいている方々からは喜ばれています。ちなみにこのハーフピラー500Lは、来週塗装仕上げしてお客様へお届けします。



合わせてご注文いただいているのが、当店オリジナルの回転架台です。初期型から改良して内部にスラストベアリング数枚などを入れて一体化する事で重心の移動による浮きを防止して、常時回転をスムーズになるようにしています。その分コスト高とはなっていますが、それでも必要とされている方は一定数いらっしゃいます。



アストロカーで使用する600mmのロングアリガタレールが仕上がりましたが、これから塗装して仕上げます。これでファインダーなどを手前まで引っ張り出して使えるので、脚立に乗って覗く必要が無くなります。こういう部品は市販されていないので、必然的に一から作るしかありません。

今日は、無事に確定申告をしてきて、その帰りにトラックなどの改造をやっている会社へ行って、アストロカーの改造の相談をしてきました。とりあえず、両サイドにキャンピングカー用の窓を取り付けてもらい、荷物室にフレームを取り付けてもらい、空調用ファンも取り付けて仕上げてもらいます。その後、大工さんに室内のリフォームをやってもらい完成します。この改造が仕上がれば、一度に10名以上のお客さんに中でティータイムを楽しんでもらい望遠鏡を覗いてもらえるようになります。外が寒いとどうしても途中で帰ってしまう方がいらっしゃるので、それを少しでも引き留めて暖を取りながら星の事を学べるようにしたいと考えています。

北米日食には必需品のペットボトルアダプター

2024-02-29 17:44:33 | ポータブル赤道儀関連


ここ最近になってやたらと注文が来ているのが、当店オリジナルのペットボトルアダプターです。もうそろそろ情報が浸透して来て知っている人は多いと考えていましたが、いまだにその存在と便利さを知らない方がいるようです。このペットボトルを赤道儀のウェイトとして用いる事で海外遠征の機材重量を大幅に減らす事ができる最強のアイテムとして10年以上前に考案しました。今では海外へ行く時に限らず、国内撮影の際にも必ず使うようになりました。

その開発にあたって、考えたのは、海外の国々でそれぞれの規格のペットボトルがあるのですが、このアダプターを持って行った際に適合するペットボトルドリンクがあるかどうかですが、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、インドネシアなどのアジア圏では適合するものが販売されている事が分かりましたが、それ以外のヨーロッパの国々でも概ね適合するものがあるようです。最近では日本の飲料が現地のスーパーなどで売られているようになったので、そこへ行けば確実に適合するペットボトルを入手できます。

バランスの取り方は、ペットボトルの飲料のサイズで決まりますが、ウェイトシャフトを長めにすればより少量の飲料が使えます。良くやっているのは、ポラリエ雲台ベースのシャフトを何本か持って行って、現地で250mlの飲料で済ませたりしています。例えば2kgのウェイトをペットボトルで済ませられれば、その分の荷物を持って行けますし、より軽い装備で現地での移動も少しは楽になります。昔に大型機材を持って遠征した時には、同行した方が現地の中古品販売店でウェイトリフティングのウェイトを買って、それをウェイトとして使って、帰る時には現地で処分していました。

現在、当店で販売しているペットボトルアダプターは、1/4インチカメラネジ用、M10タカハシウェイトシャフト用、M6ビクセンシャフト用ですが、必要に応じてプチ改良もいたしますので、ご要望の方はご相談ください。