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おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

タカハシ/ペンタックス兼用アリガタベース

2011-12-03 15:06:15 | その他の天体用改造製作

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ヤフオクで度々落札されて大好評の強化型のアリガタベースですが、ちょっとだけ改造しました。これまでは、タカハシとロスマンディーくらいにしか乗りませんでしたが、ちょっと穴あけ加工をすればペンタックス赤道儀MS-3などに乗ると考えてやってみたところが上画像です。

これまでは、このアリガタを使うためにタカハシ変換アダプターを作って取り付けていましたが、この加工をするだけでダイレクトにペンタックス赤道儀に乗ります。ペンタックスのM5穴がアリガタの両サイドの片方に干渉するので、僅かに削ることになります。また、元々空いている穴の2箇所にも干渉するので削ることになります。まあ、普通は使わない穴なので問題ないかと思います。

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このアリガタベースは米国ショップのオリジナル製品ですが、国内品と違ってかなりガッチリつくられており、固定ネジもプラスチックではなく、ネジに真鍮を使い、ハンドルはアルミ合金でローレット加工を施して贅沢に作っています。このアリガタベースは、当然のことながらタカハシ赤道儀にも無加工で取り付きます。両方の赤道儀をお持ちの方なら、まさに”Two in One"として使えるでしょう。まだ若干の在庫がありますので、ご要望でしたら加工もしてお譲りいたします。


Mark-X用モーター固定ボルト

2011-12-03 13:09:35 | その他の天体用改造製作

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発売から既に30年近くなる名機「Mark-X」ですが、純正モーターを固定するボルト、ナットをご依頼により製作しました。画像下にあるように見た目普通のボルトのように見えますが、サイズや形状が決まっているので既製品では適合するものはありません。ただし、ちょっと器用な方なら代用品を使って削ったり、穴あけしたりと作れなくもないですが・・・、こういう機材を使われている方々はある程度のこだわりがあるでしょうから、できるだけ純正かそれに近い形状にしたいと思うものでしょう。

ですから、お作りしたものは下画像のように純正品と全く同じ形状、同じサイズで作りました。ただし、材質はより耐久性、防錆性に優れたステンレスを使いました。ご依頼者様には喜んでいただけるでしょう。

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Mark-Xで使える「汎用スライドアーム」なるものを作っています。8割方完成していますが、使い勝手は大変良いです。収納式のウェイト軸も付いていますので、軽量な赤緯軸ユニットとしても使える上に、カメラを複数台乗せたりできるので日食、海外遠征には間違いなく重宝されるアイテムとなるでしょう。このアームはMark-Xだけでなく、ビクセンタイプのアリガタベースがあれば、基本的にどの機種でも使えます。例えば、GP2ガイドパックに取り付けて使用することも可能ですし、最近ご紹介したロスマンディーの「StarLapase」ポータブル赤道儀にも使用可能です。


マルタ経緯台のネジ

2011-11-26 12:13:37 | その他の天体用改造製作

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このネジをお作りいたしました。ネジ1本のみです。先日もこのネジ1本作る手間暇について書きましたが、やはりサイズが小さいので手間がかかります。先端のネジ径が3.6mmしかありません。もちろんインチサイズです。当初、既製品のネジだけを買って、それにハンドルをつけることを考えましたが、結局二度手間となるので、一から作ることにしました。

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下が折れたネジです。上が作ったものです。製作は全て旋盤で加工しています。ダイスがあればもう少し簡単でしたが、めったに使わないサイズなので持ち合わせていませんので、普通にネジを切っています。正直なところ、こういった加工は両者(ご依頼者共々)割に合わないので好んではお受けしたくないものです。しかし、こういう特殊ネジは簡単には手に入らないので、できるものであれば作って差し上げたいものです。


タカハシEM赤道儀/ビクセンSX赤道儀兼用ハーフピラー

2011-11-24 18:32:36 | その他の天体用改造製作

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これまで何度かご依頼をいただいた加工ですが、今回も同様に「SXハーフピラー」の改造を行いました。しかし、今回はちょっと違っています。いつもなら単にタカハシ赤道儀を乗せるだけの加工でよかったのですが、今回は、さらにSXD赤道儀も乗せるように加工する必要がありました。

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両者兼用にするには、問題となるのは中央の穴と方位調整ピンの位置です。中央の穴はEM赤道儀に合わせて大きくしてあります。従って、SXD赤道儀を固定するボルトはハーフピラーにホールドされません。その都度下から入れて固定する必要があります。これはEM赤道儀も同じです。

方位調整ピンの位置も、実は問題があり、普通にタップをたてただけでは両方の穴が極僅かに干渉しそうな位置になってしまいます。それを避けるために画像のような長穴にしています。ビクセンSXW/SXDは外側へ、タカハシEMは内側へピンを立てることになります。このピンはそれぞれ高さ違いで2種類用意しました。

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このSXハーフピラーは中間に大きく穴が空いているので、大変使いやすく便利です。また、新型のSXG三脚、ピラーでは方位調整ピンが着脱できるように工夫されているので、このハーフピラーを使うことでEM赤道儀、SXW、SXD赤道儀が設置後でも360度自由に回転させることが可能です。もちろん、新型のSXP赤道儀でも使えるはずです。

加工は、旧タイプのSXハーフピラーを使いましたので、赤道儀ベース面を削って方位調整突起を取り去っています。新型SXGでは削る必要はありませんが、タカハシEM赤道儀に使うには先にも書いた調整ピンのネジ位置が接近しているので上画像と同じ方法で穴あけしないと両者兼用にするのは難しいかのしれません。まぁ、角度を変えて取り付けすれば問題ないですが・・・。


こんなものでも・・・

2011-11-21 15:14:07 | その他の天体用改造製作

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先日納品した「Losmandy StarLapse」ポータブル赤道儀の締め付けネジが気に入らないとのことで作り直しました。下がオリジナルです。これが使いづらいとのことで、上のように丸いハンドルのものに作り変えました。黒いハンドル部はアルミで作り、ネジ部は耐久性等高めるために真鍮を使って複合加工をしています。

良く勘違いされておられる方がおられるので、ご説明しておきますが・・・、こんなネジ1本でも1個づつお作りすると、結構な作業時間が必要です。もちろん機械加工でお作りするのですから、その間工作機械を回し続ける必要があります。加工を始めると早いですが、それにかかる細かいセッティングにも時間がかかります。お知りおきいただければと思います。

これからお問い合わせいただく方は、まずは既製品をお探しになるか、或いはご自分で穴あけ、タップ(ダイス)加工にトライされてみてはいかがでしょうか?その上でどうしてもご自分でできない場合には当方へご相談いただければと思います。


Digital Video Camera Adapter for Celestoron Zoom EP

2011-11-18 18:30:50 | その他の天体用改造製作

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これもご依頼により製作したアダプターです。Panasonicのビデオカメラにセレストロン8-24ズームアイピースを取り付けるためのものです。使ってみて案外面白いものだと感じました。月や惑星でもデジタルビデオカメラで撮像される方は結構おられますので、こういったものを考えても全然不思議ではありません。ご依頼者様は、これをSolar Maxに取り付けて太陽撮影をされるようです。

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はっきりとLCDにも太陽イメージが映し出されます。撮影した映像は観望会などで太陽が見えないような時にスクリーンに映し出して見せると喜ばれるはずです。普段は見ることができない貴重な太陽(恒星)の姿ですから。まあ、ビデオカメラでなくても、最近はほとんどのコンパクトデジカメでビデオ撮影ができるようになりましたので、それで撮ってもいいでしょう。


加工製作~アルマイト処理まで

2011-10-12 18:02:28 | その他の天体用改造製作

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今朝上がってきたアルマイト処理品です。連休を挟んでいたのでちょっと時間がかかりましたが、通常は1~2日で上がってきます。処理工場へは車で15分ほどのところにあり、週に数回足を運んでいます。1~2個でも面倒がらずにやってくれるので大変助かっています。聞くところによると、周辺のアルマイト処理工場は皆倒産してしまって、この辺ではここだけだそうです。従って、遠くは関東や九州からも依頼があるそうです。この工場の直ぐ近くにネジ屋さんもあるので、特殊ネジやインチネジが必要になった時には助かります。

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先日から好評いただいている、セレストロンズームアイピースを使った、PowerShot S95専用のお気軽撮影デジカメアダプターセットです。今日も1セット納品しました。まだ数名の方からご依頼をいただいておりますが、アイピースが在庫ゼロになったので、次回の入荷まで少しお待ちいただくことになります。それまでにアダプターは作っておきます。先日もNexstar 4SEで使いましたが、月、太陽、惑星~星雲星団までオールマイティーに使える万能アイピースセットです。これからさらに需要が高まるでしょう。機会があれば雑誌等でも紹介してもらおうと思います。


今週もいろいろ製作しております

2011-09-26 18:50:07 | その他の天体用改造製作

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これはポータブル赤道儀のアングルベースです。渡米前からご依頼をいただいておりましたが無事にお届けいたしました。こんなものでも案外手間がかかるものですが、たいして儲かるような代金はいただいておりません。既製品はプレートを繋ぐネジ2本だけで、あとは全て製作しています。角度は35度に固定されていますが、三脚の伸縮機能を上手に利用すれば微動マウントなどなくても使えます。

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もう結構な数を製作した「ペンタックス60.2-50.8AD」です。3種類ありますが、一番オーソドックスなタイプです。手前の2インチアダプターは31.7スリーブの外にM42のTネジを切ってありますので、市販のTマウントを介して直焦点撮影や内側にアイピースを挿入して拡大撮影アダプターとしても機能する優れものです。これにM57ネジを切ったタイプを使えば鬼に金棒のオールマイティーなマルチプルアダプターとなります。

ペンタックスが望遠鏡部門から撤退をしましたので、こういったアクセサリーでお困りの方も多いはずです。必要に応じて何なりとご相談ください。


ハーフピラー改造例2種のご紹介

2011-09-11 19:20:53 | その他の天体用改造製作

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EM200他用の延長ハーフピラーです。ご依頼者様から画像を頂戴いたしました。純正品よりは安く済んだということで喜んでいただけたようです。見た目も悪くありませんし、使い勝手も良いと思います。これまでビクセン製品をタカハシ赤道儀にコンバートする加工を数多く手がけましたが、三脚やハーフピラーを使うのは最適な組み合わせです。純正品を本来は買って使ってもらいたいとはメーカー側からすると思われるでしょう。しかし、それに代わるものが無ければ他を代用するしかありません。

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GP2ハーフピラーの穴あけ加工2本ご依頼いただいた方からの画像です。上はBENROの三脚に取り付けるようにアダプターもお作りいたしました。こんな使い方もあるのです。また下の画像はご自身で使いやすい観測台のようなものを作られたようで良く出来ています。ご自宅で定点観測をするには最適なシステムでしょう。 このGPハーフピラーの穴あけ加工はするだけで使いややすくなるのでお勧めです。今後もご要望があれば喜んでお受けいたします。 


GOTO Mark-Xの極軸照明装置

2011-09-10 10:13:21 | その他の天体用改造製作

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久しぶりにマークXを引っ張り出して照明装置のアダプターを製作しました。見てお分かりのように、タカハシの極軸照明装置にアダプターを入れて取り付けをしています。あれば大変便利なアダプターで、ご要望があればビクセンGP用なども製作できます。この照明装置があれば極軸あわせも少しは楽になるでしょう。慣れている方なら無くても特別問題はないかもしれませんが、やはりあったほうがいいことは過去に製作した方々のお話を聞くと分かります。GP用も長いペンタイプで、使い勝手は良いとは言いがたい代物です。こういった部分は手を抜きがちですが・・・、使う方にとっては結構重要なところです。

このマークX極軸照明変換アダプターは、2個作りましたので、1個のみ即納いたします。ご要望でしたらお早めにコメントから御知らせください。また、タカハシ照明装置をビクセンGPに取り付けアダプターも製作可能ですので、同じく御知らせください。