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おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Canon Power Shot S120

2013-11-13 18:03:38 | コンデジのお気軽天体撮影
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新たなPower Shot S120が今日届きました。S95から始まってS110をちょっと前に購入して、気がついたら3台目のPower Shotになっていました。S95はその後のS100、S110と天文用には今ひとつのところでした。Canonに天文用の特化したコンデジを作って欲しいと願い続けて、やっとこのS120にたどり着きました。たぶんCanonの設計担当者が天文関係のブログなどを見て、60Daが作れるならコンデジでも天文ファンに使ってもらえるものができると考えてこのS120を作ってくれたのだと勝手に解釈しています。




S95は最大15秒でISO 1600が使えましたので、大口径機で使うには結構写ってくれました。しかしノイズが若干多く出ることや小口径の望遠鏡では若干力不足でした。このS120はそれを大きく補ってくれる上にノイズ特性もかなり良くなっているので、これからのお気軽撮影には多いに期待できるスペックです。




それでコメントも頂戴しておりますので、早速このS120専用のお気軽撮影ズームアイピースセットを近日中に製作します。もちろんアダプターだけも製作しますので、セレストロンズームアイピースを既にお持ちの方にも役立ってくれるでしょう。今日届いてから実測しましたが、これまでのPower Shotの中でレンズ胴部が最も大きく、僅か数ミリですが、サイズが違っていました。従ってこれまで当方で販売していたPower Shot専用のアダプターは適合しません。新たに作り直す必要があります。サイズが小さければ無理をして使うこともできますが、物理的に挿入できません。




いずれにせよ、当方でまずは製作したものを使ってみてレポートさせていただきます。当然のことながらポラリエに乗せたボーグなどの単焦点鏡筒で撮影してみようと思います。


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試写してみました。ISO 3200、30sec、F2.8で撮ったものですが、月明の影響が大きいです。見た限りではこれだけ写るのであれば、直焦点での撮影も結構期待できそうです。


Canon Power Shotでお気軽撮影

2013-11-12 17:49:45 | コンデジのお気軽天体撮影
M42

先日、当店で販売している「セレストロンお気軽撮影ズームアイピースセットS110専用」をご購入いただいた方から撮影画像を送っていただきましたのでご紹介いたします。
画像を見て不思議に思われるかもしれませんが、このカメラは普通のままではこんな撮影は不可能です。しかし、ネット上で評判になっているCHDKという拡張ソフトを使うことで長時間露出が可能になる優れものソフトです。ただし拡張後は、これまでのメニューなどは使えないようで、全て英語表記になってしまうみたいです。私もこのソフトの存在は知っていましたが、実際に使ったことはありません。



肝心な撮影データーですが、驚くことにミニボーグ50、CD-1、ISO 800-30秒で撮影しています。ズームアイピースは8-24mmズームですが、24mm固定だそうです。撮影者様によると空の透明度は決して良いものではないそうです。それにしてもミニボーグ50でこれだけ写せるのですから楽しくない訳ありません。


M45

私が天文に夢中になっていた数十年前にはこんな簡単に天体撮影ができるなど考えたこともありませんでした。その当時は手動ガイドなるものが流行っていた時代で、一枚の画像を撮るのに30分はかかっていました。PCによる画像処理も無いので、カメラ店へ現像へ出してやっと撮影画像を見ることができました。そんな時代でしたので、今のように初心者がまともに一枚の画像を得るには辛抱して続ける必要がありました。しかし、今はもうそんな苦労をせずとも誰でもお気軽に星雲星団、或は彗星の撮影ができるようになりました。良い時代になったものです。


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アイソン彗星もだいぶ明るくなってきたようで、望遠鏡を使わなくても誰でも写せるくらいになってきました。ポラリエやポータブル赤道儀を使ったお気軽撮影がこれから効力を発揮できるようになるでしょう。彗星が成長し、尾も長くなってくれば、望遠鏡を使わずとも広角レンズやズームレンズでも十分捉えられるようになります。
今晩は今のところ好天に恵まれています。月がやや大きいですが、夜半過ぎには沈んでしまうので午前3-4時頃に天気が良ければ成長したアイソン彗星を撮影してみようと思います。


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このPower Shot S95~S110コンデジを利用したお気軽撮影システムは、当店でも大人気商品です。このシステムで星雲星団~月惑星、太陽までオールマイティーに使えます。近いうちにPower Shot S120用を製作します。しかし、これだけのモデルを作るなら、デジイチのようにレンズ胴部の形状を統一してもらいたかったものです。そうすれば部品製作も一つ作れば全てに適合してくれます。

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今日の八ヶ岳です。青空の濃さと相まって美しいものです。積雪はそれほどではなさそうですが、岩の表面などが凍結しているので滑落には要注意です。


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今朝はこの秋一番の寒さでした。既に氷点下です。



Baader HP-LX7 お気軽撮影アダプター

2013-06-20 18:33:54 | コンデジのお気軽天体撮影

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いつもお世話になっている方からのご依頼で製作した「バーダー・ハイペリオンアイピース」用のアダプターで、DSC-LX7専用のものです。レンズ先端にあるネジに取り付けてありますが、わずか二山程度しかネジが切っていないので、結構面倒です。内外径差が必然的に大きくなるので、アダプターとしては少し重たいです。まぁ、軽くしようと思えば方法はありますが、大して軽くならない上に、したところで使い勝手が良くなるわけでもないので、敢えてシンプルに作っています。

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取り付けたアイピースは17mmですが、焦点距離が変わっても同じデザインであれば、他のものにも取り付けられます。ただし、ペンタックス XWのようにアイレンズが上下しないので、アイピースとLX-7の距離は変えられません。画像は取り付けて撮影したものです。大抵のアイピースがそうであるように、上下がケラレてしまいます。

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後は、アルマイト処理をすれば完成します。バックにこの状態で収納しておけば、撮影時には直ぐにカメラを差し込んでコリメート撮影ができます。星雲星団から月惑星まで使えるでしょう。サイドのレンズ胴部固定ネジは、プラスチックですので、カメラ側に傷を付けることもありません。

この種のコンデジカメアダプターは、アイピースとカメラの相性はありますが、使えるかどうかはアイピースに取り付け用のネジを切ってあるか、或いは固定できるスペースがあるかです。カメラ側は、レンズ胴部が飛び出すものが最適で、良くあるフィルターネジを使う方法は両方ネジ込みだったりすると装着が面倒です。製作する時には、特にカメラレンズ胴部を装着する内径のクリアランスはできるだけ最小になるように作っています。

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画像では色が悪いですが・・・、今日届いたばかりの青々とした芝生の苗です。20㎡注文しましたが、全然足りませんでした。ネットで注文して届きましたが、ダンボールに入ってきました。ホームセンターでも売っていますが、鮮度が良くないことと、枯れやすいことがあるので、敢えて高価な苗を買いました。作業の合間に貼りましたが、近所の親父さんから”人工芝か?”と聞かれるほど新鮮な芝生でした。

流行の家庭菜園も数年やりましたが、ご近所さんが野菜をくれるので、わざわざ下手な野菜作りをせずとも良いので、去年からは雑草を育てています。標高の高いところなので、果たしてきちんと根付いてくれるか心配ではありますが、越冬に気を配れば後は何とかなりそうです。何故か近所に芝生を植えているところが無いので、たぶん不思議がられているでしょう。


DSC-LX7+FS60STLF+Polarie+α

2013-04-13 21:35:33 | コンデジのお気軽天体撮影

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西没直前に捉えたM42です。下の画像のシステムで撮影しました。アイピースは、PENTAX XW20mmです。LX-7のコリメート撮影です。ISO 3200、30sec、F2.8まで絞っています。今日分かったのですが・・・、30秒以上の露出をかけるには、ISO 1600以下に落とす必要があります。今日もあまり透明度は良くなかった上に西没前の低い高度なので、こんな写り方です。

カメラ自体は十分な機能を持っているようですが、環境等の影響をモロに受けるので、使用光学系や光害の有無なども大きく左右されます。以前に、米国のLone Pine周辺でMeade 25cmにPowerShot S95で撮影した時は、驚くほど良く撮れましたが、この地は眼視で見ても驚くほど詳細に見えるので、蓄積できるカメラで撮影すれば、当然それ以上に撮れます。

この程度の写り方では、大したことはないですが、初めて天体を撮影される方には、これでも十分かもしれません。昔ならフィルムカメラで30分以上かけてやっと撮れるような姿です。それが僅か30秒で何もせずに簡単な機材まかせで撮れるのですから、面白くない訳もないでしょう。

また近い内に違った環境で撮影してみたいと思います。


今日はこれで撮ります!

2013-04-13 17:16:21 | コンデジのお気軽天体撮影

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今朝から雲ひとつない快晴の空です。月も小さいので撮影には最高でしょう。今回製作した「お気軽撮影システム」をやっと試すことができます。F値は明るくても口径が6cmですので、何処まで撮れるかはやってみないと分かりません。春の空は目立った天体があまりないので、西空にあるオリオンM42をまた狙ってみます。

Canon PowerShot S110も先日使ってみましたが、ISO 12800を使うと手持ちで星空が撮れます。さすがにぶれて写りますが、ノイズを後処理で消せれば結構絵になるでしょう。露出時間が15秒を使えれば、S95以上の結果が出るはずですので残念です。コンデジでどれだけ星空を撮る人が居るのか分かりませんが、三脚に固定して撮るだけで綺麗な天の川や星空が風景として撮れるなら、それで十分と考える人は結構いるでしょう。

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かなり昔に作ったことがありますが・・・、スカイメモR用の雲台ベースを再度製作しようと考えています。純正のアームは何時使っても使いづらいと思っているので、これを何とかしようともくろんでいます。ポラリエ用と違って、搭載重量にも余裕があるので、がっちりした使いやすいものが作れると思います。


今日もいろいろ作業をしておりましたが・・・、小型で軽量な新型微動マウントを製作しています。もう図面も仕上がって製作に入っています。形状的には大変シンプルですが、機能的には最低限必要なものは入っています。いろいろ苦労してデザインしましたが、やっと形になりそうです。こういう新たなものを作る時には、なるべく人様のブログやHPを見ないようにしています。そのデザインの元は全く世界の違うところの物づくりを参考にすることがあります。


それから、大変好評だった「ポラリエ雲台ベースType-EQ」ですが、今回で一旦製作は終了いたします。その後新たなものとして製作するかどうか現在思案中です。現在僅かに残ったものを販売しておりますが、それも無くなれば終了です。大変多くの方々にご購入いただきましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。


3種類のDSC-LX7 デジカメアダプター

2013-04-11 17:26:21 | コンデジのお気軽天体撮影

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天体用に高機能で好評なLUMIX DSC-LX7専用に製作したテレスコ工作工房オリジナルのデジカメアダプターです。当方独自に考えて製作したものです。とは言っても、LX7の機能やペンタックスXW、セレストロンズームとのマッチングを考えれば必然的にこの形になると思います。天候が今一つなので、まともに撮影はしておりませんが、恥ずかしながら初めて撮ったのがこの画像です。

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露出時間はISO 1600で30秒です。FS60C-STLF仕様のXW20mmで撮影しています。この日は黄砂の影響やうす曇であったこともあり、肉眼で三ツ星がやっと見える程度の空でした。つまり最悪の状態で撮影した1枚です。このワンショットを撮ったら直ぐに星が見えなくなったので、そこで断念しました。実際に綺麗に晴れた中で撮影すればこんなものではありません。当然もっと良く撮れます。追尾はいつものポラリエに雲台ベースを付けて使っています。

今日も、今のところ晴れていますが、また再度トライしようと準備はしています。

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オンラインショップで販売しているBORG45-50で使えるSolar Filterですが、はめ込むだけだと心配のようで、これをねじ込めるようにして欲しいというご依頼があり、製作しました。先端フードネジの部分にねじ込んで使用できます。これなら使っていて安心でしょう。

実際の話、フェルトを内側に巻いて取り付ける方法は、ある意味危険です。万が一子供さんなどが不用意に触って人が太陽を覗いている間に外れてしまうと、失明する危険もあります。そういう意味ではねじ込んでしっかり固定するほうが安全です。この加工はあまりサイズが大きいものはできませんが、このサイズならご要望があればお作りできます。フィルターもまだ在庫があります。

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先日購入した「Orion ED80T CF」鏡筒ですが、BORGレデューサーをつけようと思ったら、ちょっとスマートでないので、いっそのこと軽量化も同時に図って使いやすくしようと思いました。接眼体を取り去って、BORG ヘリコイドMを取り付けます。そこにBORG 0.66DGTを装着するつもりです。そうすれば、FS60CB並かより軽くできそうです。おまけにBORGレデューサーとの相性が良ければ、使いやすい写真用短焦点鏡筒が出来上がります。

最近は、少し自分の時間ができてきたので、こういった改造改良にどんどんトライしていきます。その分駄作も生み出していますが、何でもやってみないと分かりません。まぁ、失敗するのも物づくりの楽しみの一つです。

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今朝起きたら突然この景色でした。本当に驚きました。幸か不幸か未だにスタッドレスタイヤです。まぁ、幸い走らずに済みました。もう4月と言っても、山へ上がれば5月でも降ることはありますので、それほど珍しいことではありません。

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それから2時間もしたら・・・この状態です。あっという間に溶けてしまいました。冬から春へ一気にいきました。気温が高いとこんなものです。日中はいつもの暖かさでした。我が家では未だにヒーターを使っています。まだ夜は寒いので、使っています。この地の夏はあっという間です。これから少しの間は過ごしやすいので、屋外の作業は今のうちにやってしまいたいところです。


荒れた天候でした・・DSC-LX7-XW40 PENTAX

2013-04-07 17:48:49 | コンデジのお気軽天体撮影

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昨夜は物凄い雨と風で大荒れでした。近くの千曲川は茶色い濁流となっており、昨日の雨の凄さを物語っていました。

今朝は、ご覧のような感じで、まだ風は強いですが、空の透明度も良く、良く晴れています。この分だと明日朝はパンスターズ彗星を久しぶりに狙えるかもしれません。既にポラリエにNFD200mm/1.8LとEOS M with CLSフィルター仕様を乗せてあります。晴れたら撮影してみたいと思います。

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ところで・・・、また新たなお気軽撮影デジカメアダプターを作りました。カメラはもちろんDSC-LX7です。アイピースは既に製造中止となったPENTAX XW40mmです。非常に優秀なアイピースだったので、製造中止間際に購入しました。このアイピースは中古価格が高騰しているので、探している方もおられるでしょう。

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先日のXW20mm(31.7兼用)用と同じくデジカメアダプターを装着するのに適したデザインと機能です。装着もワンタッチで簡単です。この後アルマイト処理をして完成です。このXW40mm用もそうですが、一度に全視野を捉えられません、中央部を樽型に切り取って撮影します。このアダプターも近い内に販売したいところですが、30mm、40mmのいずれかを持っている方でコンデジでわざわざ星雲星団を撮影される方はそれほどいらっしゃらないと思います。

こういう撮影に面白みを感じる方でないと、こういったデジカメアダプター自体の存在理由も無くなってくるかもしれません。もちろん、それを判断されるのは私ではありませんが・・・


LUMIX DSC-LX7用コリメートアダプター

2013-04-04 16:59:00 | コンデジのお気軽天体撮影

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先日からアナウンスしていた、LX7用に特化したデジカメアダプターを製作しました。アイピースも定評あるPENTAX XWアイピース用にしました。XWを使った利点については先日の記事で書きましたので、ここでは書きませんが、ある意味これ以上考えられない最適な組み合わせだと思います。

着脱も大変簡単ですので、ワンタッチで装着して撮影に入れます。ズーミングも普通にできます。ただし、アイピース側の調整が若干必要です。

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残念ながら、この20mmでは全視界を捉えることはできません。画像のような状態になります。ただし、周辺を気にしなければズーミングをすることで改善します。実は、セレストロンズーム用も製作しましたが、それは円形視野を全て捉えることができます。

面積が視野一杯に広がるような天体でなければ、これでも十分だと思います。まぁ、ここからはみ出す著名な天体は、M42、M45、M31などですが、最も撮りたい部分が入り込むので良しとしたいところです。

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今日にでもチャンスがあれば撮ってみたいところですが、空が今一つ眠い感じです。できればクリアーな空で試してみたいものです。明日明け方晴れてくれたら、パンスターズ彗星に久しぶりにトライしたいです。丁度M31に再接近するところが撮れるかもしれません。

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このLX7-XWデジカメアダプターは、ご要望があれば販売しようと考えております。既に知人からご注文いただいておりますが、LX7を持っておられても、XWアイピースを持っていないと使えない代物ですので、思案のしどころです。セレストロン・ズームアイピースを使った商品は、販売するつもりではおりますが、少し検証したいところもありますので、まだ先のことです。他にも汎用性を持たせたLX7用デジカメアダプターを考えても良いですが、これもご要望次第といった感じです。


それから、またポラリエ関連ですが・・・。現在新たに小型の簡易微動調整台なるものをデザインしております。TK-ALZMも未だにご要望が絶えない人気商品ですが、これとは別に機能を特化したポータブル赤道儀専用のものを作る予定です。お値段も大幅にお安くできると思います。また形が出来上がりましたら御知らせいたします。


Panasonic LUMIX DSC-LX-7

2013-04-01 18:06:04 | コンデジのお気軽天体撮影

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今日届いたばかりの新型コンデジのLX-7です。

Canon PowerShot S110を買った後でこのカメラの事を知ったのですが、購入のきっかけは、お客さんからのメール問い合わせでした。いろいろお聞きしているうちにこのカメラが大変優れたスペックを持っているとのことで、では・・・ということで早速購入した次第です。

普通ならこのカメラで星野写真か星景写真を撮るところでしょうけど・・・、PowerShot S95でもお馴染みの「お気軽撮影用」として使うことを考えています。もちろん望遠鏡に装着しての直焦点撮影が主目的です。

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これらのアイピースは全てPowerShot S95専用にコリメートアダプターを装着しています。いずれも使って良い結果が出ています。近日中に、同PowerShot S110用にPENTAX XW用アダプターも製作します。何でPENTAX XWか・・・と言うと、アイピース接眼部にネジを切っていることと、胴部を回転させることで、アイレンズとカメラレンズの距離を可変させることができることです。

セレストロン・ズームアイピースを使っているのも、同様な理由ですが、ズームアイピースを使っている利点は書くまでもなく・・・、拡大率を可変できることです。

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この2台の優秀なコンデジで今後やってみたいのは、大口径望遠鏡+赤道儀での追尾撮影ではなく、ポラリエ+小口径短焦点屈折によるお気軽撮影です。そこで先日のOrionの80mm鏡筒が生きてきます。LUMIX LX-7は、最長で250秒もの露出がかけられますが、CCDサイズが小さいので、フルサイズ換算すると長望遠レンズとなってしまうので、オートガイダーの使えないポラリエでは、その時間に限界があります。

PowerShot S95や110なら最大15秒なので、そのくらいなら何とか点像を維持してくれそうです。まだこの辺は使ってみないと何とも言えませんが、たぶんこれまでのポラリエを使った限りではもう少しいけるはずです。PowerShot S110で何処まで写せるかは、使用感度次第です。仮にISO 12800が使えるのであれば、たとえ15秒でも相当暗い天体まで写せるはずです。

このカメラなどについて詳しい方からご指摘がありましたが、どうやらS100と同じで高感度時の最大露出時間は2秒のようです。従って星雲星団の撮影には、引き続きS95が活躍してくれそうです。それから、ご指摘いただいた方、正しいことをされているのですから、きちんとお名前くらい名乗ってコメントされてください。誤った情報として認識されてしまった方々には、この場を借りてお詫びいたします。

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天文雑誌に載っているコンデジアダプターは、レンズフィルターネジを使っていくつかアダプターを介してビクセンなどの既製品を使うようになっていましたが、これだとカメラの着脱が面倒なので、ワンタッチで着脱できるものを考えてみます。たぶんS95用に近いものは作れると思います。また、近日中に、LUMIX LX-7用のお気軽撮影アイピースを製作します。また合わせてPENTAX XW用も作ってみます。


それから、ポラリエ雲台ベースセットをご注文の方々へ御知らせがあります。今日、最終処理へ行きましたので、今週末くらいには上がってきます。従いまして、それ以降に組み立て等した上で来週早々からのお届けとなる見込みです。今週中にお支払い等のご案内をさせていただきますので、メール等のチェックをお願いいたします。


お待たせいたしました!

2013-03-30 17:31:54 | コンデジのお気軽天体撮影

本日、テレスコ工作工房オリジナルのポラリエ専用極軸望遠鏡をほとんどの方に発送いたしました。早い方は明日午前中にお届けとなりますので、よろしくお受け取りいただき、ご確認ください。これに伴い、数点の在庫品がありましたので、オンラインショップへアップしてあります。即納品は珍しいので、ご要望の方はお早めにご注文ください。

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届きましたら、画像のように装着確認をされてください。最初に差し込むとスーッと入っていきますが、途中でちょっとひっかかり、その後さらに押し込んでいくとパチンとはまります。ちょっと固いと思われたら以下に従い調整してください。

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極軸望遠鏡の中間部分の割れた部分を回しながら全体をつまんでいくと結果として装着部が細くなり、スムーズに挿入できるようになります。ただし、やりすぎるとスカスカになって、下を向けたときに落下することがあります。そこまでは緩くはしないでください。現状では最適な固さに調整してあります。また、逆に使っている間に緩くなってきた場合には、同じ部分を極望部との間に爪を入れて広げるようにしてください。極僅かな力で加減が変わってしまうので、くれぐれも無理な力でしないでください。

この極軸望遠鏡は、ネジを使わずに常にポラリエの極軸にフィットするように考えて作ってあります。また仮にポラリエ側に僅かな個体差があったとしてもフィットするようになっています。この辺はご自身で使いながら覚えてください。

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極軸望遠鏡の合わせ方については、マニュアルを読んでいただければだいたい分かりますが、それでも理解できない方に簡単な方法を御知らせします。

上のパターンには、北斗七星とカシオペアが描かれています。実際の空にはだいたいこのいずれかがいつも見えていると考えてください。今なら、北斗七星が昇っていてパターンで言うと右側に立った状態で見えています。この北斗七星とパターンの北斗七星の見え方を同一になるように極望の接眼部全体を回します。ほぼ同じになったら、北極星を三叉になった実線の切れた部分に導入します。

そうすると、三叉の実線の北極星の線以外の2線の切れた部分付近に4~5等星の星が見えてきます。これら2星を付属のマニュアルの星図の年代の位置に導入しますが、最初はうまくいきませんので、パターン回転ー星の導入という一連の操作を繰り返します。そうすることで、最終的には3星全てがパターンの指定位置に収まります。これで極軸合わせはほぼ完了です。

調光装置の明るさが明るすぎるとこの暗い2星が見えませんので、LEDの明るさは必要最低限にしてください。この明るさ調整は、基本的に一度すれば次からは不要なはずです。私も数年前に調整したものは全く触っていません。極軸合わせも一度そのやり方を覚えれば、次からはマニュアルを見なくてもできるようになります。ただ、光害地にお住まいの方は、北極星がやっと見えるというところもあるでしょうから、その場合には、北斗七星とカシオペアの位置関係と北極星の導入をきちっとするだけでもある程度の精度は出るでしょう。

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米国オライオン社の80mm短焦点アクロマート鏡筒が今朝届いたので、お気軽撮影アイピースを取り付けてみました。S110で覗いてみましたが・・・、なかなか良さそうです。口径も80mmあるので、そこそこの撮影はできるでしょう。焦点距離が400mm/F5ですので、ポラリエで使うにはちょっと厳しい数値ですが、露出時間と対象を選べば結構面白い撮影ができるはずです。

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安い鏡筒だけに、接眼部が安っぽい感じはしますが、おかしなガタなども無く、値段の割りには良く出来ていると思います。国内メーカーの80mm短焦点アクロマートは、お値段がちょっと高いので、それを買うなら海外品のEDレンズを使った商品に手が出てしまうでしょう。この80mmクラスの鏡筒は、使い方によってはいろいろな用途を満たしてくれます。さすがに惑星の観望には向きませんが、撮影ならそこそこ使えるかもしれません。


今日、米国の知人と話した際に同オライオンの80mmEDトリプレットのカーボン鏡筒が良いとの話で、その後早速注文しました。単独で使って良かったら、双眼仕様にしてみようと考えています。もちろん撮影にも向いているそうなので、撮影もしてみます。