goo blog サービス終了のお知らせ 

おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

ポラリエ+αでeasyなお気軽撮影

2014-01-25 10:20:29 | コンデジのお気軽天体撮影
Img_0202a


昨夜撮影したM42オリオン大星雲です。冬にはレベルを問わず誰でも撮影する対象です。明るく分かりやすい位置にあることと、その美しい姿で都心でも見る事ができる唯一の天体です。
                                                    
撮影機材は、いつものお気軽撮影ズームアイピースセットにCanon Power Shot S120です。ISO 3200-30秒露出です。撮影時間が早かったので、昨夜のようにスケートセンターの照明により空全体が明るくなっているために、撮影画像も全体が白くなっています。

Img_2832

こちらもいつものお気軽撮影システムです。この状態で車庫に置いてあるので、撮影時には外に出して数分で撮影に入れます。乗っている鏡筒はタカハシFS60CBです。機材重量はウェイトも入れると3kgは軽くオーバーしています。一見無茶な使い方ですが、これで3-5分程度の直焦点撮影も数多くやっています。ポラリエは発売時のファーストロット品ですので、かれこれ2年以上使っていますが、異常もなく元気に動いてくれています。他にも予備として持っていますが、主にPCB-EQ2の組み立て調整用に使っています。
                                                    
同じポータブル赤道儀のナノトラッカーを少しだけ使いやすくするアイテムを近いうちに作ってみようかと思っています。物が物なので、あまりゴッツイものは向きませんが、一体型のプレート的なものにするつもりです。



お気軽撮影 Baader Hyperion Zoom アイピース for S120

2014-01-17 13:02:14 | コンデジのお気軽天体撮影
Img_2772

まだ機械加工が終わったばかりの状態ですが、この後アルマイト処理をして完成します。セレストロン用などと違ってアダプターの製作はやや面倒です。このアイピースは先端にM43ネジを切ってあるのですが、それにそのまま被せるように作ると、Power Shot S120のレンズから距離が大きく離れてしまうので、それを最適な位置にするには、その内部構造をきちんと考えた上で作る必要があります。


Img_2774

このHyperion Zoom 8-24は、最大見かけ視界68度あり、ペンタックスXWアイピースとほぼ同じものです。光学製品では優秀な商品を送り出している、ドイツのバーダープラネタリウム社製です。焦点距離8mmから12mm、16mm、20mm、24mmの位置でクリックストップする大変使いやすい高精度ズームアイピースです。お気軽撮影用としてだけでなく、普段の眼視観測にも使いやすく高性能な製品です。本品は撮影用としても意識した開発をされているので、各種撮影用アダプターが販売されています。一般的なアイピースでこれだけ神経を使った製品づくりをしているものは他にはないでしょう。このアイピースについては国内ディーラーなどで詳しい説明をしているので、そちらを参照されるといいでしょう。より詳しい情報が得られます。
S120に取り付けた時に全視野が収まるのが16mmと20mmですが、カメラのズーミング機能を併用することで、より構図決めがしやすくなります。


Img_2775

これまでも当店のヒット商品である、セレストロンズームを使ったお気軽撮影アイピースも良い商品ですが、さらに上を目指したい方にはこのバーダーハイペリオンズームを使ったお気軽撮影セットをおすすめします。まだ実際には使っていませんが、また近いうちに使ってみた結果をこちらにてお知らせいたします。


Img_2777


付属パーツで2インチ仕様にもなります。ドブソニアンや反射望遠鏡などでは2インチ仕様が普通なので、さらに使いやすくなることは確かです。

Img_2779

今日は朝から雪が降っています。大した降り方ではありませんが、積もらないことを願うだけです。雪かきのトラブルについてのニュースが先日ありましたが、ああいったことは大なり小なりあるものです。うちの前も道路の除雪での割当分担があり、基本的に自宅前の道路はその家がすることになっていますが、それをやらない人間も集落の中には居ます。何事もあたたかくおおらかに見守るのが田舎で静かに暮らす秘訣だと思います。


Baader Hyperion Zoom 8-24

2014-01-14 17:50:16 | コンデジのお気軽天体撮影
Img_7205

お気軽撮影ズームアイピースとして大好評いただいているものは、セレストロンのズームアイピースを用いていますが、さらにハイクォリティーなものとして、このバーダー社のハイペリオンズームを使ったお気軽撮影ズームアイピースを考えています。まだアダプターは製作しておりませんが、近いうちに製作しようと思っているところです。このアイピースを使ったものを商品としても良いのですが、アイピース自体が3万円もする高価なものなので、製作してもお値段がお気軽ではなくなるので、躊躇しているところです。しかし、Power Shot S120やLUMIX LX-7と組み合わせたら、より魅力的なものになるかもしれません。せめてもう少し円高であったらお安くできたかもしれませんが、$=105円では、やや厳しいところです。
                                                    
ちょっと前までは数ヶ月に一度は渡米していましたが、これだけ円安となってしまっては渡米する魅力はほとんどなくなってしまいました。今思えば一ドルが80円だったころが懐かしいです。たぶんこれから先特別なことがない限りは一ドルが100円以下になることは当面はなさそうです。米国がまたどこかと戦争でもしない限りは現状のままでしょう。しかし日本には優秀な精密機器産業がありますので、それを考えると円安を維持していったほうがいいのかもしれません。お隣さんの韓国や中国とは引き続き音信不通状態となっていますが、両国の発展のためには一つも良いことはありません。いずれにしても早く正常な状態に戻ってもらいたいものです。

Img_2765

お昼前に家から10分ほどで行ける小海リエックススキー場へ行ってきました。2年ぶりにスキーをしましたが、トレーニング代わりになるのでシーズンパスを購入しました。八千穂高原スキー場へ行っていた時にもシーズンパスを買っていましたが、家から30分もかかっていたので大して行けませんでした。リエックスはかなり近いので、1時間でも時間があれば滑ってこれるので、丁度良いエクササイズになります。平日にしか行きませんが、画像のようにほとんど貸し切り状態です。標高も高いので雪質もかなり良いです。この仕事を始めて休みらしい休みは取れずにきていますので、メリハリをつける意味でもスキーや登山はできる時にやっていこうと思っています。


Img_2769

今日初めてクワッドリフトに乗って気がついたのですが、上がっている途中で左側に富士山が綺麗に見えます。八ヶ岳へ登れば普通に見えるのですが、こんなところから突然見えたのにはちょっと嬉しい驚きでした。
                                                    
ポラリエ雲台ベース PCB-EQ2のご予約分は昨日で完売しました。これでまたしばらくは"SOLD OUT"表示になります。またTK-ALZM2も現在残り2台で終わりです。今週末から順次ご予約品の加工が終わって仕上がってきます。以降仕上げ処理へ入っていきますが、早ければ来週末くらいにはお届けできるようになるでしょう。TK-ALZM2はもう少し先になる見込みですが、何とか今月中にはお届けしたいと思っております。



Power Shot S120で撮ったラブジョイ彗星

2013-11-30 10:02:18 | コンデジのお気軽天体撮影
Img_0157

アイソン彗星消滅の話題が世界を駆け巡っております。脇役だったラブジョイ彗星が突然主役に抜擢された感じです。あちらこちらでアイソン商戦をやっていますが、もう十分儲けたのではないかと思います。これからはラブジョイ彗星に期待しましょう。といっても、これから先特に明るくなることもなく、しばらくはこの姿を維持して楽しませてくれるでしょう。










今朝いつものように、午前3時過ぎに目覚めたので、さっと機材を玄関先に出して撮影してみました。Power Shot S120とお気軽撮影ズームアイピースのセットを使いました。相棒としてはいつものポラリエ兄弟です。8-24mmズームですが、12mmで撮影しています。露出はS120最大のISO 3200-30secです。とてもコンデジでお気軽撮影したとは思えないダイナミックなラブジョイ彗星の姿を捉えています。


Img_0148

こちらは24mmでの撮影です。見かけ視界が45度と前画像より小さいのでサイズが違って見えます。実際に写っている範囲はこちらのほうが広いです。上の方が広い印象ですが、拡大させてみると良く分かります。以前にも良く撮っていたS95よりは遥かにノイズが少なく写りが良いと思います。僅か30秒しか露出できませんが、逆にその最大露出時間を有効に使うことで、お気軽撮影の幅が大きく広がります。
















これらの撮影は全てポラリエとPCB-EQ2で行っておりますが、アイピースで拡大撮影していますので、やはりきちんと追尾できていることが必要です。機材のセッティングから撮影までは僅か数分ですが、極軸望遠鏡でしっかり合わせてから撮影しています。望遠鏡はタカハシの高精度鏡筒のFS60CBを使っておりますが、きっちりバランスが取れた状態で使っているので、構図決めから撮影まで大変スムーズです。














ポラリエ雲台ベース PCB-EQ2は現在SOLD OUTとなっておりますが、本日夕方以降より次期納期分のご注文をオンラインショップにてお受けいたします。現在既に製作へ入っており、納期としては12月中旬頃を予定としております。これまでは1ヶ月以上は納品に要しておりましたが、今回は比較的短納期でのお届けできるでしょう。



お気軽撮影アイピースセットに使える優れものレデューサー

2013-11-27 17:52:25 | コンデジのお気軽天体撮影
Img_2328

アイピース先端に黒いリング状のものが付いていますが、当店で販売しているCCDレデューサー0.3/0.5xです。基本的には高感度CCDカメラに使ったり、オートガイダーに使う事が多い商品ですが、実はアイピースにも使うことが可能です。


Img_2329

この商品はレデューサーレンズと延長筒の2点から構成されており、レデューサー単体で使うと0.5倍になり、延長筒を併用することで0.3倍となります。言葉で言っても分かりにくいかと思いますので、画像をアップします。

Img_0117


まずレデューサーを使わないノーマル撮影をした画像です。

Img_0118_3

こちらはらレデューサーレンズ単体をアイピース先端にねじ込んで同じ条件で撮影しています。画像を見れば一目瞭然です。写っている景色の範囲が大きくなっています。これで0.5倍の拡大率です。


Img_0120_2

さらにこちらは延長筒を併用して0.3倍の拡大率で撮った画像です。これら3枚の画像を比較していただければ、如何に違っているか理解できると思います。


Img_2321


使用した機材はいつものFS60CBです。0.5倍レデューサーで撮影する際には延長筒と天頂ミラーを介していますが、0.3倍では、それでは合焦しないので、天頂ミラーを外して直接差し込んでいます。使用される光学系にもよりますが、合焦しない場合があります。BORGはパーツ類の組み合わせ方で融通がきくので、まず問題ないとは思います。

Img_2327

既にお気軽撮影アイピースセットをお持ちでしたら、このレデューサーを追加されるだけで同様な使い方ができるので、興味のある方はお買い求めください。



PENTAX XW用 S120お気軽撮影アダプター

2013-11-27 17:25:00 | コンデジのお気軽天体撮影
Img_2322

またこんなものを作りました。いつものPower Shot S120用ですが、アイピースをペンタックスXWにしたものです。国産アイピースの中でも比較的アダプターの作りやすい上に68°のスーパーワイドアングルなので、コンデジでのコリメート撮影にも適しています。このアダプターは31.7サイズのXWアイピース全てに適合します。2インチサイズはまだ作っておりませんが、アイピース自体が販売終了となったので、もはや中古品でしか入手できません。まだ加工が終わったばかりなので白いままですが、この後アルマイト処理をして完成です。



S120で撮ったオリオン大星雲

2013-11-26 22:50:16 | コンデジのお気軽天体撮影
Img_0106s

先ほど庭でちょこっと撮影しました。お気軽撮影ズームアイピースとPower Shot S120で撮りました。他の機材はいつものポラリエ、PCB-EQ2、FS60CBのお気軽直焦点撮影セットです。S120の最大露出 ISO 3200-30秒での撮影です。ズームアイピースは12mmで固定しています。M42をこのくらいの拡大率で撮るには500mm以上の望遠レンズが必要ですが、そんな長いものを使わずとも、FS60やミニBORGで十分ダイナミックな星雲星団、アイソン、ラブジョイ彗星の姿を捉えることが可能です。






アイソン彗星については、今日あたりからテレビニュースなどで騒ぎ始めています。12月4日にはNHKがスペシャル番組を放送するようです。天文ファンでもない方々の間でもこの彗星が話題になり始めています。いよいよ本番が今週末から来週にかけて始まります。後は世紀の大彗星になってくれることを願いましょう。


S120 ふたたび

2013-11-23 21:34:13 | コンデジのお気軽天体撮影
Img_0098

昨日と違う場所で撮りました。またPower Shot S120の星空モード10分です。遠くに八ヶ岳が見えていますが、実際にはもっと近いです。透明度はそれほど良くはない空ですが、それでもこれだけ写ります。90分露出に挑戦したいですが、カメラを目立たないところに置いてから家に戻ってくる必要があります。ワンショットの露出時間は30秒ほどですが、蓄積されている分暗い星まで良く写っています。


Img_0099


こちらは玄関先で撮影したものですが、先ほどと違うのは、ポラリエで追尾していることです。撮り始めからプレビュー画像を見ていると、やはり徐々に暗い星が写っていく過程が分かります。画像自体もノイジーな感じは全くしません。ISO 3200で30秒露出をかけたものよりは間違いなく綺麗です。空の透明度が全然良くなかったので、こんな写り方ですが、最高の透明度ならまだまだ良く写るはずです。






これならアイピースを使ったお気軽撮影にも十分使えそうですが、問題は10分間星像が流れずに追尾することです。拡大率が高いので、さすがに10分は無理でしょう。撮影中途中停止できるので、プレビュー画像を見て流れそうだと判断したら停止させればいいでしょう。これについてはまた近いうちにトライしてみようと思っています。


月明かりの中でも

2013-11-21 18:09:46 | コンデジのお気軽天体撮影
Img_0078

今朝午前5時過ぎに撮影したラブジョイ彗星です。ピンボケ画像ですが、Power Shot S120とお気軽撮影ズームアイピースセットで撮りました。ISO 3200 5秒露出です。月明かりと薄明が始まっていたので、これがギリギリセーフでした。もう少し早く起きて撮影すべきでした。今晩も今のところ快晴ですので、明日早朝再度トライします。

しかし、Power Shot S120でもきちんと撮ればかなり撮れると実感しました。カメラ側のズーミング機能を上手に活用すれば、FS60CBでも大きな拡大率で直焦点撮影ができるので、彗星のダイナミックな姿を撮れます。






アイソン彗星はギリギリ双眼鏡の視野に捉えましたが、薄明が始まって時間が経ってからのことなので、撮影できても核部分しか写らないと考えて撮りませんでした。しかしラブジョイなら、薄明開始前なら月明かりがあっても、既に4等台になっているようなので、しっかりした写りが期待できます。後1週間で近日点通過ですが、果たして来週末以降にどんな姿に成長しているのかワクワクです。


Img_2287

今日届いたばかりの面白いアイテムをご紹介します。
結構前から販売されている商品ですが、今日初めて使ってみました。Celestronのマイクロスコープです。LCDでフルカラーの顕微鏡映像が見れます。撮影することもできて、その画像をUSBでPCに転送することができるようです。天文とは無関係の商品ですが、子供さんなどがいらっしゃるご家庭では1台あれば学習意欲が湧いてくるかもしれません。


Img_2289

画像は付属品として付いて来た植物の組織です。20枚くらい何だか訳の分からないものがグラスプレートに乗せてあります。使用に際しては分厚いマニュアルが付いていますが、たぶん読まなくても理解できるほど簡単なものです。これを使って宇宙からやってきた微生物の探索に役立ててみたらいかがでしょうか。



Power Shot S120で撮ってみました!

2013-11-14 09:47:27 | コンデジのお気軽天体撮影
Img_0012s

こんなん撮れましたわ~(関西弁で言うと)。


Img_2192

今朝はあまりの寒さで午前3時に眼が覚めたので、ついでに起きて撮影してみました。案の定素晴らしい透明度でしたが、家の窓ガラスがご覧の状態で凍結しています。この秋初めてです。たぶん屋外はマイナス5°以下にはなっていたと思います。ここは標高1150メートルありますので、たぶんもっと下がっています。前の家では割合平気でしたが、何ぶんにも古い家なのでリフォームしたとはいえ、室内は冷凍庫状態です。うちは基本的に寝室には暖房しないので、毎日冷凍庫で寝ているようなものです。






その分星空は最高の透明度でPower Shot S120でも、ここまで写ります。露出データーは昨日のブログのものとほとんど同じです。ただしF値は2.8に絞っています。開放では1.8です。やはり月明かりが無くなった分写りが全然違っていました。撮影後のプレビュー画像でも画面に星がびっしりと写っていました。残念なことにこのカメラでは最大30秒しか露出できませんが、S95の15秒-ISO 1600から比較しても約4倍の露出がかけられるので、このくらいは写ってくれます。






コメントも頂戴しておりますが、基本的にこのカメラではアイピースを使った星雲星団、彗星のお気軽直焦点撮影に使いたいと思っています。星野写真は、出先で三脚に乗せてチョイ撮りしたり、付属のタイムラプス機能で風景を撮ったりと遊んでみるのもいいでしょう。いずれにせよ、これから新たなアダプターを製作したりして新たな楽しみ方を追求していきます。