OLYMPUSのSTYLUS 1sカメラです。昨日、東京の秋葉原のヨドバシカメラで買いました。たまたま幸か不幸か店員さんに時間を聞いたところ、その真横にこのカメラがあり、気になっていろいろ質問したところ、実は凄いカメラであることが分かりました。何と、10倍ズーム300mmでもf 2.8の明るさで全域このF値なのです。つまりサンニッパがこのカメラには付いているのです。もし本当にそうなら望遠レンズを使わずにポラリエに乗せて星雲星団の直焦点撮影が可能なことになります。メーカーHPでもこの事をアピールしています。
そうは言ってもデジイチにサンニッパを付けたものと同じ撮影ができるとは思えませんが、もしそれに近いものが撮れるのであれば、とても便利で面白い使い方ができることになります。またこのカメラはタイムラプス撮影も可能で、インターバル撮影も可能だそうです。 ヨドバシの展示ブースでは星の撮影を意識したディスプレイをしていたので、それを意識した設計をされているようです。
液晶画面は引き出して90度角度を付けてみる事ができるのでローアングル撮影や望遠鏡にセットしての撮影にはとても重宝します。このカメラは一見するとミラーレスのようですが、実際はコンデジの類です。またそのデザインが昔のフィルム時代の一眼レフのようにも見えます。オリンパス党でレトロなものが好きな方にはたまらない魅力があるでしょう。
ヨドバシで4万7千円ほどで、10%ポイントで実質4.2万円ですが、さらにキャッシュバックセールで5000円が戻ってきます。昨日11月1日がそのセールのラストデイでした。つまり今日買っても意味が無いことになります。従ってトータルでは3万7千円ということになります。隣のレリーズはその10%のポイントで買いましたのでゼロ円でした。このカメラはレリーズが使えるので、星を撮影するには必需品なので買いました。しかし、これだけのスペックのコンデジがこんな価格で買えるとは驚くばかりです。
コンデジは、CCDサイズがDSLRに比べて小さいので星の撮影には不向きのように感じられますが、これだけのスペックを持ってくるものが出て来ると真剣に使ってみたくなるものです。本当にサンニッパと同等の写真が撮れるのかこれから使ってみてからになりますが、それに近いものが撮れるのであれば、より軽量化されたポータブル赤道儀のシステムが活きてくることになります。
JBFで見つけた面白いグッズをご紹介します。カメラの保護カバーなのですが、EOS 6Dにピッタリフィットしています。迷彩柄なので、野鳥撮影などには重宝しそうですが、これがあることで低温からカメラを保護してくれそうです。オーロラの撮影時に役立ってくれるかもしれません。
店員さんが言うには、それぞれのカメラを分解してそこから型をとって作っているとのことです。確かにその通りのようで、各部のボタンなどもピッタリ位置があっており、それぞれのボタン操作には全く支障なく行えます。また万が一落下などさせてしまった場合でも、その被害を僅かながら食い止めてくれそうです。値段は3000円でしたが、HP上では4000円ほどで販売しているそうです。カメラ機種もいろいろあるので、興味のある方は「ジャパンホビーツール」へ問い合わせてみたらいいでしょう。
STYLUS 1sでノイズがどの程度出るか撮影してみました。この画像はISO 1600-60秒露出です。ノイズ、長秒時設定をONにしています。画像は全く未処理の生画像ですが、トーンをアップしていくとカラーノイズなどが見えてきます。
こちらはISO 3200-60秒露出です。条件は全く同じでISO感度だけ変えています。3200の方がよりノイズが分かりやすくなります。この種のデジカメは大なり小なりノイズがあって当然ですが、Canonのコンデジより若干多いと感じます。SONYのDSC-RX100M3で同じ条件でISO 3200でやってみたら、ほとんどノイズ感の無い画像になりました。ノイズリダクションをかけないとホットピクセルがはっきり分かりますが、かけたものでは全くありません。
まだきちんと撮影していないので何とも言えませんが、画像処理でどの程度まで改善できるのかやってみないと分かりません。コンデジでのF2.8というのは決して明るいものではありませんが、10倍=300mmでも2.8というのは天体撮影では有利です。星の撮影では「低ノイズ」というのは絶対必要条件です。他が良くてもその部分で妥協できないのであれば、導入自体に意味が無くなります。