おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

星の撮影に望遠レンズは不要?

2015-11-02 17:42:05 | コンデジのお気軽天体撮影


OLYMPUSのSTYLUS 1sカメラです。昨日、東京の秋葉原のヨドバシカメラで買いました。たまたま幸か不幸か店員さんに時間を聞いたところ、その真横にこのカメラがあり、気になっていろいろ質問したところ、実は凄いカメラであることが分かりました。何と、10倍ズーム300mmでもf 2.8の明るさで全域このF値なのです。つまりサンニッパがこのカメラには付いているのです。もし本当にそうなら望遠レンズを使わずにポラリエに乗せて星雲星団の直焦点撮影が可能なことになります。メーカーHPでもこの事をアピールしています。



そうは言ってもデジイチにサンニッパを付けたものと同じ撮影ができるとは思えませんが、もしそれに近いものが撮れるのであれば、とても便利で面白い使い方ができることになります。またこのカメラはタイムラプス撮影も可能で、インターバル撮影も可能だそうです。 ヨドバシの展示ブースでは星の撮影を意識したディスプレイをしていたので、それを意識した設計をされているようです。



液晶画面は引き出して90度角度を付けてみる事ができるのでローアングル撮影や望遠鏡にセットしての撮影にはとても重宝します。このカメラは一見するとミラーレスのようですが、実際はコンデジの類です。またそのデザインが昔のフィルム時代の一眼レフのようにも見えます。オリンパス党でレトロなものが好きな方にはたまらない魅力があるでしょう。



ヨドバシで4万7千円ほどで、10%ポイントで実質4.2万円ですが、さらにキャッシュバックセールで5000円が戻ってきます。昨日11月1日がそのセールのラストデイでした。つまり今日買っても意味が無いことになります。従ってトータルでは3万7千円ということになります。隣のレリーズはその10%のポイントで買いましたのでゼロ円でした。このカメラはレリーズが使えるので、星を撮影するには必需品なので買いました。しかし、これだけのスペックのコンデジがこんな価格で買えるとは驚くばかりです。

コンデジは、CCDサイズがDSLRに比べて小さいので星の撮影には不向きのように感じられますが、これだけのスペックを持ってくるものが出て来ると真剣に使ってみたくなるものです。本当にサンニッパと同等の写真が撮れるのかこれから使ってみてからになりますが、それに近いものが撮れるのであれば、より軽量化されたポータブル赤道儀のシステムが活きてくることになります。





JBFで見つけた面白いグッズをご紹介します。カメラの保護カバーなのですが、EOS 6Dにピッタリフィットしています。迷彩柄なので、野鳥撮影などには重宝しそうですが、これがあることで低温からカメラを保護してくれそうです。オーロラの撮影時に役立ってくれるかもしれません。



店員さんが言うには、それぞれのカメラを分解してそこから型をとって作っているとのことです。確かにその通りのようで、各部のボタンなどもピッタリ位置があっており、それぞれのボタン操作には全く支障なく行えます。また万が一落下などさせてしまった場合でも、その被害を僅かながら食い止めてくれそうです。値段は3000円でしたが、HP上では4000円ほどで販売しているそうです。カメラ機種もいろいろあるので、興味のある方は「ジャパンホビーツール」へ問い合わせてみたらいいでしょう。



STYLUS 1sでノイズがどの程度出るか撮影してみました。この画像はISO 1600-60秒露出です。ノイズ、長秒時設定をONにしています。画像は全く未処理の生画像ですが、トーンをアップしていくとカラーノイズなどが見えてきます。



こちらはISO 3200-60秒露出です。条件は全く同じでISO感度だけ変えています。3200の方がよりノイズが分かりやすくなります。この種のデジカメは大なり小なりノイズがあって当然ですが、Canonのコンデジより若干多いと感じます。SONYのDSC-RX100M3で同じ条件でISO 3200でやってみたら、ほとんどノイズ感の無い画像になりました。ノイズリダクションをかけないとホットピクセルがはっきり分かりますが、かけたものでは全くありません。

まだきちんと撮影していないので何とも言えませんが、画像処理でどの程度まで改善できるのかやってみないと分かりません。コンデジでのF2.8というのは決して明るいものではありませんが、10倍=300mmでも2.8というのは天体撮影では有利です。星の撮影では「低ノイズ」というのは絶対必要条件です。他が良くてもその部分で妥協できないのであれば、導入自体に意味が無くなります。

Easyなお気軽撮影にて夏のM天体を撮りました

2015-07-22 18:08:02 | コンデジのお気軽天体撮影


球状星団のM22です。昨夜は素晴らしい天気だったのでいつものDSC-RX100M3用ズームアイピースにてお気軽撮影をしました。



琴座のリング星雲M57です。露出時間は全て30秒ーISO 6400です。



ヘルクレス座の球状星団M13です。M22のほうが大きくて派手な感じです。



いて座の干潟星雲M8です。面積が大きいのでズームアイピースの24mmでははみ出してしまいます。



同じくいて座の三裂星雲M20です。これらの画像は全てスターブックTENによる自動導入により撮影しています。ワンカットの撮影には数分程度しか要していません。



こぎつね座の亜鈴星雲M27です。昨夜撮影したこれらのメシエ天体は小口径の望遠鏡でも比較的撮りやすい対象で、夏の観望会等では必ずといって見せる天体です。スターウォッチングの資料を作るために撮影をしましたが、合わせて当日の見せ方や操作について当日迷わないように事前に学習しています。



おおぐま座の子持ち星雲M51です。何となく子持ちであることは分かると思います。他の天体よりは写しにくい対象ですが、28cmの大口径故に写ってくれました。オートガイダーでしっかり時間をかけて撮ればもっと細部まで写るはずですが、肉眼で見たイメージに近い画像が良いのでこれで十分です。

私がいつもイメージして撮っているのは、天文ファンが撮る”天体写真”ではなく、どちらかと言えば芸術写真に近いものです。星景写真も撮りますが、風景写真的なイメージで撮っています。この写真を見ても天文ファンにとっては大したことのない写真ですが、こうして写っていること自体が素晴らしいことだと考えています。まぁ、機材は誰でも使えるというものではありませんが。



いて座のわし星雲M16です。肉眼では星しか見えませんが、撮影すると中心部の星が誕生しつつあるというピラー状の構造が良く分かります。



昨夜の撮影機材です。Vixen SXP赤道儀とセレストロンC-11シュミットカセグレン鏡筒の組み合わせです。三脚の代わりに当方にて製作した「SXGポータブルピラー」を使っています。とても軽量で持ち運びが楽なので、愛用しています。原村星まつりでは、これにSolar Max 90を乗せて来訪者に太陽を見ていただくつもりです。このポータブルピラーは、星まつりで実際に見ていただいて、ご要望がありそうなら商品化するつもりです。材料自体は既に用意しておりますが、まだ決めかねています。

撮影したこれらの画像は、この機材に限らず、ある程度の口径を持つ機材であれば、誰でも撮れるレベルのものです。さすがにポラリエではここまで撮るのは無理ですが、いずれステップアップしていけば、こういった撮影もできるようになるという見本です。今現在機材をお持ちの方やこれからこういった撮影もしてみたい方は参考にしていただければと思います。

Baader Hyperion 36mmでお気軽コリメート撮影-2

2015-03-24 09:46:55 | コンデジのお気軽天体撮影


昨夜撮影した画像です。SONY Cyber Shot DSC-RX100M3にBaader Hyperion 36mmによるお気軽コリメート撮影です。露出は60秒、ISO 3200、F1.8( 2.8 )です。



こちらは、ISO 1600の200秒露出です。プレアデスの星雲を出したかったので少し露出をかけました。M42は、astronomik CLSフィルターを使っていないので、ノーマルカメラでは赤の写りが良くないです。また光害のために露出にも制限があります。当地のような素晴らしい星空が見える「星のメッカ」でもカメラレンズを通すと光害の影響は確実に出てきます。

Baader Hyperion 36mmを初めて使いましたが、やはり周辺像が良くありません。セレストロンズームよりは広い視界となっており、合成F値も小さいのでより暗い天体を狙えますが、拡大率が低いので面積の小さな天体には不向きです。先日も撮影したEOS Mでの直焦点撮影画像と比較すると、ほぼ同じ画角です。この種のアイピースアダプターをいろいろ製作しましたが、来月の南天遠征にはどれを持っていくか悩むところです。前回は、セレストロンズームを持っていきましたので、今回はこの36mmと同メーカーのズームアイピースを持っていくかもしれません。



上画像はこの機材で撮影しました。ビクセンAP星空雲台に当方で製作した「TK-AP雲台ベース」を使っています。このシステムではまだ2回しか使っていませんが、少しづつその使い方が分かってきました。これまで撮影した限りでは、ポラリエよりはその追尾は安定していると感じています。このシステムでも3分露出では失敗が少なくて、5分でも割合点像を維持してくれています。これはあくまで当方のFS60CBで直焦点撮影を行った上でのお話です。当然搭載レンズなどが変わって、その乗せ方も変わってくるとその数値も変わってきます。



極軸望遠鏡PF-Lについて以前にも書かせていただきましたが、昨夜もう一度透明度の高い空でセッティングしてみたところ、赤く光るパターンの周辺部は前に書いたように、二重に見える感じではっきりしませんが、セッティングに使用する二つの4等星は、きちんと見えていました。どうやら星にはピントが合っていると思います。ピントは先端のリングで調整できるのですが、どうしてもパターンの端が良くありません。このPF-Lの視界は8度でGPなどと同じだと思いますが、Kenko スカイメモ用は10度です。両方とも類似したパターンでセッティングに使う星も同じなのですが、スカイメモ用は10度あるので、そのセッティングパターンにやや余裕があります。PF-Lは視野の極端に近いところに4等星の星を入れるので、慣れた方でないとちょっと見にくいかもしれません。しかしきちんとセッティングすれば、先に書いたとおりの追尾はしてくれるので、問題はありません。

ところで、先日も書きましたが、極軸望遠鏡をAP星空雲台にコンバートする製作ですが、今図面を書いており、今週中に試作へ入ります。極軸望遠鏡は南側より駆動軸に固定するアダプターを介して装着します。ちょっと苦労する加工ですが、物理的に不可能ではないので、やってみたいと思います。



先日アナウンスさせていただきました、「Vixen GP2/GPD2赤道儀用 南天対応極軸望遠鏡」を本日よりご注文をお受けしております。ご予約品となりますが、それほどお待ちにならず入手できる貴重なチャンスです。ただし数量が大変少ないので、希望される方全てには行き渡らないと思います。ご要望の方はご注文ください。

Baader Hyperion 36mmでお気軽コリメート撮影

2015-03-23 16:40:42 | コンデジのお気軽天体撮影


今日の松原湖です。

凍結していた湖面が溶けてきています。もう湖面に上がることはできません。今日は空の透明度も高く、午後5時前ですが良く晴れています。ただ少し風が強いので、望遠鏡を使った撮影ではちょっと苦労するかもしれません。



米国へ発注していた「Baader Hyperion 36mmアイピース」が届いたので、早速アダプターを介してDSC-RX100M3カメラを取り付けてみました。今迄深く考えておりませんでしたが、コンデジのお気軽撮影でより広い視野を撮影するために最適なアイピースが無いか探していたところ、米国ディーラーの担当者に勧めてもらったのがこのハイペリオン36mmです。基本は2インチなのですが、付属するバレルでアメリカンサイズにもなります。その場合には周囲を少しケラレるそうですが、見た感じではそんなことはないみたいです。



お気軽撮影用のアダプターは、以前にセレストロンズーム用に製作したものがあったので、それを使い取り付けました。しかし取り付け部がT-スレッドM42なので、別売りのM43-M42変換アダプターを使っています。これを使って地上風景をFS60CBで撮ったのが下の画像です。



これは、セレストロン8-24mmズームアイピースで24mmの位置で撮影しています。見かけ視界は40度です。



これはハイペリオン21mmです。見かけ視界は65度だったと思います。このシリーズは68度が標準です。



これがハイペリオン36mmによるものです。3本の中で最も広い視野を持っていることが分かると思います。この3種類のアイピースによる画像を見ると、36mmが最も良いと思われますが、アイピース自体の価格が倍以上違いますし、ズームではないので、これで月や惑星を撮るには無理があります。セレストロンズームを使ったお気軽撮影セットは、その御値段や使いやすさ、用途の広さを考えて製作したものなので、一概に比較することはできません。

今晩は天気が良いので、この36mmを使ってお気軽撮影をしてみようと思います。使用する赤道儀はポラリエではなく、AP星空雲台を使います。撮影前にPEC機能を試してみたいと思っています。

デジカメアダプター作りましたが….

2015-01-12 17:35:06 | コンデジのお気軽天体撮影


DSC-RX100M3のお気軽撮影ズームアイピース用アダプターを再度作りました。フォーカスリングを操作できるようにしましたが、ネジで固定すると動きがしぶくなります。先日作ったものは、レンズ胴部にプラネジで固定するようにしていますが、Power Shot S120などと違って伸張するレンズ胴部が薄い筒となっているので、強く締め付けられないことから作り直しました。フォーカスリング飛び出し部分にアダプターを固定することで、オートパワーオフや電池切れでカメラが落下する危険を避けられるのですが、この構造はRX100M3にしか使えません。同グループモデルのRX100はフォーカスリングが飛び出しているのでこの構造にはできません。この新型では装着時にフォーカシングしてからクランプすれば問題ないので、単に使い方を気をつければいいだけです。

昨夜は15cmほどの積雪がありましたが、今晩は今のところ快晴です。またこのブログを書いた後にラブジョイ彗星を撮影しようと思っています。いつものように庭でお気軽撮影です。



去年からのご依頼だったSolar Max 90と60の取り付けアダプターを製作しました。90はBORG FL90で60は77EDです。ご依頼者様の御希望により対物ユニットに完全にフィットするように作りました。現在は「個人製作、カスタマイズ」のご依頼はお断りしておりますが、リピーターさんなどでお困りであれば時折お手伝いをさせていただいております。Solar Maxに関してはその機能を理解されていないと製作も難しいので、当店では御購入いただいた方へはお手伝いをさせていただいております。もしその他のカスタマイズなどのご要望がありましたら、当店以外にも個人のところでやってくれるところはありますので、そちらへご相談ください。



今晩のラブジョイ彗星です。タカハシFS60CBにEOS M+Astronomik CLSフィルターを組み込んでポラリエにて撮影しています。FS60CBは、ポラリエに乗せるためにかなり軽量化の改造を施しています。接眼体と鏡筒バンドが重たいので、スターライトフォーカサーに交換した上でバンドの代わりに三脚ベースを製作して取り付けてあります。たぶん純正状態より1kgは軽くなっているはずです。EOS Mと組み合わせればデジタル一眼に望遠ズームを合わせた程度の重量しかありません。私は何の支障もなく当たり前のようにポラリエに乗せて使っていますが、普通は天体望遠鏡の赤道儀に乗せて使う機材です。

DSC-RX100M3でラブジョイ彗星を撮る

2015-01-07 20:05:31 | コンデジのお気軽天体撮影


DSC0RX100M3用のお気軽撮影ズームアイピースでラブジョイ彗星を撮りました。大きな月明かりの中で撮ったので、こんな写りですが、月明が無ければ尾を引いた美しい姿を撮ることができたと思います。画像周囲がやや明るいですが、アダプターのアルマイト処理をしていないので、内面反射により光っています。ちょっとピンボケぎみですが、液晶画面では全く見えていない中で撮影しているので、M42でフォーカシングした後に撮影しているので合っていません。

ラブジョイ彗星の位置は簡単に分かります。6x30ファインダーで楽に捉えられます。かなり明るくなっているという印象です。月明が無ければ肉眼で見えるかもしれません。午後7時過ぎで既に地平高度が40度以上あるので、双眼鏡で簡単に見つかります。オリオン大星雲が見えるところなら見えるはずです。

今日はファーストショットだったので、月明を気にしながら慌てて撮影したので、こんなものです。



おなじみのオリオン大星雲です。冬はこればっかりですが、やはりこれを撮らないと始まりません。どうも薄雲のようなものが出ていたようで、今ひとつはっきりしません。フォーカスもあまいです。これから少しづつこのカメラに慣れていけば、S120のようにはしっかり撮れるはずです。



これが撮影時の機材です。ポラリエ+PCB-EQ2でも上画像のラブジョイ彗星を1分30秒は確実に追尾してくれています。ズームアイピースを12mmの位置で使っているので、拡大率は相当高いです。5-600mmの望遠レンズに匹敵する長焦点撮影でこれだけ追尾できるのは驚きです。たぶんこの組み合わせで2分は大丈夫だと思います。FS60CBで直焦点撮影をする時には0.72xのレデューサーを併用してEOS Mとかで撮っていますが、M42はこんな大きく写りません。

この機材のセッティングから極軸合わせをして撮影するまでの時間は10分もかかっていません。食事の合間に撮影していますが、まさにお気軽撮影です。20年以上前のような一晩かけて1枚の写真を撮るのとは隔世の感があります。ラブジョイ彗星については、月明の無い時に再度しっかりと撮りたいと思います。このDSC-RX100用お気軽撮影ズームアイピースセットについては、近いうちに製作へ入ります。またアダプターのみご要望の方へも部品販売ができるよう準備していきます。

DSC-RX100M3アダプター作りました!

2015-01-06 17:54:09 | コンデジのお気軽天体撮影


先日買ったばかりのPower Shot SX60HSは、初期不良だったので交換してもらって今日届きました。ヨドバシカメラで買ったので、不良であることを伝えたら直ぐに交換してくれました。価格ドットでお安く買えますが、ほとんどの店が売ったら終わりというところが多いと思いますので、そういう意味では多少高くても安心できるところで買ったほうがいいです。

合わせて忘れていたRX100M3用のリモートスイッチを買いました。バルブが付いているのにどうやって使うのか悩んでいたところ、こんなアクセサリーがありました。これで一安心です。



単なるリモートスイッチではなく、ズーミング機能も持っている優れものです。



驚くことにクリップも付いています。これがあるとブラブラさせないで安定した撮影ができます。こういうところはさすがにSONYと思いました。こういうところはCanonにも学んで欲しいものです。



さて、本題のDSC-RX100M3用のお気軽撮影ズームアイピースについてですが、早速作りました。とってもいい感じです。まだ撮影していないので何とも言えませんが、Power Shot S120同様に使いこなせるでしょう。



RX100M3は、液晶部分を引っ張りだして水平にした状態で撮影ができるので、天体撮影時にはフォーカシングも構図決めも楽にできるでしょう。マニュアルフォーカシングは、使った限りではS120より分かりやすくて確実にできそうです。

これまでは30秒露出がマックスだったので、それがバルブ機能により小さな機材でどこまで撮れるのかとても楽しみです。ただし、ポラリエ+PCB-EQ2でのコリメート撮影なので、どこまで正確に追尾してくれるのかが重要です。こればかりはやってみないと分かりません。ファーストショットは、ラブジョイ彗星になるかもしれません。



写野が丸く見えていますが、アイピースを24mmにしているのでそうなっています。100M3にはレンズの焦点距離を24-70mmまで可変できるので、カメラのズーミング機能を使わなくてもそれで大きく写すことが可能です。上手に使えばレンズの明るさを保ったまま画質を落とさずに綺麗な星雲星団などが撮影できるでしょう。

ところで、この件については同カメラシリーズをお持ちの方には興味があることだと思いますが、私が調べたところ、RX100、RX100M2についてはほぼ同じサイズだそうですが、100M3だけ僅か1mmほどレンズ胴部が大きいそうです。できればこの3機種対応のお気軽撮影ズームアイピースセットを製作したいですが、それぞれの正確なサイズが分かりません。100M2については、ノギスを持ってカメラ店へ行けば測定できると思いますが、RX100については展示していないと思うので測定できません。そこでこの2機種をお持ちの方々で、商品を購入希望される最初の方についてはカメラをお貸しいただくことを前提に特別価格での販売を考えております。この件については当方で試写してアダプターのデザインが確定してから改めてお知らせいたします。




テレスコ工作工房 お気軽撮影ズームアイピースセット

2014-09-09 20:19:29 | コンデジのお気軽天体撮影
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本日仕上がったPower Shot S120専用のお気軽撮影ズームアイピースです。先日のニュージーランド遠征で活躍してくれました。海外の難しい環境であっても十分な実力を発揮してくれました。画像の商品は既に行き先が決まっております。まだ引き続きご注文をお受けしております。気軽に星雲星団の撮影をされる方にはおすすめのアイテムです。



Hyperion Zoomで撮る

2014-01-27 22:41:23 | コンデジのお気軽天体撮影
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Baader Hyperion ZoomアイピースとPower Shot S120で撮りました。FS60CBで12mmで拡大しています。先日撮影したセレストロンズームによるものと比較していただければと思います。アイピース自体の販売価格が4倍くらい違っていますが、大きくは違わないと思います。安価な製品ですが、なかなか優秀だと感じます。ただし、コンデジでコリメート撮影した結果がそのままアイピースの性能を表しているという訳ではないと思います。眼視観測で使った場合には、やはりハイペリオンズームの方が見やすい上に見かけ視界も広いので、トータルでは使いやすい感じです。
                                                    

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ペンタックス鏡筒用の光路長ゼロ2インチアダプターは現在最終処理に出ています。今週末迄にはご注文の方々へお届けいたします。このアダプターがあることで社外品の2インチミラー類が難なく使えるようになり、ペンタックス鏡筒の汎用性が劇的に高まります。完成までいましばらくお待ちください。


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静かに好評いただいている、NJP回転架台ですが、今週中に仕上がります。たま~にご要望があればお作りしております。遠征撮影をされる方には必需品とも言えるアイテムです。
                                                    

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今朝はこの冬一番の寒さでした。まだマイナス20度にはなっていませんが、月末~来月にかけてありそうです。驚くことに車のエンジンをかけようと思ったら、あまりの寒さのためにかかりませんでした。これだけ寒いとカナダ北部
のオーロラ観測地と同じようにバッテリーなどを暖めておく必要がありそうです。この寒さのために毎週灯油を60リッター以上買っています。たぶん北海道並みに暖房費がかかっていると思います。とにかく早く暖かくなってもらいたいものです。



Baader Hyperion Zoom for Power Shot S120

2014-01-25 18:18:35 | コンデジのお気軽天体撮影
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Baader Hyperion Zoomを使ったお気軽撮影アイピースセットが仕上がりました。今晩早速と思いましたが、生憎の天気です。昨日は18度、今日も15度と日中暖かかったので、明日は雨かもしれません。まだ新月前なので、近いうちに撮影チャンスがあるでしょう。今日1点だけオンラインショップに商品としてアップしました。

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アイピース自体は一切加工などしておりませんので、アダプターの着脱だけで眼視と撮影に分けられます。アダプターを取り付けたままでも視野確認とフォーカシングも眼視のようにできます。私の場合はいつも上のシステムで使っていますが、より大きなドブソニアンなどで使うことでよりその対象が広がります。自動導入赤道儀を使って一度に多くのメシエ天体を捉えるには最適な撮影システムです。