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おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

ポータブル赤道儀用の極軸修正小型マウントの製作(2)

2010-01-03 11:41:02 | インポート

これまで赤道儀の方位高度微動部を切除して改造したものは何度かオークションにも出品しました。しかし、今考えているものは全く一から製作するものです。代用品ではデザインや機能に制限が出てしまい、思い切ったものづくりはできません。

内部構造にベアリングやギア類を用いる方法も考えていますが、そうなると先ほども書いたコストが大きくなり他製品との競合になり販売することは厳しくなります。そこで考えたのはよりシンプルで高度、方位調整を必要最小限にしてガタやたわみを完全に無くす方法です。台座の回転方法はこれまで用いられているようなピンを取り付けて左右に回転させる方法です。高度調整はいくつか考えている方法で蝶番の軸を大きくしたような構造で後部から押し引き調整ボルトを入れてそれを使って高度微調整が可能にしたものです。

まだ考えが完全にまとまっていませんが、今春~のニュージーランド遠征までには完成させる予定です。また製作しましたらこのブログにアップします。


ポータブル赤道儀用の極軸修正小型マウントの製作(1)

2010-01-03 11:26:33 | インポート

以前から考えているのですが、市販品のポータブル赤道儀を使用する場合には専用三脚やマンフロット410雲台などを介して三脚に取り付けて使用されている方々がほとんどかと思います。私もスカイメモR、マークXなどを使う場合は#410に載せて使っていますが、強度や大きさ、たわみなどの問題があり何とか最小限度の微動機能を持ち且つ強度も十分で小型なマウントを考えています。

いろいろアイディアはあるのですが・・・、できるだけ小さくしてシンプルな構造にすることを考えると制約が出てきます。また製作したものをせっかくなので同様な悩みを抱えている方にも使っていただきたいので販売するための値段も考える必要があります。手間をかければ良いものはできますが、それでは自分で使うのみに留まってしまいます。できるだけ多くの方に使っていただくためには製作コストを下げる必要があります。コストを下げつつ良い製品を作るのは私に限らずものづくりをする多くの人たちの悩みと課題です。


タカハシEM赤道儀用のウェイト軸カメラ雲台(3)

2010-01-02 10:16:31 | インポート

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一般的にこういった製品はネジ頭がプラスチックで出来ていますが、これはきちんとアルミアルマイト加工されたものを使っています。内部にM8ボルトを圧入しています。また先端カメラ雲台取り付け部は1/4Wインチネジになっています。直径をφ50mmにしたのは一般的なカメラ雲台の直径を考えてのことです。これより大きくも小さくもできますが、実際に使ってみて50mmがベストサイズであると思いました。

アルマイト加工もできますが、その分コストが上がってしまいますので使用者が好きなカラーリングできるよう敢えてやっておりません。将来的にカメラを複数台載せることのできるものも考えていますが、現状では様子を見てからにするつもりです。ご要望があればどんな形状のものでも特注で製作可能です。図面などをいただければ見積もりもいたします。

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タカハシEM赤道儀用のウェイト軸カメラ雲台(1)

2010-01-02 10:04:58 | インポート

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この製品はカメラをウェイト軸に取り付けることで望遠鏡で撮像や観測をしながら他の撮影ができるメーカーでも現行販売していない便利グッズです。この雲台はウェイトを兼ねていますのでカメラとレンズの組み合わせではウェイト不要になりますので海外遠征などでは活躍してくれるはずです。

かなり以前にもタカハシで販売していましたが、現行では無くなりました。たぶん去年の日食時に販売していればかなり売れたと思います。この製品はφ18mmのウェイトシャフトに適合します。ビクセンはφ20mmですので、ご要望があれば穴サイズを変えるだけですので同様に製作可能です。


天体機材、三脚、撮像装置などの製作加工をいたします

2010-01-01 16:55:39 | インポート

新年明けまして、おめでとうございます!。この「テレスコ工作工房」を本年より新たに立ち上げましたので、どうぞよろしくお願いいたします。

これまでオークションなどで、いろいろな天体機材の加工製作をしてまいりましたが、いろいろなご要望により細かくお答えするために準備してきました。元々は自分で使うために”こんなものがあったら便利!”かと思い変なものをいろいろ製作してきました。しかし、自分の必要としているパーツなどは1個もので作ることはとても大変なことです。そんな思いを少しでも実現すべくこの工房を立ち上げました。

基本的には、旋盤、フライス、穴あけ、溶接、塗装といったほとんどの機械加工が可能です。ただし物によってはお受けしかねるものもあります。加工や塗装は数箇所の依頼先にて行います。塗装は車の塗装と同じウレタン焼付け加工も可能です。一般的な望遠鏡の塗装よりは綺麗です。

オーダーは図面をいただくことになりますが、物によっては現物合わせが必要が必要です。その場合は必要なパーツを送っていただくことになります。

お値段は製作、加工、改造内容により上下します。納期は1週間~2週間を頂戴しております。材料が揃っており、現物合わせが不必要な場合には数日でできる場合もあります。お問い合わせメールはまだ記載しておりませんので、お急ぎの場合はコメントとして残してください。

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タカハシEM系赤道儀の三脚アダプター(2)

2010-01-01 16:31:05 | インポート

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画像のように加工した台座パーツをHAL台座に載せています。当初固定するつもりでしたが、良く考えると固定しないほうが赤道儀本体を回転させたい時には便利であると考えました。従って、赤道儀と台座は下部からの固定ボルトにより固定されます。

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画像に写っている右の固定ボルトは既製品ではなく、きちんと旋盤加工で合わせて作っていますので手間がかかっています。EMについている固定ボルトは長さが足りないので使えません。基本的には上の2点からなっています。このパーツ2点だけでもお譲りできますのでお知らせください。基本的にビクセンのGP系三脚架台ならどれもサイズは合うはずです。ただし・・・、架台に付いている方位調整突起を切除して表面を平らにしないといけません。また中央の穴を10mmほどのドリルでバカ穴を開ける必要があります。慣れた方からハンドドリルとカナノコ、ヤスリでできる作業です。下の画像は旋盤で綺麗に削っています。自分でできない方はこちらでも仕上げて、パーツ2点と共々お送りいたします。

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タカハシEM系赤道儀の三脚アダプター(1)

2010-01-01 16:11:48 | インポート

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タカハシのEM-10赤道儀をビクセンHAL110三脚に載せるためにアダプターを製作しました。純正の木製三脚は一見して木製ゆえにショックを吸収していいように見えますが、実際には各部ネジをいっぱいに締めてもあちこちでゆがみが出てしまうので高倍率観測や撮影には適しているとは言えません。ビクセンのHAL110三脚は強度も高く伸縮性にも優れているので多くのユーザーに人気があります。

これをタカハシ赤道儀に載せるにはちょっとした機械加工とパーツ製作が必要です。マッチングもベストです。これまでいろいろ三脚アダプターを製作しましたが、このHAL110三脚は方位調整用突起が固定されているのでこのままでは邪魔になります。もちろんこれを使うことはできないので新たにメス型を作って三脚台座にはめ込む必要があります。


タカハシ TGM-1コンパクト化改造(1)

2009-12-28 10:26:09 | インポート

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ガイドマウントとして定評あるタカハシのTGM-1です。これをさらに改造したのが画像左のものです。このTGM-1を単にガイド鏡用として使うならオリジナルのままでも問題ないですが、例えば観望用とかに天頂付近の観測をしたい時は台座部が干渉してしまいます。また日食などの遠征用に使う場合にはオリジナルよりはさらにコンパクトになります。まあ、アーム部を分解すればいいですが・・・、いちいち組み立てる必要があり、その時にネジ1本でも紛失しようものなら特に海外ではミリネジが直ぐに入手できなかったりするので困ります。


タカハシEM-200/10/11/2S用 HAL110改造三脚(2)

2009-12-18 19:53:32 | インポート

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こういった改造三脚は基本的にどんなものでも製作可能です。ただし物によっては現物合わせが必要です。改造費用はものにもよりますが、三脚等持込みなら1万円程度~になります。手持ちでHAL三脚は旧新いずれもありますのでそれを使うことも可能です。お値段は対象赤道儀にもよりますのでメールにてお問い合わせください。