昨日から泊りがけで「立山黒部アルペンルート」の室堂へ行ってました。立山三山の雄山へ今朝一番で登りましたが、予想通りの厳しいコンディションでした。室堂山荘から一の越まではトレースに沿って登っていけばいいですが、一の越から雄山山頂までは雪面が硬く、アイゼンがやっとささるような状態でした。強風と極寒のなか、ピッケルで体勢を維持しながら慎重に登って無事に降りてきました。コースタイムは登り2時間、下り1時間ほどでした。山荘では往復4時間と言っているそうです。
山頂は所々、数日前に積もった新雪がたまって真冬の状態さながらでした。室堂の掲示板に書いてありましたが、18日に登山者が富士の折立付近(2999m)で500mほど滑落して死亡したそうです。実際自分も登って感じましたが、斜面がガチガチでピッケルも力いっぱい打ち込まないと刺さらない状態でしたので、転倒すれば急斜面ですので、即滑落です。風も凄かったので、写真をちょっと撮っただけで直ぐに下山しました。朝5時に出たので、さすがに下るまで誰も上がってきませんでした。これだけコンディションが厳しいと、中高年のおばちゃん達はさすがに登ってきません。室堂では多くのグループを見ましたが、いずれもスノーシューを装備した雪上トレッキングのようです。
表示板先に見えている山は、槍ヶ岳です。天候はうす曇でしたが、遠くの山々が良く見えました。GWに登山を予定されておられる方は真冬の装備が必要と考えて準備されたほうがいいでしょう。今日も途中「麦草峠R299」を超えて戻ってきましたが、驚くことに吹雪でした。午後2時頃です。まだ昨日開通したばかりです。来週早々にでも白駒池の様子を見てきますが、高山はまだ雪が降る可能性大です。
立山名物の「雪の大谷」です。今年は去年より2m高い17mだそうです。雪の壁がそびえたっていました。午前10時~午後3時頃までは「雪の大谷ウォーク」ができます。GWでもまだ相当雪が残っていると思いますので、楽しんでください。立山は標高が高いこともありますが、空気が澄んでいる上に雪がまだ残っていますので、星景写真を撮るにはお勧めできるポイントです。聞いた話だと、このアルペンルートも震災の影響をモロに受けているそうで、例年の3~40%ほどお客さんが減っているそうです。私が扇沢からトローリーバスに乗った時には2台で私一人しか乗っていませんでした。まあ、乗った時間が午後3時過ぎでもあったこともありますが・・・、驚きました。