毎日、1000件以上のアクセス、4000件以上の閲覧がある情報発信ブログ。花や有機農業・野菜作り、市民運動、行政訴訟など
てらまち・ねっと



 今年百姓見習いしたいと仕事しているM君。
 米も天日干しの古いやり方もやってみたいというので、ごく一部を試した。

 足踏み脱穀機で稲を脱穀するのは私も初めてだった。

 そしてお米、なんと美味しいこと。
 感激して食べた、今では古式の米作りの品種「ハツシモ」だった。

人気ブログランキング→→←←ワン・クリック10点
ここのところ8位、9位あたり

稲刈り
といっても、コンバイン用に4角(よすみ)と
倒れたかかったところを 事前に刈った分を
古式の天日干しに回しただけ
    
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)

はさ架けして 乾燥させる
機械の稲刈りも済んで
あとは天気都合と自分たちの都合をみる
日程の融通が利く古いやり方


こんな稲刈りの解説ページがあった ⇒ 稲刈りと脱穀

とうみ
風でゴミを飛ばす構造の選別機
うちにはリンク先 唐箕 とうみ の写真のような古い機械があったけど、
ガタガタだったので
30年前に「3万円」で買ったブツ。
これも長らくしまってあったけど、引っ張り出してきた
ばっちり、即使える状態だった


脱穀は、「板に釘を打って引っ張って」原始的にするかないかと思っていたが、
念のために
倉庫の奥の奥を探ってみた
なんとなんと、千歯こきが出てきた
見たことはあったけど使ったことは無い

センバ(千歯) 佐藤治助には
「元禄時代(1688年~1704年)に発明され、
明治の終わり頃脱穀機が出るまで使われていた」
 こんな説明もある ⇒ センバコキ(千歯扱)
なお、今でも市販されていることを知ったのは今回
    ⇒ 大屋丹蔵製作所


引っ張り出してみた古い足踏み式脱穀機は下の木が腐っていた
    

まず、修理して復活させるることから
幸いにも回転部はなんともなくて古い機械のすごさを実感
    

カナゴキ 金ごき には
「1時間当たりの作業能率は
千歯扱きで約45把、
足踏脱穀機で約250把~300把、
動力脱穀機では600把以上
と伝えられています 」とある

穂から籾をはずして取り分ける作業を、脱穀といいます
 から 写真を転載
  


その日、晴天ではなかったけど、日程からゴーサイン
架けた日は重かったけど、よく乾いた今はカラカラ


私でも、20年以上前に大豆や小豆に時々使っていただけで
稲の脱穀に使うのは初めて
足踏みはミシンの要領だから簡単
    

ワラが少しあるけど、まあまあの能力
竹で編んだ「箕・み」には 「昭和22年」と墨書きしてあった
  


実のはずれたワラはワラで縛る
4束×4段の16束を一つにするのが標準
    

次は風でワラくずともみを選別
  


1回目     2回目     3回目
    

翌日は朝から快晴。小春日和
「むしろ」は良いものが無いので水田用の紙マルチに広げた
最初はしっとりしたモミ
1時間半ほどで「集めて、また広げる」を何ラウンドか行った
もみは良く乾くと「シャラシャラ」と音がする
全体がそうなればOK
    

天日干ししてあっただけあって、半日でOKと見込んだ
午後、地区の共同の籾摺機を運んできた
私がこの機械を使うのは20数年ぶり
誰も使っていないようでゴミがたくさんたまっていた
電気のコードもショートしかけで補修
    

籾殻や少し白い粒もあるけど、精米すれば飛ぶし、いい玄米だ
  

片づけが済んで、そのまま地区の共同の精米機で白米にした


早速、炊いた
「ええっ、こんなに美味しいの!!!」
「天日干しはやっぱりいいなぁ」
味も香りも、歯ざわりも抜群

 有機農業を始めて、20年ほど前までは全部、天日干ししてたけど、戻るのは難しい


コメント ( 6 ) | Trackback ( )