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てらまち・ねっと



 「慰安婦」の問題。
 ウソだという人たちがいるけど、ウソであるはずはないと思うのがたいていの人。

 ところで、近年、痴漢での冤罪が報道される。公安や警察は過剰だ。
 もちろん、ヘンなことする人たちがいるからなんだけど、「認めれば微罪にする」って、言われたら迷う心理を逆にりようしているフシがある。

 ともかく、通勤ラッシュを日常にする必要がない私は、とりあえずはあまり心配はないけど・・・だって、この前、関西に行ったとき「女性専用列車」を初めてみた程度なんだから。

 ともかく、これら事件の根底にあるのは見えている。
 
 最初には、昨日11月27日の中日新聞「裁判員制度 女性に冷たい」「性犯罪 家庭内暴力 対象の20%以上」の記事。
 インターネットに無いようなので本紙が手に入る人は見て欲しい。

●「痴漢」賠償訴訟差し戻し 最高裁「審理が不十分」
●DV 行政の認識甘く 被害者の転居情報 各地で漏えい 人為的ミス相次ぐ 住基システムにも不備
●慰安婦問題で賠償など法制化を=札幌市議会が意見書可決
●慰安婦問題で日本は賠償を=台湾立法院、決議採択 

●抑えきれぬ性衝動 痴漢ストーカー男の卑劣な手口
●集団訴訟―セクハラと闘った女たち (竹書房文庫 (NF-6)) (文庫)

 とはいえ、こんな「くくりかた」したら不謹慎といわれるかも知れないけど。

 ところで、昨日は岐阜地裁で2件の住民訴訟。

 そのうちの一件(選挙の燃料費や運転手、車代など)について国土交通省の運輸局の担当と電話で話して確認してから、「文書送付嘱託申立書」を即席で作成して提出した。

 県側は職員が6.7人来ている。代理人も県職員も「そんな書類があるなんて聞いたことない。調べる。」
 こちら「運輸局に確認しましたから。2003年分も保存されていることも確認しました」
 
 裁判長いわく「被告の意見も一応聞きますが、ま、申立てを採用することでいきましょう」と実質はほとんど「即決」。

 昨日は、大きい法廷でなく「ラウンドテーブル」の審理なんだけど、久しぶりに被告岐阜県代理人とキツくやりあった。

 それは、今後のこちらの予定について説明したら「選挙カーの運転手なんか調べてどうする?!」「寺町さんも選挙やってるのに、そんなことしていいの?」とブヅフツいう相手方、
 こちら「だって、県からお金をもらった運転手が届けられていない人だったらダメでしょ」

 その事件は 8.29ブログ 
   ⇒ ◆きのう提訴した事件/訴状・岐阜県議会議員選挙公営費返還請求事件
 8.30ブログ 
   ⇒ ◆選挙カー燃料費など返還の住民訴訟のデータの後半と報道記事

 もう一件の訴訟の方でも、被告側は「職員の退職金は非公開だけど、そのこと(知事ら特別職の退職金のこと)は公開する運用をしていた!」というので、
こちらは「条例や規則、要綱のどこに『知事らは公開する』と書いてあるの?!」・・・

 だって違法性は間違いないところ、「原告ら県民が知事らの退職金のことを情報公開で知ることができたか」が最後の争点だか。

 ともかく、被告が文書で反論したいということで、次回に法廷に戻って結審する予定だったこの裁判も、もう一度ラウンドテーブルをすることになった。

  その訴状の全文はこちらから。  前半部分  と  後半部分 
   (一人歩きするのは「訴状」なので、引用を含めて、長めに作った) 
     訴状・本文 印刷用PDF版 19ページ 280KB

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2008.11.27 中日新聞
(写真をクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)


●「痴漢」賠償訴訟差し戻し 最高裁「審理が不十分」  日経 2008.11.07
 電車内で痴漢したとして現行犯逮捕され不起訴になった元会社員、沖田光男さん(66)が、被害を訴え出た女性に約1100万円の賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第二小法廷(津野修裁判長=退官、今井功裁判官代読)は7日、「審理が不十分」として、沖田さんの請求を棄却した二審・東京高裁判決を破棄し、審理を差し戻した。
 沖田さんは女性に電車内で携帯電話使用を注意したところ、逆恨みされて痴漢にさせられたと主張。女性は携帯電話で音楽教室講師と通話中に痴漢されたと訴えていた。
 沖田さん側は二審・東京高裁で、通話相手とされる音楽講師の陳述書に女性の証言と一致しない点があるとして、この講師を証人申請したが、同高裁は却下。これに対し同小法廷は「通話相手には客観的中立的な証言が期待できる。高裁が証人尋問しなかったのは明らかな法令違反」とした。(01:06)

●DV 行政の認識甘く 被害者の転居情報 各地で漏えい 人為的ミス相次ぐ 住基システムにも不備
  西日本  2008年11月9日 01:47
DV被害者情報の漏えいミス発覚後に住民基本台帳システムを改善した佐賀県伊万里市の窓口
 配偶者や恋人から暴力を受けるドメスティックバイオレンス(DV)被害者の転居先を自治体が加害者側に知らせるミスが、佐賀県伊万里市など各地で相次いでいる。いずれも職員が住民票などを交付した人為的ミスだが、市町村が個別に導入する住民基本台帳システムの不備も一因とされる。国は、再発防止のためにミスの事例集作りに乗り出したが、関係者からは対策の徹底を訴える切実な声が上がっている。 (伊万里支局・永松英一郎)

 伊万里市は4月、夫の暴力から逃れようと県外に引っ越した女性の住民票を窓口に現れた夫に交付してしまった。女性は、DV防止法に基づき住民票の閲覧禁止措置を取っていたが、転出証明書を作成した際、職員が措置を解除し、元に戻すのを忘れていた。市側は「意識が足りなかった」(山平邦博市民部長)と平謝りだった。
 総務省市町村課は「DV被害者情報の取り扱いは事務処理要領に明記してあり、その通りにすればミスは起きないはず」としている。しかし、三重県四日市市で5月、職員がDV被害に遭った女性の住民票関連文書を夫が住む前住所に誤送付。岐阜市でも昨年7月、職員が閲覧禁止措置の手続きを忘れ、夫に転居先を知られた女性が再転居を余儀なくされた。

 法律は整備されているのに、なぜこうしたことが起きるのか。
 DV被害者支援を手掛ける福岡ジェンダー研究所の倉富史枝理事は「市町村の職員がDV被害の深刻さを理解していないのでは」と歯がみする。
 こうした人為的ミスの一方で、住基台帳システムの不備も見過ごせない。伊万里市では、転出証明書を作る際に閲覧禁止措置を解除する必要があり、これがミスの一因とされたことから、ただちに改善した。

 ただ、システムは各市町村が独自に導入するため仕様が異なり、画一的な対策は難しいのが実態だ。国は本年度、情報が漏れそうになった「ヒヤリハット」事例をまとめることで当面の対策とするが、効果は限られる。まずは個人情報を取り扱う市町村の現場でシステムを検証し、職員の意識向上に取り組む必要がありそうだ。
=2008/11/09付 西日本新聞朝刊=

●慰安婦問題で賠償など法制化を=札幌市議会が意見書可決  時事 2008/11/07-19:53
 札幌市議会は7日、第2次世界大戦中の「従軍慰安婦」問題で、公式な謝罪や賠償などに関する法律制定などを国に求める意見書を賛成多数で可決した。衆院事務局などによると、地方議会で「慰安婦」を救済する立場から意見書を可決するのは、今年3月の兵庫県宝塚市、6月の東京都清瀬市の両議会に続き3例目。
 意見書には、議長を除く議員66人中、自民党系2会派以外の43人が賛成した。
 採択された意見書では、問題解決のための法律制定のほか、小中学校の歴史教育などで慰安婦問題を取り上げることを求めている。 (了)

意見書案第9号 「慰安婦」問題に関する意見書
2007年7月30日、アメリカ下院議会は全会一致で、「日本軍が女性を強制的に性奴隷にした」ことを公式に認め、謝罪するよう日本政府に求める決議を採択した。
日本政府に謝罪と賠償、歴史教育などを求める決議案は、アメリカに続き、昨年1
1月にオランダとカナダで、12月13日にはEU議会で採択されている。また、今年3月にはフィリピン議会下院外交委員会も2005年に続く2度目の決議を採択している他、国連やILOなどの国際的な人権擁護機構からも繰り返し、勧告、指摘を受けている。
しかしながら日本政府は、これらの決議採択を受けても、公式な謝罪をしていない。
これは、1993年の河野洋平官房長官の談話と矛盾する態度である。
日本政府が、「慰安婦」の被害にあった女性達に対して、いまだに公式の謝罪もせず、補償もせず、真相究明をしないばかりか、教科書からもその記述を消し去ろうとしていることに対して、世界各国で批判の声が高まっている。
よって、国会及び政府においては、1993年の河野洋平官房長官の談話に基づき、「慰安婦」問題の真相究明を行い、被害者の尊厳回復に努め、下記の事項のとおり、誠実な対応をされるよう強く要望する。

              記
1 政府は、「慰安婦」被害の事実を確認し、被害者に対し閣議決定による謝罪を行うこと。
2 政府は、「慰安婦」問題解決のための法律をつくり、被害者の名誉回復と損害賠償を行うこと。
3 学校や社会の教育において「慰安婦」問題の歴史を教え、国民が歴史を継承できるようにすること。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
                平成20年(2008年)11月7日
札 幌 市 議 会
(提出先)衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、法務大臣、外務大臣、文部科学大臣
(提出者)民主党・市民連合、公明党、日本共産党、市民ネットワーク北海道
及び市政改革クラブ所属議員全員


●慰安婦問題で日本は賠償を=台湾立法院、決議採択  時事 2008/11/11-12:24
 【台北11日時事】台湾立法院(国会に相当)は11日、第2次大戦中の従軍慰安婦問題に関し、日本に公式の謝罪と国家賠償を求める決議を採択した。法的拘束力はないが、日台関係に微妙な影響を与えそうだ。
 超党派の女性議員や元慰安婦の台湾女性らが立法院に提出した決議文は、台湾の旧日本軍が大戦中、慰安婦を従軍させたことを「性奴隷制度」と批判するとともに、元慰安婦の名誉と尊厳を回復するよう要求。「日本政府はきっぱりとした態度で歴史的責任を認めるべきで、謝罪と賠償を求める」としている。
 元慰安婦の女性(92)は同日、台北市内で記者会見し「決議が採択されて安心した。立法委員(議員)の努力に感謝する」と述べた。(了) 

●抑えきれぬ性衝動 痴漢ストーカー男の卑劣な手口  11月9日15時0分 産経新聞
 被害者の女性は男を「痴漢」と確信し、「ストーカー」のような湿った視線を向けてくる男に恐怖心を抱いた-。手の甲で服の上から女性の胸を触り、大阪府迷惑防止条例違反の罪に問われた元会社員の男(27)は6日、大阪地裁で開かれた初公判で罪を全面的に認め謝罪した。だが、この3年間に2回、同じような痴漢行為で罰金刑を受けていることを検察官に指摘され、懲りない男の常習性が明らかになった。女性の胸に執着した末、ゆがんだ性衝動をふくらませた男が思いついた、驚きの犯行手口とは…。

 検察側の冒頭陳述などによると、男は大学卒業後、大阪市内のOA機器販売会社に就職し、営業を担当。会社が社宅として借り上げた近くのマンションに同僚と同居していた。被害者の女性に目を付けたのは、出勤途中の路上だった。女性も近くの会社に勤務しており、よく見かけるようになった男はなぜか、「胸を触りたい」という異常な欲求を抑え切れなくなり犯行を決意した。男の手口はこうだ。女性を見つけると背後から近づき、いったん追い抜く。その直後、急に真後ろに方向転換、ぶつかる瞬間に手の甲を女性の胸に押し当て、偶然を装う。

 女性が最初に被害にあったのは今年3月。出勤途中に寄ったコンビニエンスストアから出ると突然、男が前を歩き始め、急に振り向いて胸を触られた。このときは偶然ぶつかったと思い込んでいたが、その後も男は出勤途中に不自然に近づいてきたり、やたらと身体を凝視してくるようになった。そして6月。再び通勤途中に男が同じように手の甲を胸に押し当ててきたため、女性は痴漢行為と確信した。翌月2日、3度目の痴漢被害に遭い、「ストーカーのように狙われている」と恐怖感が募り、3日に警察に被害申告した。翌日。通勤路を張り込んでいた警察官に職務質問された男は犯行を認め、逮捕された。

 初公判に出廷した男は、黒いスーツに白いワイシャツ姿。おそらくこのスーツを着て出勤していたのだろう。まじめな普通の会社員という感じだ。検察官は冒頭陳述で、平成17年7月と昨年9月、電車内で揺れて倒れかかったのを装って近くにいた乗客の女性の胸を触り、府迷惑防止条例違反罪で2回罰金刑を受けていることを明らかにした。弁護人は被告人質問で犯行の経緯や動機を聴いた。

 弁護人「以前にも同じような罪を犯していた。なぜまたやったのか」

 男「自分の中でストレスがたまり、ゆがんでしまった」

 弁護人「ストレスとは」

 男「同僚と一緒に住んでいたので、会社も自宅も同じでプライベートがない感じで…」

 弁護人「だからと言って痴漢されたら女性はたまらないでしょう」

 男「はい。すみません」

 男は神妙な様子で質問に答えていく。

 弁護人「被害女性に好意を持っていたんですね」

 男「タイプでした」

 弁護人「だったら告白すればよかったのに」

 男「直接言いにくく、ゆがんでしまった」

 弁護人「反省していると言うが、今後どうする」

 男「もう二度としません。これからの自分を見ていただいて信用を得るしかないです」

 続いて検察官が質問。これまでに二度も罰金刑を受けていることなどを踏まえて厳しく追及した。

 検察官「ストレスが原因だと言うけど、ストレスのない人生なんてあるんですか」

 男「ないです」

 検察官「人間関係で悩んだり、ストレスの原因なんてたくさんあるでしょう」

 男「発散する場がなくて。プライベートもないし、管理されている状態が続いていたので…」

 検察官「前に罰金刑になって『二度とやりません』って言ってからまたやってますよね」

 男「自分の気持ちを抑えきれなかった」

 検察官「刑務所に入ってたたき直してもらった方がいいんじゃないですか」

 男「…」

 裁判官も終始あきれた表情を浮かべ、判決前の段階なのに、こう断罪した。

 「あなたの話は正直理解できない。営業もしているし、賢い人だと思うから『反省している』とは言えるだろうけど、上っ面だけ取り繕っているなら刑務所へ行った方がいい」

 検察側は男の常習性を指摘し、再犯の恐れが高いとして懲役6月を求刑。弁護側は、内気な性格で女性に好意を示すやり方が分からなかった男の未熟さを訴え、罰金刑か執行猶予付き判決を求め、即日結審した。男がこれまでに犯した2回の犯罪は略式命令による罰金刑だった。今回初めて公判請求され、両親が見守る中で裁判を受けた。被告人質問に先だって行われた証人尋問で、「もう一度チャンスを与えてほしい」と懇願する半面、「もしまたやれば親子の縁を切る」と涙ながらに語った父親の姿はどう心に響いたのだろうか。ストレスがたまった末、女性へのゆがんだ好意をふくらませたとする男の説明は、裁判官が指摘するように理解し難く、簡単に更生できるとは到底思えない。「二度としません」という言葉に説得力はまるでなかった。判決は13日に言い渡される。(津田大資)

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