特定図書排除に関する住民監査請求の提出について
堺市役所 市政記者クラブの皆様
2008年10月31日
寺町知正
Tel/fax 0581-22-4989
岐阜県山県市西深瀬208
下記のとおり、記者会見を行い、その後に提出いたします。
11月4日(火) 午後2時 から 記者クラブで レクチャー
請求書等関連資料も配布
⇒ 会見終了後に、監査委員事務局に住民監査請求書の提出
※ 住民監査請求の提出者 「堺市民 名」「代理人」(代理人代表は上野千鶴子/東京大学大学院教授・著書多数)(他に私寺町知正ほか複数名)
初めまして。
・・・
今回、堺市で、全国的に見ても放置できない問題が発生しましたので、対応することになりました。
堺市の図書館は、今年7月頃、市民や市議らの強い要求を受けて、特定の図書を開架から排除し、廃棄処分しようとしています。
その経過は堺市の公式のWebページ「市民の声Q&A」に記されています(詳しくは別添)。
BL図書を購入した趣旨や目的、これまでに購入した冊数及び購入費を教えてください
(市民の声) 現在、堺市の図書館において、「BL(ボーイズラブ)」と称される少女向け男性同性愛の本が大量に開架され・・中央図書館とお話し、書庫のBLも処分するとのこと。
(市の考え方) ご指摘いただいた図書につきましては、・・今後は、収集および保存、青少年への提供を行わないことといたします。 なお、お尋ねの購入冊数と購入金額の現時点での調査結果は、所蔵冊数5,499冊、金額3,668,883円です。
(受付日) 平成20年7月30日 (担当局部課) 教育委員会事務局 中央図書館 総務課
しかし、図書館が基準に基づいて整備してきた図書を、意図的に排除しようとすることは許されない違法な行為です。よって、速やかに当該排除、廃棄行為を止める必要があります。
このことを知った私たちは、堺市民の皆さんとともに地方自治法に基づく住民監査請求をすることでまとまりました。
請求人は、市として全国屈指の図書の充実をはかってきた堺市の図書館を誇りに思いつつ、どんな種類の図書についても、著者が誰であろうと、出版社がどこであろうと、基本的に排除は許されないとの観点で住民監査請求を提起します。
監査委員に求めることの概要は、次です。
廃棄処分をしないよう差し止め
財産の管理を怠ることであるとの違法の確認
当該怠る事実に係る相手方職員らの損害賠償
住民監査請求は当該自治体の住民が請求人として行う制度です。請求人は、居住地に関係なく他の人を「代理人」「補佐人」として選任することも認められています。
そこで私たちは、この事案の経過や性質を考え、請求人である「市民」の皆さんが「代理人」に委任する方式で行います。
なお、この事案は、組織的もしくは意図的に行われていることがうかがえますので、全国に波及させてはならないとの思いでいます。しかも、「世界日報」が10月28日付でこの事案の記事を出しており、懸念がたかまります。
以上
(関連情報)
・・・
(本書面添付の参考資料)
◎ 前記引用の堺市の広報のWebページ(2008年10月31日現在) 3枚
同データの所在
◎ 世界日報 2008年10月28日 記事
「堺市図書館に大量の同性愛小説 5500冊、過激なイラストも」 1枚
データの所在 (当初のリンク先になかったので他所にリンク)
※ 「 世界日報(せかいにっぽう)は日本で発行される統一協会(世界基督教統一神霊協会)系列の右派・保守系新聞。統一協会の関連会社、「世界日報社」が発行している。1975年1月1日創刊。 」 (フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から) |