高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

第7回オーガニック料理教室を終えて

2007-03-08 | 料理日記

 今年最初のオーガニック料理教室(2/18日開催)。いつの間にか、第7回目をむかえておりました。                この料理教室もだいぶ認知されてきて、今回は定員の20名を上回る申し込みがあり、お断りした方も出たそうです。ほんと、有難いことです。  
<wbr></wbr><wbr></wbr><wbr></wbr><wbr></wbr><wbr></wbr><wbr></wbr> 今回のメニューは、蕪の千枚漬けと和風のピクルス、 菜種の玉子とじと和風のトマトソース。 ピクルスは、ワインビネガーやローリエ・Bペッパーの代わりに、りんご酢と生姜を使用して和風に仕上げました。今回の一番好評だったトマトソースの作り方をご紹介。                                         作り方ー大根・人参を少量の油と塩で炒める。油が馴染んできたら、玉葱(1/2個)を加えて、蓋をして火を弱めにして蒸し焼きのようにする。先に入れた野菜に火が通れば、皮を湯剥きしたトマト(2個分)をさいの目に切った物と塩を加えて、暫く煮込む。少量の薄口醤油とカレー粉、甘みが足りないときは砂糖を加えて味付けする。

 皮剥きだけした種つきのままのトマトを加えて、食材の水分だけでコトコト煮込みました。仕上げは醤油とカレー粉をほんの少々。イタリアンとは違った、優しい味のソースになります。トマトの種を取ったほうがより風味は増すのですが、種の周りのゼラチン質に抗酸化作用のある栄養素が含まれているので、捨てないで使用しました。

 いつも参加して下さった方にお伝えしているのは、家族の体の源になる、食卓の料理の大切さ。見た目ももちろん 大切ですが、しっかりと栄養を取ること。有機の食材なので、大根や人参は皮つきのまま使うし、トマトも種の部分も使います。
 外食のような食事やテイクアウトやインスタントではなくて、しっかりと旬の野菜の栄養を余すことなく料理することが、食育や食べることに基本になると思っています。

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ついに成立!「有機農業推進法」 -土の声 尾崎零著 その3。

2007-03-02 | 農業・食育・食文化について

●第8条 有機農業者等の支援

 国及び地方公共団体は、有機農業者及び 有機農業を行おうとする者の支援のため に必要な施策を講ずるものとする。 

●その他、有機農業技術の開発と普及や消費者が有機農業に対する理解と関心を深めるための施策。また、有機農業者と消費者との相互理解のための交流の促進。さらには必要な調査や民間の活動に対する支援。そして、施策の策定に当たっては、有機農業者その他の関係者、消費者に意見を述べる機会を与え、その意見を反映させる、といったことを定めています。

▼しかし、課題もあります

 いくら画期的とは云っても、盤石なものでも完成されたものでもありません。課題もあります。

 まず、定義の中で、農薬や化学肥料については使用せずとなっていますが、遺伝子組み換え技術については、「利用しないことを基本」としているだけですから、この点に関しては今後改正を求めて行かなくてはなりません。それから、有機JASや農業環境政策、環境保全型農業推進政策と有機農業政策との整合性を図らなくてはなりません。また、各地域が有機農業に転換していくためのビジョンづくりも必要になってきます。

 いずれにしても、先ずは国が基本方針をたてることになりますので、その時に、今までこの立法化に取り組んできた全国有機農業団体協議会とすれば、生産者の声を反映させるために意見を集約する必要があるとして、現在各地で集まりをもって集約して頂いているところです。

 ただ、時間的制約もあることから、あまりゆっくりとは構えておられないので、年内にはある程度まとめ、明年1月には生産者の意見集約の場として、生産者懇話会を発足することになりました。 この懇話会の呼びかけ人に私もなっていますので、まだしばらくは、政策作りのために東京ー大阪間の行き帰りが続くことになりそうです。

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