高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

玉造黒門白瓜料理講習会

2005-08-23 | 農業・食育・食文化について

 先週の土曜日はラ・トォールトゥーガでの昼食後に、東成区役所主催の黒門玉造白瓜料理講習会に招待されて参加してきました。 
 前日、東成区役所の方からわざわざお電話を頂き、お誘いを受けたので参加してみました。開会の挨拶の後に、いつもお世話になっている浪速魚菜の会の笹井さんの講演が一時間ほどありました。笹井さんも浪速野菜についての講演は慣れておられるのか、緊張の素振りはまったく感じさせることなく、古い文献からみる黒門白瓜の調理法に分かりやすく開設なさっておられました。その中で、調理法の一つとして私が以前に作った浪速野菜の松花堂弁当の中に入れた黒門白瓜とチーズの天婦羅の作り方も発表してくださった。勿論、まわりの人は知る由もないが、私は少し照れくささを感じて話をきいていました。
 笹井さんの講演後、休憩を挟んで東成区でがんばっている飲食店4店舗による食べ比べ。メニューは、白瓜のシューマイ・白瓜のチャプチェ・白瓜の冷たい吸い物と白瓜のサンドイッチ・なにわ越瓜冷麺の四品でした。個人的にはシューマイが気に入りました。シューマイの皮を白瓜で代用していて、見た目がきれいでした。

 まだまだ公主体の活動ではありますが、このように各地域が独自で盛り上がることは凄く大切なことだと改めて思いました。
 

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ラ・トォルトゥーガ

2005-08-21 | オススメなお店

  大阪・北浜はフレンチのラ・トォルトゥーガに行ってきました。
私が初めて参加させて頂いた「まんでい会」の集まりがこのお店でした。今でも凄く緊張したのを覚えています。なにせ、いきなりあのドミニク・コルビ氏の隣に座らせて頂き、握手なんかされたりして・・。ほんと、びっくりでした。

 今回は妻と二人で頼んだのはランチコース(2100円)で、内容はスープ・前菜・メイン・パン・デザートまたはチーズ・エスプレッソです。前菜とメインはそれぞれ5種類の中から選ぶことになっています。土曜日だったのでコースは1つのみでしたけど、平日は1050円のランチもあるそうです。

 店内はビストロっぽくて活気に溢れてます!テーブル席とカウンター席があります。今回はテーブル席へ。カウンター席の数も多くて料理を作っている所が見えるみたいなので次回はカウンターに座りたいところですが、オーナーシェフの萬谷さんと目が合うのもなにか照れくさいの座れないでしょうね。

 二人が選択したのは、タスマニア産のサーモンの軽い燻製・田舎風お肉のパテ・ブルターニュ産うずらのロティ・シャラン産鴨のコンフィです。ちなみに今日のスープは人参の冷製スープでした。
 
 同じ会の大先輩の方なので、一つ一つの料理のコメントは避けさせて頂きます。全体的は感じとしては、ボリュームがあり、かなりしっかりとした食材と量・味付けをなさっております。今日はこのあとに東成区役所から招待された玉造黒門白瓜の料理講習があるので我慢しましたが、すごくワインが飲みたくなるお料理でした。濃厚で、しっかりとした料理を食べたい方には、是非オススメのお店です。
 あと、必ず予約してくださいね。今日も土曜日だというので、ずっと席が埋まってましたので。
 ラ・トォルトゥーガ(日本語に直すと亀という意味だそうです)
 住所・大阪市中央区高麗橋1-5-22   
 TEL・06-4706-7524  
 営業時間・ランチ11:30~14:00/ディナー17:30~22:00
 定休日・日曜日
 最寄駅・市営地下鉄/京阪北浜駅30番口徒歩3分

 最後にご挨拶だけさせて頂いたのですが、お忙しいにも関わらずとても素敵な笑顔。ほんとに料理が好きで、気持ちの優しい方なのだな、と改めて思いました。
 萬谷シェフ、ほんとうに勉強になりました。ありがとうございました。

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勝間南京とホームページ製作

2005-08-20 | 筆者の徒然なるままに

最近、多くの時間を割いて行なっているのがホームページの作成です。
  実は「浪速魚菜の会」のホームページの管理人をすることになり、ただいま製作中というわけです。もちろん、出来上がりだけみれば業者に頼む方がよいのでしょうけど、この会の趣旨を理解した人に更新して欲しいという思いをこの会の代表者の笹井さんから聞いて、少しの間なら時間に余裕もあると思い僭越ながら引き受けました。
 
  浪速魚菜の事務所を訪問して、笹井さんにHP更新に必要な資料を頂き、少し打ち合わせ。笹井さんと話していると、いろいろと新たな発見をするのでとても楽しいです。この日は、勝間南京について。昔に勝間南京を食べたことのある方からこの南京はすっと色が変わらなくて小さいものでした、というお話があったそうです。浪速野菜の中でも勝間南京だけはその姿を残した写真がないらしいそうです。真偽の程はまだわかりませんが、1度なくなりかけたものをもとに戻すのはとても大変な作業であることを実感しました。そういう意味でも、少しでも大阪の伝統野菜やがんばっている生産者さんのお役に立ちたいと改めて思いました。
  
  ただ、HP作るのがこれほど大変だとは・・。まったく知識がないところから始めるから仕方ないのですが、始めは旧式のビルダーを使ったのだけれど、バージョンが古いのでこれに関する書籍もなく断念。運良く、ドリームウェーバーを入手し3日間のセミナーをうけて、ようやくHP製作が進み始めた。
 ただ、完成まで90%に来たところでどうしても分からないところが発生し、知人のメディアマスターさんに相談に行きました。この方は、自称イケメン?で、グラフィックデザイナーとリプリゼントという南船場にある美容院のオーナーをされている方です。本業も凄いですが、リプリゼントもかなり人気があるらしいです。スタッフがその世界の関西代表として全国大会に出場しているからほんとうに凄いみたいです。
 メディアマスターさんのおかげで、現在製作中のHPに大きな不都合が発見され、レイアウトを組みなおすことに(泣)。でも、とても忙しい中、時間を割いてもらったおかげで、何とか解決への糸口が見出されそうです。  
  ほんと感謝・感謝です。

    

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浪速野菜を育ててみよう

2005-08-18 | 農業・食育・食文化について
お盆を過ぎても、まだまだ暑い日がつづきますね。
 昔に想像していた近未来の都市のイメージってどのような感じですか。
 私はアニメの「宇宙戦艦ヤマト」にあるような、高層ビルをモノレールやエスカレーターが結び、車にはタイヤがなくて宙に浮いて走っているようなイメージが強いです。最近では、マトリックスのような都市のイメージですかねー。
 
 急に話は変わりますが、9月にある保育園で浪速野菜を育てるという企画を行います。その保育園は、規模があまり大きくないでの2,3種類くらいの予定ですが、このブログにも登場していただいている森下先生にも協力していただけることになっています。実際に種まきを行い、園児たちに野菜が育つ過程をみてもらおうと思ってます。そして、自分たちで育てた野菜を実際に食べてもらいたいと考えています。その保育園は、クッキングという園児参加の料理教室も行なっているみたいなので、園児たちも調理してもらえればともっと楽しい体験になるのではないかなーと思案中です。
 
 最近、長男を畑に連れていくようになり、野菜を食べるようになりました。好きになったかどうかは疑問ですが、「野菜食べなかったら、畑の野菜さんたち悲しむなー。そんな子は、畑に入られないなー」というと悩みながらも食べるようになります。
それが何度か繰り返されると、自然と食べられる野菜が増えたように思います。

  「○○君の好きな野菜なにー?」 「田辺大根。天王寺蕪もけっこう好きかなー」 「私は勝間南京。だってかわいいもん。」という園児の会話が、将来の大阪で聞けるかもしれませんよ。
 

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都市と農村の交流

2005-08-16 | 農業・食育・食文化について
  少し前に大阪府有機農業研究会主催の講義に参加してきました。
 今回の講師は 「NPO法人 食と農の研究所」の中塚雅也氏した。
 講義の内容は、農村の位置づけの変化と都市と農村のネットワークです。
 「農村の位置づけの変化を簡単に説明すると生産の場→労働の場→居住の場→交流の場→多自然居住・多様性の場への変遷です。交流の場までは、国の国土計画に基づき行なわれてきたのですが、なかなか成果が上がらず、今は全体での大きな枠組みを作らずに、地域ごとに対応していきましょうという動きになっているみたいです。
 また、都市と農村のネットワークというのは農村には新しい食と農の形を、都市には小さな食と農を日常に、というコンセプトで中塚氏が行なっているのもで、実際に里山のオーナー制度などを行い都市住民と農村とのふれあいを生み出しています。中塚氏曰く「町=住んでいる人だけのものではなくて、行きかう人も寄与するもの」と捉え、その中で想定される問題の解決方法を「NPO法人 食と農の研究所」がフォローするというスタイルで進めているそうです。勿論、これには地域の人の協力やワークショップ、地域の資源管理は欠かせないものとなっているそうです。
  
  今回の講義を聞いて凄く感心したのは、NPO法人ながら都市と農村の交流をビジネスにまで高めていることです。なにかビジネスというとお金儲け=悪というイメージがあり、自然や環境と結びつかない。実際、私もそうでした。でも、ここが大きな問題なのかもしれません。 
 ある公的なイベントで生産者さんの見学に参加させて頂いた時のことです。、見学者は生産者さんのご好意でもぎたての野菜などを試食させて頂いたり、廉価で購入させて頂きます。生産者さんは勿論、快くこのイベント引き受け、見学者の方々は都市では体験できない貴重な体験を持ち帰る。 でもこれが何年も続くと考えると、どうでしょうか?そう、生産者さんはかなり大きな負担を背負うことになります。しかも、経済力は明らかに都市住民の方が上であるのに。これでは確かに交流は生まれるかもしれませんが、肝心な農村の発展には結びつきません。生産者の方にも生活があり、経済的に潤っている生産者さんは私が知っている限りほとんど皆無です。(これだけが原因ではないですが、だから後継者問題が発生するのでしょう)
 そういう意味で、都市と農村のネットワークつくりを行ないながら、参加者・地域の方・主催者がすべて利益を生み出す形を実行される中塚氏を、ほんとうに凄い方だと心から思いました。
 最後にすごく印象の強かったひと言ー農業の捉え方として、生物学ではなくてトータルで「農」というものを考える。
 

コメント (4)
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