古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

「アベノミクスによろしく」

2018-02-11 | 読書

 

「アベノミクスによろしく」(集英社インターナシヨナル新書。2017年10月)を一月ほど前に読んで、面白いから内容紹介しようと思っていたのですが、文芸春秋3月号に、筆者が内容を要約して載せていた。

 今更要約の必要はないので、読んで私が触発されて思ったことを下記に記します。

第一の疑問は物価について。

日銀は物価を年2%上げようとしているが、目標達成が出来ず、目標年度繰り延べを続けています。

しかし、通貨を大量に増やせば物価が上がらない筈はないと思うのだが、どうしてか、

実態は物価は上がってていたのです。

「13年度~15年度の3年間で見ると、消費者物価指数は5%上昇している。消費税増税(14年4月)の影響を除くと物価は3%上がっている。これは円安の影響とみるべきです。

円安による物価上昇の結果、何が起きたか、実質賃金の下落です。

 実質賃金指数(2010年=100)は94・8(15年度、過去22年度で最低値です。)

 実質賃金が下落すれば、当然、家計の消費支出は冷え込みます。実質家計消費指数、‘2010年=100)は、15年度で92・4.GDPの約6割を占める実質民間消費支出も13年度に319・2兆円が14年度は307・2兆円、15年度は306・7兆円と2年連続の下落は戦後初めてでした。

 日本の実質消費は元来非常に力強く、過去22年度で前年を下回ったのは4回のみ。うち2回がアベノミクス以降の2回、あとの二回は消費増税のあった97年度とリーマンショックのあった08年度です。

 物価の上昇がが望ましいと言えるのは、それ以上に賃金が上がった時だけです。

「景気が良くなれば物価が上がる」というのは成立しても、「物価が上がれば景気がよくなる」は成り立たないということは、アベノミクスという壮大な社会実験によって証明されたと言える。

 確かに企業業績は上がり、株価は上昇しました。円安効果です。つまり、円安によって、企業はプラスの影響を受けましたが、、国民は実施値賃金の低下という犠牲を払っています。

でも、今の世の中、企業がうまく回転していければ、国民に多少ののマイナスがあっても、なんとか世の中回っていくということを、アベノミクスは証明しているのではないでしょうか。

 これが、小生の感想です。

 

 

 


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