古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

身体の中の時間と頭の中の時間

2011-12-30 | Weblog・人生・その他
 13日か14日だったと思うが、急に寒くなった日があった。珍しく風邪を引いた。咳が出てのどが痛い。痰も出る。16日、向かいの病院にいき、若先生に診てもらう。
遠隔測定の温度計を小生の額に向けて「36.1度ですね」
「喉を見せてください」と口の奥を覗き込み、聴診器で呼吸音を聞き「熱はないから、普通の風邪ですね。咳止めと抗生物質を処方します」。
5日分の薬を貰って帰宅。それから10日経って、もう一度病院にいった。
「症状は軽くなっていて、少しずつ治ってはいるようですが、まだ咳が止まらない。薬をお願いします。以前は、この程度の風邪は2~3日で治っていたのですが・・・」
再度、診察を受け薬を貰ってきた。
その風邪が、やっと治まった感じです。症状が始まってから半月も経ちました。つまり、以前なら2~3日で治ったのが、治るまで15日もかかるようになった!
先日の腰痛は発症してから症状が治るまで50日もかかった。以前は10日で収まった症状です。つき指も痛みが治まるまで3月もかかっている。
どうやら、病気が出たり怪我をすると、治るまでに、以前の3~5倍の期間が必要になりました。どうも老化に伴う現象のようです。
何故なのか?
怪我をした場合、怪我をした箇所の細胞が新しい細胞に入れ替わることで、治るのだろう、と私は思っています。その新しい細胞が出来てくる時間が、齢を取ると長くなる?という仮説に思い至りました。
細胞の中で細胞各部の反応の進行速度が遅くなっている。つまり、細胞の中では「時間がゆっくり流れている」。細胞の中の時間とは、「身体の中の時間」といってもいい。
もう一つ、「頭の中の時間」というものがあるのでは?「頭の中の時間」とは「記憶の中の時間」です。
例えば、70歳の人の記憶しているのは70年分の記憶で、10歳の人の記憶は10年分の記憶です。だから、70歳の人の一年は、自分の記憶と比べると70分の一の記憶で10歳の人の一年の記憶は過去の記憶の10分の一。したがって一年の長さは、記憶量でみると、70歳の人が70分の一で、10歳の人は10分の一だから、感覚的な一年の長さは、70歳の人は10歳の人の7分の一だ。
齢を取ると、一年が短く感じられるのはそのためだと思っていましたが、どうもそれだけではないらしい。
老人の身体の中では時間がゆっくり流れるらしい。物理的には1年の長さは同じでも、身体の時間感覚から言うと、年々一年は短くなる。
以上、年の瀬にあたり、一年の短さを思った次第です。