古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

補・「ラーメンと愛国」

2011-12-16 | 読書
 前信について「ラーメンと愛国」の「愛国」ってどういう意味?と問い合わせがありました。
「愛国」の意味、筆者は「ナショナリズム」と捕らえているようです。
 【筆者のラーメンへの興味、それは端的に言えば、以下の二つに集約される。一つはグローバリゼーシヨン、二つ目はナショナリズムである。
 グローバリゼーシヨンのとばぐちである明治時代に中国から伝わったラーメンは、日本で独自の進化を遂げ、すっかり日本の料理となり、いつのまのか国民食とまで呼ばれるようになった。】
【南京そばが現代のラーメンへと進化する上で、三つの大きな発明があった。一つ目は「スープに醤油を入れたこと」、二つ目は「鰹節や煮干などの和風ダシを加えたこと」、三つめは「麺を縮らせたこと」である。
 外から伝えられた技術を自分たちの創意工夫によってローカライズ、つまり日本人に適したものに作り替えることを(日本人は)得意としてきた。】
 これが、日本人のグローバリゼーシヨンであり、日本人のナショナリズムについてはこう述べている。
【かつては中国文化の装いを持っていたラーメン屋の意匠が、すっかり和風に代った。さらには、作務衣風の衣装をまとった店員や手書きの人生訓(相田みつをや片岡鶴太郎を思わせる)が壁にかけられるようなラーメン屋が主流になった。】
 これら意匠の和風化を日本人のナショナリズムと、筆者は言いたいようです。ローカライズの根底には、ナショナリズムがあると主張したいのでしょう。