古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

福山紀行

2010-03-22 | マラソン
 20~21日の旅行の記録、福山紀行です。ご笑覧ください。
「新幹線の車窓から見えるお城の中では福山城が一番美しい。一度ゆっくり城内を散策したい」と、かねてから思っていました。そこで今回、第29回福山マラソンに参加することにしました。
 20日、9:11のひかり岡山行きに乗車しました。天気予報によると、「土曜から日曜、低気圧が来て全国的に大雨と突風が予想される」ということでしたが、窓外の風景は穏やかな春の日で、そんな気配はみられません。終点岡山で降りて後続のひかりレールスターに乗り換えましたが、何故か大混雑で、次の福山まで16分間タチンボでした。
 12時過ぎ福山到着。駅前の1-2-3(ワンツウスリー)というホテルをインターネットで探して予約していました。西日本で展開するビジネスホテルのチェーン店らしい。
 ホテルに荷物を預け、早速福山城に出かけました。

 福島正則が改易された後、元和5年、備後10万石に移封された水野勝茂(家康の従兄弟)が西国の抑えとして築城したという。その後、阿部氏が入城し、幕末の黒船来航時、筆頭老中として活躍した阿部正弘が有名です。
 桜の季節には素晴らしい景色だろうが、まだ桜には早い。坂道を上がって天守閣に至る。
200円で入場券を買うと、「美術館や博物館を割引で見られます」と近くの施設の入場割引券もくれた。建物は空襲で焼けたが昭和41年以降再建された。外観は昔の復元だが、中は鉄筋コンクリートの博物館で、鎧かぶとなどを展示している。階段を5層天守の最上階まで上がり、四囲の景色を眺めてから降りる。

 天守閣を降りて、美術館に行く。
「コレクターからの贈り物展」というのをやっていた。美術館は88年に出来たそうだが、それ以来篤志家が寄付してくれた作品の数々を展示していた。東郷青児「星座の女」や岸田劉生の絵や河合寛次郎の焼きものがあったが、やはり地元出身の作家の作品が多い。
 美術館を出て隣の歴史博物館に行く。料金を払おうとしたら、「65歳以上は無料なんです」と言う。お言葉に甘えて、無料入場。
「蘇る草戸千軒」という展示会をやっていた。「草戸千軒町遺跡の発掘調査にもとづいて、「草戸千軒」の一角を実物大で復元しました。(今からおよそ650年前(鎌倉末から南北朝時代)の初夏の夕暮れ時を再現)というのがパンフレットの説明です。

 3時、ホテルに戻りチェック・イン。部屋は二人部屋で、朝食付きの¥5000。ルームキーは厚紙に印刷したもの。室内に「パソコンのレンタル承ります。」との案内があった。メモリーにソフトとデータを持参すればインターネットを楽しめるということ。一晩千円らしい。

 5時ごろ夕食のため外出したが、駅周辺はやたらスクランブル交差点が多い。これは良いことだと思う。通常の交差点は、たとえば東西に車を通すときは南北を止める。南北に車を通すときは東西を止める(当たり前だが)の繰り返し。つまり、車主体で人は車のついでに通す。車が左折・右折するときは(歩行者優先であっても)人に危険がある。これに対しスクランブルでは、人が通るときは東西南北とも車を止める。即ち、人の存在を意識しているシステムです。(続く)