古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

春を呼ぶ名古屋国際女子マラソン

2010-03-15 | マラソン
『春を呼ぶ名古屋国際女子マラソン』観戦記です。

14日は、朝方は放射冷却で2℃あたりまで下がりましたが、日中はぐんぐん気温が上がりました。12時15分のスタート時点で、瑞穂競技場は19度とか。暑さに耐えるレースになりそう。スタート直後、地元のゼッケン11大南選手が飛び出し先頭に立つ。15kmを過ぎて、桜通りに入ったのを確認して、TVは録画に切り替え、道路に下りました。南側の道路が20~21kmになります。スタッフが、選手名簿の入った号外を配っています。

道路脇に立って、選手の到来を待ちます。15分ぐらいで10数人のグループが先頭集団で来ました。大南が引っ張っています。所属する企業チームが解散するので、来月から東京に移るという大南、地元選手としては最後のレースになるので、気合が入っています。

あっという間に通り過ぎました。

後続するランナーには、特に一般ランナーには、かなり荒い呼吸が聞こえる人もいますが、さすが先頭グループは呼吸音も聞こえず通り過ぎました。

選手は名古屋城を一周し戻って来ますので、次は25km地点に移動しました。「三井住友」の半纏をはおった大集団がいました。「三井住友は、何ていう選手でした?」と聞くと「110番、山下郁代です」と、若い女性が答えてくれた。

次々と選手が来る。号外の名簿と見比べ、「鹿児島陸協だ」、「札幌市役所だ」、「東広島陸協だ」、全国から健脚自慢の大和なでしこです。

無名の一般ランナーであっても、足の筋肉で鍛え具合が分かります。

一周した先頭集団が来ました。集団がかなりバラケテいます。「大南、頑張ってる!」やはり先頭です。しかし、すぐ後にゼッケン12の加納選手。それに一般参加の105番がいる。

数分後、「いくよ!」、「いくよ!」、「いくよ!」の大合唱が湧き上がりました。110番が来たのです。この選手、来年は招待選手でくるだろう。

交差点で、選手が途切れたとき、お巡りさんが歩行者を通しています。折り返しての30km過ぎは、反対側の道路側が見易いと、反対側に渡り、30kmの給水場を過ぎた後の道路脇で、折り返してくる選手を待ちました。

待つこと10数分、先頭が来ました。「あっ、大南でない!」。先頭が12番、加納選手、その直ぐ後ろが105番の伊藤舞(大塚製薬)選手です。「大南は?」その後でした。4~5m離されています。肩が揺れている。30km過ぎに、それまでぴったり後ろにいた加納選手がスパートしたらしい。「大南は良く頑張ったが、ここまでかな?」

エチオピヤのツル選手やケニヤのニャンガチャ選手、中国の王佳麗選手ら見送り、そろそろ家に帰ってTVを見ようか、と思ったが、今度は次々選手が来るので、お巡りさんが通してくれない。歩道橋を渡ろうと、行ってみると、縄で入り口を閉ざして通行止めにしている。歩道橋は選手を妨げないから、通してもよさそうに思えるのだが、マラソンを妨害する阿呆がいるからと、使用禁止にしている。

結局、選手が全部通り過ぎてから通行許可になり、家に戻ったら、TVでは、加納選手は瑞穂競技場に一位で入ってくるところだった。次にツル選手。やはり、オリンピックの2大会で1万メートル金の実力の選手だ。3番手に大南。フィニッシュ後、双子の妹・敬美と抱きあって最初にっこりしたが、直ぐ荒い呼吸に泣き声が混じるのをマイクが捉えた。感動的なシーンでした。今日のレースは大南が作ったと言って良い。立派なレースができたと言う喜びに、それでも勝てなかった!という悔しさがあったのだろう。

4番手に伊藤舞選手が入った。初マラソンで2時間30分を切った、堂々のレース運びは文句なし。立派です。

以上、名古屋女子マラソンの報告です。